2017.07.07
一般

痛みの少ないエコー下PTA

血液透析を行っている方の多くが内シャントという手術を受けています。

橈骨動脈と橈骨皮静脈を繋げて静脈を発達させる手術です。

針を刺す血管の事を我々はシャントと呼んでいます。

シャントは時々狭窄を起こします。

狭窄が酷くなると詰まってしまう場合もあります。

そこで、先端に風船のついたカテーテルをシャント内の狭くなった部分で膨らませて広げるPTA(経皮的血管形成術)と言う手術を行います。

ただ、広げるときの痛みはとても強いようです。

開院以来当院では自前でPTAを行っていましたが、3年前にレントゲン室で造影して行う方法から、手術室でエコー下に行う方法に変更しています。

エコーガイド下の特徴は2つあります。

一つは、レントゲンを使わないので被爆の心配が全くないことと、造影剤を使用しませんので造影剤アレルギーの方でも行う事が出来て、造影剤を抜く必要が無いので透析と関係無くできます。

もう一つは、エコーで見ながら局所麻酔を投与できますので、バルーン拡張の際の痛みは最小限で行えます。

レントゲン室で行う場合は、盲目的に局所麻酔を行いますので、的確な場所に注入できません。

それが、エコー下ですと、血管の直ぐ近くに麻酔液を入れる事が出来ますので、痛みをほとんど感じ無い方が多いようです。

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血管の下に黒くなっている部分が麻酔液です。

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麻酔液を注入した部分が広がっています。

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麻酔液が広がった部分に局所麻酔の針先が見えます。

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以前はバルーンを広げるときにとても痛がった方がいましたが、現在は痛みを訴える方が少なく、患者さんには非常に好評で、全例で行っております。

2017.07.04
一般

第5回日本腎栄養代謝研究会に参加してきました。

先週末の7月1日土曜日と7月2日の日曜日に、

横浜市桜木町で開催された第5回日本腎栄養代謝研究会学術集会・総会に参加してきました。

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当院からは、

サルコペニアの実態調査と今後の課題

-生体インピーダンス解析(BIA)を用いて- 

と言う演題名で管理栄養士の藤原が

 

 

当院透析患者の食習慣とリンコントロ-ルについて

と言う演題名で管理栄養士の荒川が

発表してくれました。

内容につきましては当院ホームページ内の学会発表をご参照ください。

藤原の演題は、1日目のトップバッターで反響が多く、たくさんの質問を頂きました。

質問の中にはとても厳しい質問もあり、栄養学の奥深さを実感いたしました。

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荒川の演題は午後からでしたが、こちらも質問多数でした。

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全国から、慢性腎臓病治療に従事している管理栄養士が多数集まった学会です。

懇親会では、全国各地の医師、管理栄養士とお話が出来てとても有意義でした。

来年は大阪で開催されます。

参加出来ると良いなあと思いながら、知り得た知識を当院の透析治療に役立てて行きたいと思います。

2017.06.30
一般

あまら整形外科さんを訪問

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今週末学会のためお出かけなので、あまら整形外科さんの内覧会に行くことが出来ず、どうしようかと思っていたのですが、本日訪問させて頂きました。

場所は皆さんご存知のように当院すぐ隣です。

 

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この時点では砂地のマークのついた場所です。

 

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待合は落ち着いた雰囲気でした。

スリッパ等に履き替えることが無いのがいいですね。

 

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広いリハビリ室ではPepper君が出迎えてくれました。

 

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最新のウォーターベットでリラックス

 

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院長先生自らが、最新の運動療法マシンの使い方を教えてくれました。

明日、明後日の土日が内覧会となっています。

是非とも行ってみるといいのではと思います

2017.06.28
一般

当院隣に土日診療の整形外科クリニックが開院します

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すずきクリニックは、医療機関がいくつか集まった通りに面しています。

隣は伊藤眼科さんの駐車場

その隣に あまら整形外科 さんが開院いたします。

あまら整形外科院長の佐藤直人先生は、実は大学の同級生

隣で開院すると聞いた時はビックリしました。

福島県立医科大学整形外科出身で、県内のたくさんの病院で研修してきた方です。

土曜日日曜日も午前午後と診療してくれるそうです。

当院に通う患者さんも高齢の方が多く、整形外科にお世話になる機会はたくさんあり、開院を待ち望んでおります。

開院は7月7日金曜日

内覧会は7月1日2日の土日とのことです。

2017.06.22
一般

日本透析医学会総会に参加してきました。

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6月16日(金曜日)より6月18日(日曜日)まで横浜市のパシフィコ横浜で開催された第62回日本透析医学会学術集会・総会にスタッフと共に参加してきました。

 

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当院からも臨床工学技士の人見君が『透析クリニックにおけるBCP策定』と言う演題名でポスター発表してくれました。

 

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我々の得意とする分野は、長時間透析やオンラインHDFに関してなのですが、今回はそれ以外の講演を積極的に聞くことにしました。

今回、マグネシウムを話題にした講演があり、勉強になりましたので提示します。

写真はとある論文の図なのですが、透析患者さんのマグネシウムは2.5-3.0mg/dlくらいが一番生命予後が良いと言う論文の図です。

通常、血清マグネシウム濃度の正常範囲は1.9~2.5mg/dlとなっていますので、このデータはその値より高い数値の方で予後が良いと言うことになります。

数年前に漫然とマグネシウムが長期投与されてい た方で、高マグネシウム血症による症状と気づかないまま重篤な転帰に至ったと言う報告がされていますが、いずれも血中濃度は10mg/dlを越えていたと聞いています。

きちんと定期的に採血を行い、そこそこの値となるようにコントロール出来れば、マグネシウムは正常よりやや高い方が良いと言うことになりなす。

当院でも、便秘で困っている方には少量のマグネシウムを投薬しています。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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