2021.08.20
一般

職員全員のワクチン2回目接種1ヵ月後の抗体価

ワクチン2回接種後の抗体定量検査を勧めます。

の記事で、肝心の職員全員のワクチン2回目接種1ヵ月後の抗体価の図が欠落していました。

挿入し直しましたのでご報告いたします。

 

こちらにも掲示いたします。

 

2021.08.15
一般

感染拡大している今だから大切な事〜マスクについて

エハラさんと言う芸人さんが、しっかりした対策を取ったが感染してしまった。どこかで接触感染したのでは無いかと言う事をYouTubeで話しています。
あれ、そのマスクはしっかりした対策になっていたの?
と思ってしまいました。
大事に至らない事をお祈りしていますが、ご紹介いたします。
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https://www.youtube.com/watch?v=_312t1DQxt4
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実験で新事実「ウレタンマスク」の本当のヤバさ
ウイルス専門家、西村秀一医師が徹底検証
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https://toyokeizai.net/articles/-/409607?page=2
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マスク別除去性能のグラフをご覧になって頂けると解るかと思いますが、ウレタンマスクの素材である「ポリウレタン」は、5マイクロメートル以下の粒子だと除去率1%以下となります。
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最近では、直径5マイクロメート以下でウイルス自体が浮遊して感染を起こすエアロゾル感染が新型コロナウイルス感染の主体だと言われています。
WHOも屋内の混雑した空間で、空気中を漂う微粒子「エアロゾル」を介した感染が発生している可能性を指摘しています。
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飲食店などで「エアロゾル」感染も、WHOが新指針

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61368600Q0A710C2I00000/
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ウレタンマスクですとマスク無しで行動しているのと同じだという事になります。
正しい知識を身につけて感染を予防する事がとても大切です。
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先ほどのウイルス専門家、西村秀一先生の本でお勧めの本がありますのでご紹介いたします。

もうだまされない 新型コロナの大誤解 (幻冬舎単行本)

  • 西村秀一/著
    • 出版社名 幻冬舎

2021.08.13
一般

ワクチン2回接種後の抗体定量検査を勧めます。

福島県でも昨日230名の感染と新型コロナウイルス感染者数も増えてきており、大変な事態となっています。未だ、重症化を防ぐ有効な治療薬が普及してきていません(抗体カクテル療法が有効と言われていますが、まだ使える方が限られてしまっているようです)。

現在、最も有効な手段はワクチンとなっています。

 

『ワクチン接種状況と新規感染者数等の動向について』から

 

先日のブログでもご紹介しましたように、ワクチン接種を受けている高齢者の感染率や重症化率は劇的に減少していますので、その効果は甚大です。

ただし、ワクチン接種しても十分な抗体が出来ていない場合も有るというニュースがありました。

 

ワクチンの効果発表 抗体ができていない例も 和歌山県:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASP8D6QMYP8DPXLB00G.html

 

85歳以上の9人は抗体値が低く、1人は抗体が確認されなかったそうです。ワクチン接種後に重症化したり亡くなられた方も出ていると言う事ですが、接種後の低抗体価の方の可能性もあるかと思います。

 

有名なランセットに掲載されたアメリカからの論文をご紹介いたします。
ワクチンではありませんが、過去に感染して抗体価が高くなった方の再感染に関する論文です。
IgG抗体力価と感染リスクの逆相関を示しており、抗体価が高ければ感染しにくくなっている事を示し、中和抗体が感染防御や重症化に働くと思われます。

 

どのくらいの抗体価があれば十分なのかと言う事については、培養細胞での試験からの研究報告があり、ワクチン接種後の抗体価が4,160 AU/mL有れば95%の確率で高力価であり、抗体価が1000AU/mLだと62%の確率で高力価と言う事でした。

ちなみに、回復期患者血清の基準は840 AU/mLと言う事ですので、この程度の数値があれば比較的安心なのではと思います。

 

当院では、勤務する職員全員のワクチン2回目接種1ヵ月後の抗体価を測定しました。

 

 

 

千葉大学病院が1,800人程度を対象としたワクチン後の調査ですと、

抗体が付きやすい場合は

 感染の既往あり

 女性

 1回目と2回目の投与間隔が長い

 抗アレルギー薬内服中

であり

抗体が付きにくい場合は

 年齢が高い

 ステロイド内服中

 飲酒の頻度が高い

と言う結果でした。

 

https://www.ho.chiba-u.ac.jp/hosp/dl/news/info/info2021_03.pdf

 

ちなみに私は男性で飲酒の頻度が比較的高いのですが、抗体価は7000くらいで十分な数値となっていました。

 

透析患者さんも検査しています。

検査案内に、集計したデータは学術で使用する場合がある事を了解して頂き検査を受けて貰っています。

 

 

人数が少ないですが、抗体価が低い方もいます。透析を受けている方の抗体価は低いと言う報告もあります。

しかし、80歳を超える高齢の方でも抗体価が1万くらいの方もいます。

ワクチン接種したことでどのくらい感染リスクが下がったかを知るための指標となりますので、是非とも検査を受ける事をお勧めいたします。

 

検査はワクチン接種2回目の1ヶ月後くらいが良いようです。ちなみに保険診療では出来ませんので、自費診療となり、検査代金はその医療機関によって異なります。

 

 

 

 

2021.08.11
一般

新型コロナワクチンの予約を再開いたしました。

7月19日より新型コロナウイルスワクチン接種の受付を一時休止していました。

今回、郡山市の新型コロナウイルスワクチン 接種プロジェクトチームより、国からの通知で12歳以上人口の8割に2回接種できるために必要な量を、10月10日までに配分 すると言う連絡があったそうで、10月中旬以降の予約を取って構わないと言う話を頂きました。

 

つきましては新型コロナワクチンの予約を再開する事といたしました。

電話での予約をお待ちしております。

2021.08.05
一般

『ワクチン接種状況と新規感染者数等の動向について』から

厚生労働省の8月2日付けの『ワクチン接種状況と新規感染者数等の動向について』と言う資料から感染の動向に関して書いてみました。
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第1波修了後は感染者数がほぼゼロになっていますが、第2波修了後からは下げきらずに次の波が起こる様になっており、底値の事をnadirと言いますが、波が来るたびにnadirが上がってきています。
これを見てもゼロコロナを目指すのは無理があることが判るかと思います。
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グラフから
薄緑の線ですが新規陽性者数のうちの65才以上の割合となっていますが、高齢者のワクチン接種が進んできている事から感染者数の割合がかなり下がってきていますね。
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こちらは新規陽性者数7日間の平均ですが、20-30才代が急増しており、今回の第5波での感染者数の多くの方が高齢者以外の方だと判るかと思います。20-30才代の次が40-50才台で、次に20才未満が続いており、60才以上の方は今回の第5波ではほとんど増加していないようです。
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年代別感染者数を見ると20-30才代が多かったですが、入院している世代を見ると40-50才台が多くなっています。次に20-30才代となっています。
20-30才代の方でもかなりの方が入院しているんですね。
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その中でも人工呼吸器が必要な重症者の推移は40-50才台が急増しています。
呼吸器やECMOを装着していると言う事から、重症というよりは重篤と言った方がいいので以下は重篤と表現します。
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このグラフで言える事は以下の3つのポイントとなります。
・40-50才台の重篤者が急増している。
・40-50才台の方へのワクチン接種が行き渡れば医療を圧迫する重篤者数は改善していく可能性がある。
・20-30才代の感染者数の急増に伴い、20-30才代でも重篤化している人数が増えている。
と言う事が判るかと思います。
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40-50才台の方はなるべく早くワクチン接種を受けるべきであり、それ以下の年齢の方でも重篤化している方が一定数出てきていると言う事からワクチンを接種した方が無難だと思います。
若い世代はワクチン打たなくても大丈夫だとかいろいろな話が出ています。
そこで大切な事は何かですが、自分の目でデータを含めた状況をしっかり確認して物事を見極める事が大切です。しっかり見れば自ずとどうすべきかが判ってくるかと思います。
尚、データはキチンと行政が出しているデータが良いと思います。行政が出しているデータですと、おかしなデータの場合直ぐに批判されてしまうからです。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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