排尿記録を付けてみませんか。
援腎会すずきクリニックは、泌尿器科のクリニックですので、頻尿を訴えて来院される方も多いです。
超音波やオシッコの勢い検査、そして採血などの検査をしてお薬を出しますが、患者さんにお願いして家でやって来てもらう検査があります。
それが、排尿記録です。
コップをお渡しして、朝起きたときから次の朝起きたときまでの排尿の時間と尿量を記録してもらいます。
患者さんにとっては、仕事で出かけるときに行うのが難しく、ちょっと面倒な検査になりますが、排尿の状態を把握するには非常に大切な検査です。
まず、一日の全尿量が分かります。
本人は気づかなくても、頻尿の原因が水分の取りすぎだったという場合もあります。
そして、1回排尿量が分かります。
1回尿量が常に200ml以下の場合は、膀胱自体に問題があり、尿が貯められないことが考えられます。
そして、夜間頻尿で来院された患者さんでこの検査を行うと、夜寝ている間の尿量がかなり多い方がいらっしゃいます。
夜間多尿と言う状態で、夜間の合計の尿量が1日尿量の35%以上の場合と定義されます。
夜間多尿があると、ある程度の尿をためる能力が膀胱にあるのに、それ以上の尿が作られてしまい、夜中にオシッコに行くようになるのです。
高齢者の方では、半数以上の方に見られるとも言われています。
この様に、排尿記録は頻尿の診断には非常に有用です。
しかも、目盛りの付いた大きめのコップがあれば、自宅ですぐに行えます。
是非やってみてください。
これからの前立腺がん治療
昨日、東京で前立腺肥大症と現在研究中の前立腺がん治療薬についてのセミナーがあり、行ってきました。
最先端の研究としてがん遺伝子の研究が紹介されましたが、内容が高度なので、ただただ圧倒されていました。
研究の内容は高度なのですが、研究をされている先生方は何度も何度も失敗を重ねながら結果を出したとのことです。
自分が大学時代に研究していた事を思い出しました。
ところで、話は変わりますが、前立腺は内腺と外腺から出来ています。
内腺から肥大症が生じ、外腺に癌が出来ます。
肥大症から癌に変わることはありません。
でも、どちらも食生活が欧米化して、動物性タンパク質や脂肪を多く摂取するようになったことが関与している病気です。
前回記事にした尿路結石症もそうですし、どんどん食生活が関与する病気が増えてきているようですね。
セミナーの後は、いつものように関連病院の先生方と一杯やって帰途につきました。
結石の予防について
最近診察した患者さんで、結石に対する食餌療法として、カルシウムを制限するようにしている患者さんがいらっしゃいました。
以前の食事指導では、カルシウムを制限することが大切と言われていましたが、現在では全く逆で、カルシウムをどんどん取る方がいいと言われています。
10年くらい前から変わってきたと思います。
現在では、カルシウム不足になるとシュウ酸の吸収が増えて尿中に排泄する量が増え、結石が出来やすいことが分かってきています。
また、長期にわたりカルシウム制限をすると、骨粗鬆症を起こす可能性があることも言われています。
結石の多くが、シュウ酸カルシウム結石や、シュウ酸リン酸カルシウム結石ですので、結石を生じないためには、シュウ酸を取らないことが重要です。
それで、シュウ酸を多く含む食品(ほうれん草、タケノコ、チョコレート、紅茶、大根など)を制限した方がいいのですが、食べ方を変える事でも予防可能です。
シュウ酸が吸収される前に、カルシウムと結合させてしまうことで、シュウ酸自体の吸収を抑制するのです。
たとえば、シュウ酸の多いほうれん草はあくを抜く事でシュウ酸が減り、カルシウムの多い鰹節をかけることでシュウ酸の吸収が減ります。
紅茶にミルクを入れること。チョコレートを食べるときには、ミルクを飲むこと。大根もちりめんじゃこを混ぜて食べることが有用と言われています。
今回はシュウ酸とカルシウムの話となってしまいましたが、結石予防の基本は、飲水です。
尿量が1日1リットル以下では結石になりやすいと言われています。尿量が2リットル以上になるように十分な飲水を心がけてください。
それから、脂肪の取りすぎや、塩分・糖分も控えめにと言うことです。
偏った食生活や過食、運動不足になると結石が出来やすいと言われています。
と言うことは、尿路結石も生活習慣病なのですね。
食餌療法を行わない場合の結石の再発率は、5年で60%ですが、食事療法を行った場合は、20%程度ですので、結石の方は是非心がけてください。
病診連携
援腎会すずきクリニックでは、6つの病院と病診連携を結んでいます。
6つの病院と交わした病診連携の証書をやっと診察室入り口に飾ることが出来ました。
僕が所属していた太田記念病院。
そして、メインで仕事をしていた太田西ノ内病院。
それから、同じ太田病院ですが、磐梯熱海温泉にある太田熱海病院。
そして、星総合病院、南東北病院、寿泉堂綜合病院です。
いずれの病院の泌尿器科も、我々福島県立医科大学泌尿器科の同門です。
もちろん、全ての病院の泌尿器科で診療を行ったことが有ります。
実は、援腎会すずきクリニックは太田西ノ内病院と南東北病院の真ん中に有り、直線距離で両方とも1km位になります。
また、星総合病院とも1.5kmくらいの距離で、交通の便からは星病院が一番近くなる環境です。
こういう環境ですので、病診連携を密にして診療を行っていきたいと考えております。
祝100000アクセス
午後4時の時点で、ブログの管理画面をのぞいたところ、
ーこのブログの総アクセス数:99954アクセスー
でした。
6時でアクセス数が100015と10万を超えていました。
田舎のお父さん。お母さん。やりました!(最近合併で市になったので、もしかして都会かも?)
1月21日に初めての記事を書きましたが、それ以来たくさんの方々にブログを見ていただき、励みとしていました。
これからもクリニック共々頑張っていきます。
よろしくお願いします。
プロフィール

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。


