最近、忙しいです。
最近ブログの更新が滞っていますが、さぼっている訳ではありません。
最近頑張っているのが、12月にある研究会での発表の準備です。
12月には、福島県糖尿病性腎症研究会と福島腎不全研究会という研究会で3つの演題を発表する予定です。
もう2つはほとんどできあがっていますが、もう一つのデータをまとめているところです。
福島県糖尿病性腎症研究会では、『高齢・糖尿病透析患者の栄養管理について』と言う演題で、しっかり透析を行って行く上で、高齢でなかなか食事が取れにくい患者さんへの取り組みを発表します。
福島腎不全研究会では、『血液透析の修正可能な治療指標を用いた高透析量透析の検討』と言う発表と、もう一つ『大量置換前希釈オンラインHDFと栄養状態の関係』という発表を出す予定です。
『血液透析の修正可能な治療指標を用いた高透析量透析の検討』では、昨年の透析学会誌に発表された日本人のDOPPSデータと、当院で行っているしっかり透析(透析液の清浄化、透析時間の延長、血流量の増加、オンライン血液濾過透析)でのデータの比較を出してみました。
発表後、ブログにも載せようと考えています。
そして、『大量置換前希釈オンラインHDFと栄養状態の関係』では、このしっかり透析を行うことで、患者さんたちの栄養状態がどのように変化したについて、集計しています。
現時点でのデータでは、この透析を行うと多くの患者さんが痩せなくなり、体重が増加していると言う結果でした。
長く透析を行っていくと、多くの皆さんが痩せてしまいます。
そのことが避けられる透析は、いい透析と考えられると思っています。
県に電話しました。
新聞報道で、新型インフルエンザワクチン接種を前倒しすると言う報道がされています。
ただ、実際は、16日に接種しなければならない方で接種出来ていない方がたくさんいます。
それは、事前調査で基礎疾患ありの方の人数は調べたけど、16日に打たなければならない最優先の人数を調べていないからです。
そのため、必要な順に接種が出来ていないのです。
それにもかかわらず、前倒しという現実と相反することを発表しているのです。
次回の分配では、必ず16日に打たなければならない方に接種できるようにしてほしいと要望したのですが、門前払いの様でした。
気持ちがうつになってきますので、今週クリニックに飾られている山野草の写真アップします。
紅葉がきれいです。
となりの人形さんも松ぼっくりで出来てます。
気持ちが穏やかになりますね。
患者さんが怒っています。
今日から全国的に新型インフルエンザワクチンの最優先接種対象者に対するワクチン接種が始まりました。
早いところでは、1週間前の11月9日から接種が始まっているようです。
援腎会すずきクリニックではと言うと、最優先接種対象者である透析患者さんの人数に見合う本数が分配されていませんので、全ての皆さんに接種できない状態です。
そのため、接種は追加のワクチンが入手可能となる次週に延期しました。
こちらの方は接種していて、別の方は次週というのは問題あると判断したからです。
今日は、患者さんから接種が始まらないのはどういう事なんだというお叱りの言葉をいただきました。
患者さんには、僕も怒っているので、ワクチンを十分に分けてくれない行政に怒ってくださいとお話しさせていただきました。
でも、全国ニュースでは、
『予約が少ない小規模診療所などでは使用期限内にさばききれないため。余ったワクチンについて「捨てるのはもったいない」と優先対象以外の人にも独自判断で接種するなど”苦肉の策”に出る医師も』
なんて言う話もあるようです。
ますます怒っちゃいます。
来週、なるべく早く追加のワクチンを分けてもらって、待ち望んでいる皆さんに接種したいと考えております。
基礎疾患をもつ人(その他)
11月16日から基礎疾患のある人の中で最優先者と妊婦の方の新型インフルエンザワクチン接種が始まります。
当院にかかっている患者さんでは、腎臓病の方が多いですので、最優先の方は、
①人工透析を受けている方
②透析導入間近の方(慢性腎臓病ステージ5)
③ 腎移植後患者
④ 腎臓疾患で副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬の投与を受けている方⑤ 腎機能が30%未満まで落ちている方(慢性腎臓病ステージ4)
となっております。
新型インフルエンザワクチン接種の手引きには、事細かく最優先者について書いてあります。
その後12月1日より〝基礎疾患のある人(その他)〟という方々の摂取が始まります。
ところで、〝基礎疾患のある人(その他)〟はどのような方々なのでしょうか。
お知らせや手引きを見ると、
基礎疾患を持っている人(優先接種の対象となるかどうかは、かかりつけ医の判断によります)
と書いてあります。
あまりにも漠然としていてよく分からないので、保健所に聞いてみたのですが、明確な答えが返ってきませんでした。
心臓病でも、高血圧だけではダメとか、心房細動のみではダメだと言う話を聞いたことが有るのですが、腎臓病ではどうなんだろうと考えてしまいます。
腎機能が60%未満の方(慢性腎臓病ステージ3)は、該当しそうですが、腎障害が軽度の方 (慢性腎臓病ステージ2)や蛋白尿のみの方(慢性腎臓病ステージ1)はどうなんでしょうか。
12月1日から始まるというのに、かかりつけ医の判断と言われても困ります。
きちんとした指標を出してほしいです。
新型インフルエンザへの対応
先日、新型インフルエンザ対応機関に登録しなかったことについてコメントを書きましたが、やはり新型インフルエンザワクチンが接種出来ない施設と勘違いしている患者さんがいらっしゃいます。
それと、優先接種対象とする基礎疾患のうち、特に優先する最優先対象者の接種が11月16日より開始となります。
しかし、クリニックに割り当てられたワクチンは当院で透析をおこなっている患者さんの人数より少なく、開始の16日に全ての患者さんに接種することが出来ません。
優先対象者がいるかどうかの調査がおこなわれた時に、当院にいる人工透析をおこなっている患者さんの人数を提出してはいるのですが、実際に割り振られたのは、必要な人数には全然たりないのです。
やはり、行政もなかなか十分な対応が出来ないようです。
素朴な疑問ですが、毎年のインフルエンザワクチンは、その年に流行りそうな株を元に作られると言います。
それならば、季節性の株に新型の株を混ぜて培養できたら、同時に出来てしかも足りないという心配も無かったのではないかと思います。
もしかしたら、もっと早く鳥インフルエンザだけでなく豚インフルエンザも研究していたら、可能だったのではなんて考えてしまいます。
分野的によく分からない分野であり、専門でも何でも無いですので、聞き流して下さいね。
もっとしっかりした理由が有るのかもしれませんので。
プロフィール

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。