2020.03.25
一般

新型コロナウイルス対策ダッシュボード

新型コロナウイルス対策ダッシュボードと言うサイトをご存知でしょうか?

 

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑クリックするとサイトに飛びます。

 

各都道府県別の新型コロナウイルス患者数と感染病床使用率が解るサイトで、自分の県の病床にどのくらい余裕があるか解ります。

欧州で新型コロナウイルスの感染者数が急激に増加していますが、イタリアではたくさんの死者がでていますが、ドイツでは亡くなっている方は少ないです。

これは、イタリアに比べドイツには重症の患者さんを収容出来るベット数がたくさんあるからだと言われています。

新型コロナウイルス感染症は、きちんとした医療提供体制があれば、亡くなる方はとても少ない疾患です。医療崩壊が起きないという事が重要です。

そこで、こちらのサイトには、各県の感染者数と感染病床使用率が直ぐに解るようになっています。

今お住まいの場所の体制がどうなっているのかを知っておくことは大切かと思います。

是非ともご覧になってみてください

2020.03.24
一般

西浦北大教授「解禁ムード広がることを大変危惧」

m3.comからの転記です。

Yahoo!ニュースで見ました。

出来るだけ多くの方に見て欲しいと感じましたので転記します。

西浦北大教授「解禁ムード広がることを大変危惧」

「今こそイベント自粛とハイリスク空間回避が必要」
オピニオン 2020年3月23日 (月)配信西浦博(北海道大学大学院医学研究院教授)
今は2月よりも厳しく、今からこそイベント自粛とハイリスク空間を避ける声を保健医療の皆さんから届けていただけるよう、助けてください。

 新型コロナウイルス感染症の流行対策のメインストリームは「屋内の接触を断つこと」です。これまで、安倍首相から大規模イベントの自粛が要請され(『安倍首相「今後2週間、イベント中止・延期を」』を参照)、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議からは3条件(密閉空間、密集場所、密接場面)が揃う場所での屋内接触を自粛するように求めてきました。

 大規模イベントの中止は当初、科学的エビデンスや専門家会議の提言に基づくものではありませんでしたが、海外での宗教法人での伝播が知られており、また、日本では「さっぽろ雪まつり」での2次感染が疑われています。ある時、突然に2次感染者数が一気に増えたメガクラスターの形成、ひいては大規模流行の原因となることが危惧されます。フィットネスジム、ライブハウス、大人数での接待飲食など、屋内で3条件を満たすような場所での2次感染は実例として知見が蓄積されています。中国の都市封鎖と外出禁止令が湖北省を中心に著効したことが知られています。

 また、私も分析に協力させていただいている(座長指定の者である)3月19日の厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策専門家会議で方針を示しましたが、日本における国内感染は上記の大規模イベント自粛と行動自粛の実施中に、新規感染者の発生が減少に転じたことが知られています。この感染症は行動変容を伴う努力をもってすれば「制御できる」のです(『「北海道モデル成功」、「全国的に流行減少の兆し」だが予断を許さず』を参照)。

 しかし、3月19日に少しでも良いニュースが伝わり、小中学校などの休校が解除される方針が伝わったことで、市民の間で「解禁ムード」が広がってしまっていることを大変危惧しています。行動がいつも通りに戻ってしまうと、アメリカや欧州各国で見られるような爆発的な感染者数の増大が懸念されるためです。特に大規模イベントを流行地域で再開してひとたび大規模流行が発生すると、流行が制御不能になります。大きな流行が起こると、都市の封鎖を伴うことに加えて、皆さまの近しい方々も感染や命の危険にさらされてしまうのです。加えて、COVID-19は感染から発症まで平均5日程度、発症から診断されるまで平均7日程度とされており、無症候性の感染者も少なくないことから、感染者数の急激な増大にリアルタイムで気づくことができないのがこの感染症の難しさです。

 今、海外で流行が増大しているため、状況は1月以降、これまでの2カ月半よりも厳しい状態にあります。ヨーロッパ、米国、東南アジア、中東などから、続々と感染者が訪れています。上記のように国内伝播をいったん制御に近くできたために、最近報告される感染者数の結構な割合を輸入感染者が占めるようになってきました。外国籍の方の入国は一部止まりつつありますが、米国は続いていますし、邦人の帰国には備えなければなりません。報告された輸入感染者は氷山の一角であり、今後、診断されていない輸入感染者が続々と次の流行を生み出すものと思われます。

 それは1月から2月上旬に中国および中国帰りの渡航者を端緒として始まった流行の比ではありません。非常識を承知で分かりやすいようにミサイルで例えると、1月から2月上旬は短距離ミサイルが5~10発命中した程度ですが、この3月のパンデミックの状況というのは空から次々と焼夷弾が降ってきているような状態です。そこで「火事を一つ一つ止めないといけない」というようなのが今の状態です。

 このことを少なくとも全国の保健医療関係者にご理解いただけないままでは、今後、大規模流行が起こるリスクが高いことを、私は危惧しています。現状では、市民の皆さまがそこまでの危機意識をもってこの流行に対峙したり、一人一人の行動を考えていないものと思います。過度の行動制限や都市封鎖などで見込まれる経済的ダメージが起こらないように、50人以上の大規模イベントへの参加をやめ、2次感染が何度か発生した3条件の重なる場所(例えばスポーツジム、ライブハウス、展示商談会、接待飲食など)およびその他の機会(懇親会など)の接触を控えることができないといけません。

 ぜひとも全国の保健医療従事者の皆さまにまずこのことを知っていただき、皆さんが知識の伝道者となっていただかなければなりません。

 今、頑張って皆で行動を変えることができれば切り抜けられる可能性が高いです。皆さんの力が必要です。お願いします、助けてください。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200324-00010000-mthree-soci&p=1

2020.03.23
一般

東京都医師会からの「四つのお願い」

3月12日に東京都医師会から新型コロナウイルス感染症に対する東京都医師会の基本方針が発表されました。

その中で、「四つのお願い」が提示されました。

今回、ご紹介したいと思います。

 

1.無理せず休んでください

新型コロナの初期症状は、普通の風邪と区別がつきません。 風邪気味の人、体調が悪い人は、まず自宅で休んでください。

経営者の方も、休ませる努力をお願いします。特にクラスター感染 を起こしやすい場所にはいかないようにしましょう。

専門会議 市民の行動変容が必要 何も対策しないと3ケ月後、東京都では入院2万人、外来4万5千 人に及ぶ。まさに医療崩壊。感染拡大防止策の強化が必要 都民の皆さん一人一人の協力が必須。

 

2. 新型コロナが心配な人。まず電話で相談を、まず電話です。

かかりつけ医を持っている方で、新型コロナ感染症が心配な方、 かかりつけ医にまず電話で相談ください。直接来院は絶対にしない でください。あらたな院内感染を防ぐためです。

 

3.喫煙者はこの機会に禁煙を

喫煙者の方は、重症化率2.2倍死亡率3.2倍との報告があります。 4月からは受動喫煙防止条例も全面施行となります。 非喫煙者のためではなく、ご自身の身を守るためにもこの機会に ぜひ禁煙を考えてください。

 

4.新型コロナ対策による要介護高齢者等への2次被害を考えてく ださい。

名古屋市のデイサービスで感染者が出たときに、126施設のデア サービスが一斉に2週間の休業を名古屋市より要請された。 5800人の高齢者ケアができなくなる状態に。

 

タバコのリスクについても書かれています。

是非とも参考にしてください。

https://www.tokyo.med.or.jp/wp-content/uploads/press_conference/application/pdf/20200312-1-1-1.pdf

2020.03.20
一般

「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 3 月 19 日)

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議から
「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 3 月 19 日)

が発表されました。

 

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000610566.pdf

是非とも読んで頂きたいですが、ここに要点を記載いたします。

気付かないうちに市中感染が広がり、突然爆発的にオーバーシュートし、医療提供体制に過剰な負荷がかかり、それまで行われていた適切な医療が提供でき なくなることが懸念される。

3本柱の基本戦略

1 クラスターの早期発見・早期対 応
2 患者の早期診断・重症者への集中治療の充実と医療提供体制の確保
3 市民の行動変容

北海道では一定程度、新規感染者の増加を抑えられてきている
全国的にも国民の適切な行動変容により、国内での新規感染者数が若干減少している

 

WHOからも、

日本が「クラスターの早期発見・早期対応」という戦略 をとって様々な取組を進めてきたことを高く評価している

 

これまでの感染例について
感染 758例 入院治療 579 例
軽快退院    150 例(25.9%)
軽症から中等度  337名(58.2%)
人工呼吸器を使用または集中治療 46 名(7.9%)
死亡者数  29 名

現時点では諸外国で起こっているメガクラスターの形成はなされていないが
感染源が分からない感染者の増加が生じている地域が散発的に発生している

クラスターの感染源が分からな い感染者が増加していくと、爆発的な感染拡大(オーバーシュート)を伴う大規模流行につながる危険性がある

その場合、数週間の間、都市を封鎖し、強制的な外出禁止の措置や生活必需品以外の店舗閉鎖などを行う「ロックダウン」と呼ばれる強硬な措置が行われる
オーバーシュートが生じる可能性は大都市圏の方がより高い

 

オーバーシュートを起こさない為には、
「3つの条件」
1 換気の悪い密閉空間
2 人が密集している
3 近距離での会話や発声が行われる
という 3 つの条件が同時に重なった場での行動を抑制するように各人が行動変容を徹底させる事が重要である。

 

その為には、
全国から不特定多数の 人々が集まるイベントが最も危険
イベントそのものがリスクの低い場で行われたとしても、イベントの前後で人々の交流が急速な感染拡大のリスクを高める

大流行が起こった場合の試算では、1 日の新規感染者数が 5,414 人にのぼり、人口の 79.9%が感染
重篤患者数が1000人を越え、地域における現有の人工呼吸器の数を超えてしまう。

これまでなら救えていた命が救えなくなる。

 

たとえば、合併症のある高齢者以外の方や、新型コロナウイルス感染以外の事故や疾病で緊急入院が必要となる方に対してのベットが足りなくなってしまう。

 

地域の感染状況により対応が異なってくる。
感染状況が拡大傾向にある地域
→地域における独自のメッセージやアラートの発出や一律自粛の必要性について適切に検討する
感染状況が収まってきている地域
→人の集まるイベントや「3つの条件が同時に重なる場」を徹底的に回避
感染状況が確認されていない地域では
→適切にそれらのリスクを判断した上で感染拡大のリスクの低い活動から実施

子どもは重症化する可能性が低いが、中国等では重症化した事例も少数例ながら報告されている
一般には重症化しにくい特性から、無症状又は症状の軽い子どもたちが、高齢者等を含む家族内感染を引き起こし、クラスター連鎖のきっかけとなる可能性
→感染状況が拡大傾向にある地域」では、一定期間、学校を休校にすることも一つの選 択肢

提言
・クラスター対策の抜本的な強化
 抜本的なクラスター対策の拡充を迅速に実施すべき
1 地域 でクラスター対策を指揮する専門家を支援する人材の確保
2 地方公共団体間の強力な広域連携の推進を図る
3 感染者情報をそれぞれの地域のリスクアセスメントに活用できるシステムを作る
4 保健所が大規模なクラスター対策に専念できる人員と予算の投入
・「3つの条件が同時に重なった場」を避ける取組の必要性に関する周知啓発の徹底
・ 重症者を優先する医療体制の構築

2020.03.20
一般

新型コロナウイルスのPCR検査と胸部CTの感度比較論文

Ai T at al:Correlation of Chest CT and RT-PCR Testing in Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) in China

 

こちらは、新型コロナウイルスのPCR検査と胸部CTの感度を比較した中国からの論文から結果を図に表したものです。

新型コロナウイルス感染の疑いがある1049人の方にPCR検査と胸部CT検査両方を行って、どちらの感度が優れていたかを比較しています。

 

PCR(+)〜PCR検査が陽性だった方

CT(+)〜CT検査が陽性だった方

PCR(ー)〜PCR検査が陰性だった方

CT(ー)〜CT検査が陰性だった方

 

PCR(+)でCT(+) → 580人(57%) 

PCR(ー)でCT(+) → 308人(30%)

PCR(+)でCT(ー) →  21人(2%)

PCR(ー)でCT(ー) → 105人(10%)

 

PCR(+)でCT(+)の方が多いのは当然ですが、PCR(+)でCT(ー)だった方は少なく、PCR(ー)でもCT(+)だった方が30%もいた事から、CTの方が感受性は高かったと言う事になります。

最初は感冒と考えていたが、念の為に行ったPCR検査は陰性だったが、肺CT検査を行ったところ、新型コロナウイルス肺炎に特徴的な陰影があり、その後最終的にはPCR検査陽性になったと言う例が多いという事かと思います。

 

実は、日本のCT保有数は100万人あたり107.2台であり、G7平均の25.2台、OECD関連国の25.4台と比べても断トツでトップの保有数であり、諸外国に比べ圧倒的にCT普及率が高い事が知られています。

簡便にCTが撮影出来るなら、結果から強く新型コロナウイルス感染が疑われる場合にPCR検査を行ってもCTの方が感度が高い結果が出ていますので、遅くは無いのではと思います。

 

これは、現在日本で行われている方法に近いかと思いますので、やみくもにPCR検査をと言うより理にかなっているのではと思います。

PCR検査は濃厚接触者だったり、周囲に新型コロナウイルス感染が蔓延している場合に効果が有るもので、散発的な患者数である日本では希望者全員にPCR検査を行う事は不必要かと思います。ましてやPCRで陰性と出ても実際には陽性だった方も多数出ています

 

ただし、CT室が汚染されてしまう可能性もあり、その地域に1箇所新型コロナウイルス患者対応でPPEがしっかり出来ているCT施設を設置するべきだと思います。

 

 

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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