- 2024.04.03
- 一般
紅麹コレステヘルプ摂取後に生じた腎障害について
小林製薬から販売された紅麹コレステヘルプと言うサプリメントを摂取した方に、腎障害などの健康被害が発生している件に関して、どの様な病状が起こっているか、一般社団法人日本腎臓学会から中間報告が出されました。
3月31日時点で47例の報告がされています。
患者さんは40歳から70歳の方が多く、女性の方の方が多いようです
医療機関を受診したときの症状は、倦怠感や食思不振、尿の異常を訴える方が多いとの事でした。
検査結果で特徴的な所見として
低カリウム血症
低リン血症
低尿酸血症
代謝性アシドーシス
尿糖陽性
があり、腎機能及び電解質の採血検査と尿検査が必要となります
また、代謝性アシドーシスをチェックする為には血液ガス分析も必要となってきます。
尿検査では、尿中のNaやクレアチニン、尿β2MG、尿NAGを調べる事になります。
昨年末から今年にかけて、紅麹コレステヘルプやナイシヘルプ+コレステロールなどの対象となるサプリメントを服用して、怠さや浮腫などの症状が有る方に関しては、医療機関を受診する事をお勧めいたします。
- 2024.03.14
- 一般
令和6年4月からの新型コロナウイルス感染症の治療薬の費用について
新型コロナウイルス感染症が5類移行後も特例措置として行われていたコロナ治療薬や入院医療費の自己負担分に係る公費負担は令和6年3月で終了となります。
つきましては、令和6年4月からの治療薬の費用について厚生労働省が作成したリーフレットをお示しいたします。
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- 2024.03.01
- 一般
阿部麗也世界タイトルマッチ挑戦
援腎会でスポンサーをしているIBF世界フェザー級1位のKG大和ボクシングジム&フィットネスジムの阿部麗也選手が明日3月2日(日本時間3月3日)にアメリカのニューヨーク州ベローナでIBF世界フェザー級チャンピョンのルイス・アルベルト・ロペスに挑戦いたします。
日本のジム所属の世界フェザー級王者は6名で、獲得すれば2010年の長谷川穂積以来の獲得となります。本日会見が行われたようで、阿部選手も仕上がった身体を見せてくれています。
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トランクスには援腎会のバナーも入っています。
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放送はWOWOWで日曜日午前11時頃からになるかと思います。
よろしければご覧になってみてください。
- 2024.02.03
- 一般
JHAT(日本災害時透析医療協働支援チーム)
当法人臨床工学技士がJHAT(日本災害時透析医療協働支援チーム)として金沢市内に派遣される事になりました。
前回は19年台風で本宮の谷病院に派遣されていますが、県外は初となります。
能登半島の透析施設は未だに透析が出来ない状況にあり、能登半島地域の透析患者が金沢周辺の透析施設で支援透析を受けています。
この為、当該地域の透析室スタッフに過度な負担がかかっており、負担軽減の為の支援スタッフとしての派遣です。
今回もしっかり役目を果たしてきて欲しいです。
- 2024.01.01
- 一般
新年あけましておめでとうございます。
新年あけましておめでとうございます。
2024が皆様にとって輝かしい1年になりますことを祈念いたします。
昨年春頃まで猛威を振るっていた新型コロナウイルスの流行もやっと下火になってきました。多くの方がワクチンを繰り返し接種した事による効果だと考えます。
2024が皆様にとって輝かしい1年になりますことを祈念いたします。
昨年春頃まで猛威を振るっていた新型コロナウイルスの流行もやっと下火になってきました。多くの方がワクチンを繰り返し接種した事による効果だと考えます。
今年医療法人援腎会は、2020年の第10回透析運動療法研究会郡山開催に引き続き、7月に第35回日本サイコネフロロジー学会を郡山市のホテルハマツで開催いたします。透析運動療法研究会の時は、コロナ禍直前の開催であり、後2週間遅かったら開催出来なかったタイミングでしたがギリギリ通常開催出来ました。研究会には沢山の透析従事者が参加してくれました。学術的な討論に加え、理学療法士や健康運動指導士による実習もあり、日々の診療に役立つ研究会となりました。
日本サイコネフロロジー学会は今回が35回という長い歴史のある会です。腎臓病のネフロロジーと「こころ」を扱うサイコロジーを重ね合わせたのがサイコネフロロジーであり、我々透析医と「こころ」の専門家である精神科医や心療内科医がお互いの知見を高め勉強する会です。1990年に自らも透析患者であった精神科医の春木繁一先生が東京女子医科大学腎臓病総合センター所長であった太田和夫先生と一緒に研究会を発足しています。30年経過した2019年に研究会から学会となっており、35回は鈴木が大会長として援腎会のスタッフのサポートを受けながら学会の運営を行う予定です。
援腎会の治療方針は「しっかり透析」です。透析不足ですと常に体調不良の状況が続きます。血圧も高くなり、短時間透析は透析中の急激な血圧低下を起こしたりします。
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と言う言葉があります。病気にかかっていると身体の不調と共に心も不調を来してしまい、体調不良を改善させることで精神的にも安らかになってきます。
今回の学会のテーマは「透析と共に生きる」です。実は春木繁一先生の著書と同じ名称なんですが、長い透析生活を穏やかな心で過ごして欲しいと言う気持ちからテーマとしました。援腎会に通う皆様には、暴飲暴食を避けて食事にこだわり、ほどよく身体を動かして睡眠時間を十分にとり、健康的な1年を過ごして欲しいと思います。
我々一同皆様のサポートをするつもりで頑張りますので、今年も1年よろしくお願いいたします。
令和6年1月1日
医療法人援腎会 理事長 鈴木一裕
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。