2020.02.20
一般

新型コロナウイルス対策について

 

こちらは、琉球新報に載っていた記事で紹介されたイラストです。

沖縄県立中部病院感染症内科の成田雅医師の解説が書かれています。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200215-00000001-ryu-oki&fbclid=IwAR31BzoKUx1hI0eJQzPf_QW1s-RBvkj9jd80Zdf6jzKxTr8f35gRlJw2RxM

 

実は、当院透析患者さんで高齢の方には肺炎球菌ワクチンを接種するように話していました。

それは以下の理由からです。

インフルエンザは、高齢者や基礎疾患のある方において肺炎を併発しやすく、 2009 年の新型インフルエンザ時には肺炎で亡くなられた方の原因菌の第一位 が肺炎球菌だと知られています。今回の新型コロナウイルスはインフルエンザ に似ているウイルスですので、肺炎球菌による肺炎を併発する恐れがあるからです。

詳しくは、下記リンク先をご覧下さい。

 

https://www.haien-yobou.jp/pneumococcal_infection.xhtml?yclid=YJAD.1582118030.OeEXY7ydcq1Tm5XvRnU91.vnHwuKImkV1MRHvJy58BvMDcLyR8Ij7sU7.A9iamm.JvTy0HXxEDqiLWY-

 

うがいについては、予防としてはヨード液(イソジン)は使わない方がいいという話も聞きました。

風邪の予防では、うがいしない群と比較して水うがいした群では風邪の発症率を下げますが、ヨード液は下げないと言う論文があるそうです。

多分、ヨード液が常在細菌叢を壊してウイルスが侵入しやすくなるのではないかと言われています。

 

それから、喫煙習慣は肺胞の新型コロナウイルスのレセプターを活性化させると言う論文も投稿されています。

喫煙している方で重症化する恐れがあります。
今からでも是非とも禁煙をお願いします。

 

https://www.preprints.org/manuscript/202002.0051/v1?fbclid=IwAR1o7uy5fWimQH08SKNGUgNSFPUkfMNFP_mp5-lwyVoffljJHbWEuJJYb64

 

もう一つ、コロナウイルス対策で補中益気湯と言う漢方薬を飲んでもいいかもしれません。
補中益気湯は、免疫力や消化機能を高める漢方薬として知られ、虚弱体質、病後の体力増強、食欲不振や夏痩せなどに広く使用されています。元気をつけたり、免疫力の低下による易感染状態を改善してくれるお薬です。

補中益気湯はインフルエンザの予防に効果があると言われていますので、新型コロナウイルスの予防でも効果があるかもしれません。

これは憶測でしかありませんが、飲んで害になるものでは有りませんので、飲んでもいいかもしれません。

 

http://tatukikai.jp/wordpress/?p=845&fbclid=IwAR2ToblFPwd1KmsndHCZpBTRZAJ6FB48OAIGp8xj_1O8mEWBvLtrCWwQ2_8

 

つれづれなるままに書いてみました。

また知り得た知識がありましたらお知らせいたします。

 

 

2020.02.19
一般

第10回透析運動療法研究会無事に終わりました。

 

前回、新型コロナウイルス関連肺炎に対する透析施設での対応について(第1報)についての記事を書いてから、2週間近く経ってしまいました。

2月8日9日に第10回透析運動療法研究会を開催して間もなく新型コロナウイルスによる肺炎の話で持ちきりになり、皆様に第10回透析運動療法研究会を無事に開催出来た事の報告が出来ていませんでした。

すみませんでした。

 

大会自体は、337名の方々が参加してくださいました。

特に、今回は医師が91名の参加という事でした。

これまで、運動療法に積極的な一部の医師や看護師、そして健康運動指導士、理学療法士が参加者のメインでしたが、今回は医師と供に臨床工学技士の方達の参加も目立っていました。

それだけ透析運動療法に対する関心が高まってきているのだと思います。

 

昨日も実は、白河で

『透析患者におけるサルコペニア・フレイルと運動療法』

と言う演題名でお話させて頂いています。

 

 

今後も、しっかり透析+栄養管理+運動療法+合併症管理を主軸に頑張っていきたいと思います。

これからも、ご贔屓によろしくお願いいたします。

更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。

 

 

駅には研究会の看板が掲げられました。

 

 

開会挨拶

 

 

各会場ぎっしりでした。

 

 

 

2020.02.05
一般

新型コロナウイルス関連肺炎に対する透析施設での対応について(第1報)

日本透析医会のホームページ

 

新型コロナウイルス関連肺炎に対する透析施設での対応について(第1報)

 

http://www.touseki-ikai.or.jp/htm/03_info/doc/20200204_corona_virus_1.pdf

 

が掲載されました。

透析室に勤務されている皆様は必見です。

 

2020.02.03
一般

本日の民友新聞様に8日開催の市民向け公開講座の記事が載りました。
ありがとうございました。
 
また、テレビユー福島様のご厚意で、
2月5日水曜日9:55~10:45の
「げっきんチェック」
にて公開講座をご紹介いただけるとのことです。
是非ともご覧になってみてください。
2020.01.29
一般

食塩摂取量について

昨夜はとある講演会に行ってきました。

ご講演で、塩分摂取量と死亡リスクについてのお話がありました。

 

 

これは、ニューイングランドジャーナルという一流の医学雑誌に載った論文で、17か国、約10万人の方を対象としたコホート研究(特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を一定期間追跡し、研究対象となる疾病の発生率を比較する研究)です。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1311889

 

こちらの結果だと、塩分摂取量が12g程度で最も予後が良いという結果です。

グラフの横軸がナトリウム値なので、2.54をかけると塩分量(g)になります。

やっぱりある程度は塩分を取らないといけないんですね。

 

但し、これは透析を受けている方にはあてはまりません。

1日12gの塩分摂取量ですと2日で24gの塩分摂取量となります。

塩分8g摂取すると身体は水分1リットル取るようになりますので、中1日の透析で3kg増えてきます。

中2日ですと4.5kgの増加になります。

そんなに体重が増えると心臓に負担がかかりますので、透析患者さんは8gくらいでお願いします。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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