2020.03.03
一般

新型コロナウイルスのPCR検査について

新型コロナウイルスのPCR検査の方針のお話です。

新型コロナウイルス感染症対策の基本方針によりますと

37.5度以上の発熱が4日以上(基礎疾患のある方は2日以上)続いたり、呼吸器症状があり入院が必要な肺炎が疑われる場合
症状や感染した人との接触歴から医師が感染の疑いがあると判断した人
で新型コロナウイルスのPCR検査を行う事になっています。

それに対し、上昌広 医療ガバナンス研究所理事長はテレビ番組に出演し2月24日の時点で日本のPCR検査数が913件に対し韓国のPCR検査数が40,304件と大きく違う事に対して

「ここまで異常に少ない検査数は何か特別な裏がある、特別な理由があると思います。」と発言し、

日本政府が何らかのために感染者数を隠蔽しているんじゃないかとまで発言しています。

 

こちらは、東洋経済が発表している新型コロナウイルス国内感染の状況にあるPCR検査数の推移ですが、まだまだ件数自体は少ないですが、ぞうかしてきてはいるようです。

日本におけるPCR検査の方針としては、軽症例はインフルエンザに準じた対応で対症療法と自宅での安静とし、PCR検査は適さないとしていますが、なぜ早期からPCR検査を行わないのでしょうか?

 

理由として、先ず

結果が陽性・陰性のどちらでも、「対処療法」は変わらないと言う事が挙げられます。
さらに、Taka救急医さんのTwitterからですが、
病気の有る人が100人で病気の無い人が100人で診断率99%の検査を受ける場合
検査が陽性で病気がある確率も、検査が陰性で病気が無い確率も99%となりますが、
病気の有る人が100人で病気の無い人が10000人の場合は
検査が陽性で病気のある方の確率は50%と低くなってしまいます。
PCR検査の診断率自体が100%で無かったり、早期の方ではウイルス数が少ないので見落としてしまう場合もあるので、ある程度の疑いが濃い方を検査すべきだということは容易に解るかと思います。
ウイルスが感染しているにもかかわらず、早期に検査を受けて陰性の結果だった方が、自分は陰性だと思い込んで周囲の方に移しまくってしまうケースも出てきます。
更に、ある程度の歯止めが必要な理由として
早い段階でPCR検査が受けられると検査の件数が急激に増加し、検査対応する為に重症者の管理がおろそかになる
多数の検査をすると結果報告までに時間がかかると、重症の方の結果が出るのが遅くなる
軽症でも陽性の患者が多数入院すると本当に入院が必要な患者の入院が滞り、入院が必要な人が入院出来なくなってしまう
と言う事が生じます。

結局自分で自分の首を絞めてしまうと言う事ですね。

これは、2月28日の韓国主要紙の朝刊ヘッドラインですが、
病室を見つけられない患者死亡
入院待つ患者死亡
病室不足が現実に
など、たくさん検査をし過ぎた弊害が出て、救える命が救えなくなってしまっています。
専門家の先生方もことごとく希望者全員のPCR検査については否定的な意見です。
以上、PCR検査について書いてみました。

 

2020.03.01
一般

日本頑張ってますよ。

今週から学校も一斉休校になりました。

日本での新型コロナウイルス感染者数も200名を超えるようになってきました。

 

 

こちらは、現在までの韓国、イタリア、イラン、日本、シンガポールの感染者数です。

韓国、イタリア、イランで急増しているのに対し、日本頑張ってますよ。

一斉休校で子供達どうすればいいんだという悲鳴も聞こえますが、やはり今が頑張り時なんだと思います。

パンデミックとアウトブレイクという言葉がありますが、パンデミックは世界的大流行で、アウトブレイクは特定地域や集団内の爆発的な感染です。

今、一番頑張り処の地域は北海道なんだと思います。

なんとか収束して欲しいです。

 

アウトブレイクが起こるとどうなるかというのは、武漢や韓国大邸からの情報で推測出来るかと思いますが、重症患者が増加すると手厚い医療が提供出来なくなります。
武漢では極端な患者数の増加で医療サイドがパンクして本来は助かる命を助けられなくなったですし、大邸でも病室が確保出来ず、自宅隔離者の方が亡くなられています。更に、新型コロナウイルスでは無い患者さんも収容出来ず救急車搬送中に亡くなられたと言う話も聞こえてきます。

 

現在の日本では高齢の方が数名亡くなられていますが、人工呼吸器を離脱した方の話も情報として伝わってきています。
皆で感染に気を付けて踏み留まっていければと願っています。
2020.02.20
一般

新型コロナウイルス対策について

 

こちらは、琉球新報に載っていた記事で紹介されたイラストです。

沖縄県立中部病院感染症内科の成田雅医師の解説が書かれています。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200215-00000001-ryu-oki&fbclid=IwAR31BzoKUx1hI0eJQzPf_QW1s-RBvkj9jd80Zdf6jzKxTr8f35gRlJw2RxM

 

実は、当院透析患者さんで高齢の方には肺炎球菌ワクチンを接種するように話していました。

それは以下の理由からです。

インフルエンザは、高齢者や基礎疾患のある方において肺炎を併発しやすく、 2009 年の新型インフルエンザ時には肺炎で亡くなられた方の原因菌の第一位 が肺炎球菌だと知られています。今回の新型コロナウイルスはインフルエンザ に似ているウイルスですので、肺炎球菌による肺炎を併発する恐れがあるからです。

詳しくは、下記リンク先をご覧下さい。

 

https://www.haien-yobou.jp/pneumococcal_infection.xhtml?yclid=YJAD.1582118030.OeEXY7ydcq1Tm5XvRnU91.vnHwuKImkV1MRHvJy58BvMDcLyR8Ij7sU7.A9iamm.JvTy0HXxEDqiLWY-

 

うがいについては、予防としてはヨード液(イソジン)は使わない方がいいという話も聞きました。

風邪の予防では、うがいしない群と比較して水うがいした群では風邪の発症率を下げますが、ヨード液は下げないと言う論文があるそうです。

多分、ヨード液が常在細菌叢を壊してウイルスが侵入しやすくなるのではないかと言われています。

 

それから、喫煙習慣は肺胞の新型コロナウイルスのレセプターを活性化させると言う論文も投稿されています。

喫煙している方で重症化する恐れがあります。
今からでも是非とも禁煙をお願いします。

 

https://www.preprints.org/manuscript/202002.0051/v1?fbclid=IwAR1o7uy5fWimQH08SKNGUgNSFPUkfMNFP_mp5-lwyVoffljJHbWEuJJYb64

 

もう一つ、コロナウイルス対策で補中益気湯と言う漢方薬を飲んでもいいかもしれません。
補中益気湯は、免疫力や消化機能を高める漢方薬として知られ、虚弱体質、病後の体力増強、食欲不振や夏痩せなどに広く使用されています。元気をつけたり、免疫力の低下による易感染状態を改善してくれるお薬です。

補中益気湯はインフルエンザの予防に効果があると言われていますので、新型コロナウイルスの予防でも効果があるかもしれません。

これは憶測でしかありませんが、飲んで害になるものでは有りませんので、飲んでもいいかもしれません。

 

http://tatukikai.jp/wordpress/?p=845&fbclid=IwAR2ToblFPwd1KmsndHCZpBTRZAJ6FB48OAIGp8xj_1O8mEWBvLtrCWwQ2_8

 

つれづれなるままに書いてみました。

また知り得た知識がありましたらお知らせいたします。

 

 

2020.02.19
一般

第10回透析運動療法研究会無事に終わりました。

 

前回、新型コロナウイルス関連肺炎に対する透析施設での対応について(第1報)についての記事を書いてから、2週間近く経ってしまいました。

2月8日9日に第10回透析運動療法研究会を開催して間もなく新型コロナウイルスによる肺炎の話で持ちきりになり、皆様に第10回透析運動療法研究会を無事に開催出来た事の報告が出来ていませんでした。

すみませんでした。

 

大会自体は、337名の方々が参加してくださいました。

特に、今回は医師が91名の参加という事でした。

これまで、運動療法に積極的な一部の医師や看護師、そして健康運動指導士、理学療法士が参加者のメインでしたが、今回は医師と供に臨床工学技士の方達の参加も目立っていました。

それだけ透析運動療法に対する関心が高まってきているのだと思います。

 

昨日も実は、白河で

『透析患者におけるサルコペニア・フレイルと運動療法』

と言う演題名でお話させて頂いています。

 

 

今後も、しっかり透析+栄養管理+運動療法+合併症管理を主軸に頑張っていきたいと思います。

これからも、ご贔屓によろしくお願いいたします。

更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。

 

 

駅には研究会の看板が掲げられました。

 

 

開会挨拶

 

 

各会場ぎっしりでした。

 

 

 

2020.02.05
一般

新型コロナウイルス関連肺炎に対する透析施設での対応について(第1報)

日本透析医会のホームページ

 

新型コロナウイルス関連肺炎に対する透析施設での対応について(第1報)

 

http://www.touseki-ikai.or.jp/htm/03_info/doc/20200204_corona_virus_1.pdf

 

が掲載されました。

透析室に勤務されている皆様は必見です。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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