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2009.01.24
診療
研究
その他(医療関連)

男性が飲んだ薬の胎児への影響

先日、薬屋さんから頂いた資料に、「男性が服用した薬剤の妊娠・胎児への影響について」と言うものが有りました。

今まで、男性が内服した薬剤が胎児に影響することは無いと考えていました。

精子は、成熟するまで約74日くらいかかります。その後体内に20日くらい蓄えられるとされています。
と言うことは、薬剤の影響が出るのは、受精の3ヶ月前となります。

ただ、射精される精子は数億個です。その中の選び抜かれた一個が受精しますので、奇形が有る精子が受精する確率より正常な精子が受精する確率の方が非常に高くなります。

しかも、奇形の精子では、受精能力を失うか、受精しても着床しない、もしくは妊娠早期に流産する可能性が高いです。

ですので、出生したときに催奇形性のような異常は起こらないとされています。
精子の異常で胎児に影響が出ることは無いようです。

しかし、精液を介しての女性への影響が有るそうです。
有名な薬では、サリドマイドがあります。
それから、抗ガン剤や抗リウマチ薬、そして、一部の抗ウイルス薬と、最近販売中止になる抗真菌薬でも可能性が有るようです。

最も驚いたのは、コルヒチンというよく使う痛風の痛みを抑える薬も危険性が有ると言うことでした。
コルヒチンは、痛風の治療薬ですので、よく使われる薬です。

予防としては、避妊をすることになりますが、内服後は3ヶ月くらいはコンドームを着用すべきだと言われています。

僕も、痛風の方に対し、コルヒチンを処方することが有ります。
今後は、処方するときには注意するよう説明しなければなりません。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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