尿流測定検査
援腎会すずきクリニックは、2階で人工透析治療を、1階では泌尿器科と内科の診療を行っています。
泌尿器科の病気で、もっとも代表的な疾患は前立腺肥大症です。
前立腺肥大症になると、オシッコが出にくくなる、オシッコが近くなる、残った感じがするなどの症状が出てきます。
患者さんが来院されると、国際前立腺症状スコアというアンケート用紙を書いてもらい、前立腺肥大症の症状を点数として評価してします。
次に前立腺をおしりから入れる経直腸超音波で調べます。ただ、痔があったり、希望しない方はお腹から超音波を当てるようにしています。
そして、次に行う検査が、尿流測定検査です。
かなり、前振りが長くなったとおもいますが。。。これが、今日の本題です。
当院の尿流測定装置(多目的トイレの中にあります。)
尿流量測定装置(ウロフロメトリー)は、センサーのついたカップにオシッコをすると、排尿を感知して時間あたりの排尿量を計算する装置です。
よくウロフロと言っていて、次に行う残尿検査と合わせ、ウロフロ残尿と読んでいます。
この検査をやることで、
・排尿量
・排尿時間
・最大尿流量率(オシッコの勢いが一番いいときの数値)
・平均尿流量率(オシッコの勢いの平均を取った数値)
などを調べます。
測定したデータは数値とグラフで表示されますので、尿の勢いなどが一目でわかるしくみになっています。
アステラス製薬 前立腺.comより引用
正常の人は、排尿が開始すると尿流率が上昇しますが、前立腺肥大症の方では、尿の出し始めから終わりまで、ほとんど勢いがなく、排尿時間が長いグラフになります。
この検査を行うことで、客観的な数値で排尿状態を評価できます。
たとえば、薬で治療する前後に行うことで、どのくらい治療効果が出ているのかが判断できます。
以上が尿流測定検査についての説明ですが、この検査の後には、必ず残尿検査を行っています。
残尿検査については、長くなりましたので、明日続きを記事にします。
超音波装置
クリニックに入ると、金魚さんが待っています。
受付をすませ、待合室に座ります。
受付の隣に診察室がありますが、その隣のトイレの前に問診室兼超音波室があります。
診察前に、スタッフが問診を行う部屋ですが、超音波検査を行う部屋でもあります。
超音波は、一般的な腹部超音波の他に、内シャントや頸動脈の超音波、そして前立腺超音波も行えるようになっています。
泌尿器科領域やシャントの超音波は僕が、そして腹部や頸動脈の超音波は当院の検査技士が主に行っています。
その画像は、検査中に患者さんが見られるように壁にモニターを付けています。
説明しながら検査を行っていますが、分からないことがありましたら、いつでも声をかけてください。
- 2008.07.17
- 生活 / くらし
将来の夢
今朝テレビで、バスジャックをした中学生が書いた将来の夢が『パイロットになりたい』だったと紹介されていた。
先日、妻が長男に『将来何になりたいの』と聞いたところ、息子は、自信を持って、『さなぎになりたい』と答えたそうだ。
妻は、とてもがっかりしたようだ。
どうやら、通っている保育園の青虫がさなぎになったとのこと。
もうちょっとしたら、『チョウチョウになりたい』と言うのだろうか。
もう少し、物心つくようになってから聞いてみたいと思う。
- 2008.07.13
- 生活 / くらし
昨日は日曜日
昨日は日曜日。
午前中より市内をぶらぶら。
特にあても無いのですが、家族で車に乗ってぶらぶらです。
無趣味なもので。
午後から、岩瀬書店の遊び場で子供達を遊ばせていたところ、急に子供と大人の人数が増えてきました。
騒然とする中、椅子を持った女性がやって来たので、『お母さん、いくら子供を遊ばせたいと行っても、椅子まで持ってくるのはどうかと思います。』と、言いたくなったところで、実はお話会のお姉さんだと分かりました。
しかも、うちの奥さんが、『あの人たち、よくテレビに出ているね。』だそうで、プロのアナウンサーの方だとのことです。
子供たちは大喜びで、お話会を聞いていました。
お話会のお姉さん、ちょっと勘違いしてごめんなさい。
お話凄く良かったです。
- 2008.07.13
- 診療
むずむず脚症候群
今日、新聞広告を見ていたところ、大塚製薬より『新しい貼り薬に地検にご協力ください』と言う、広告を見つけました。
むずむず脚症候群(Restless legs syndrome)の治療薬を試してみませんかという案内です。
症状としては、『下肢に虫が這うような、焼けるような、チクチクするような深部知覚異常をきたし、歩き回ったり、下肢を動かすことにより軽減し、安静時に出現し夜間に増悪する』病態だそうです。
原因は、原発性もしくは、何らかの疾患に基づくものと言われています。
チラシには、日本人の3%くらいにそのような症状があり、不眠症を訴える方の10人の一人は、むずむず脚症候群が原因でないかと書かれていました。
透析患者さんにも、尿毒症性末梢神経障害の症状として、むずむず脚症候群が認められることはよく知られています。
尿毒症性の場合、まず行わなければならないのが透析条件の見直しで、透析時間、頻度、血流量、透析液の増量など、十分な量の透析を行う必要が有ります。
そして、透析療法としては濾過透析を選択する方がいいと言われています。
それでも改善しない場合は、抗不安薬や抗痙攣薬が用いられます。
また、鉄欠乏や2次性副甲状腺機能亢進症がないか確認が必要と言われています。
ちょっとしたトピックスとしてご覧ください。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。