2017.07.26
一般

『しっかり透析と援腎会の取り組み』

明日、米沢で

『しっかり透析と援腎会の取り組み』

と言う演題名でお話させて頂きます。

お呼びいただいて大変感謝しております。

お話の内容は

しっかり透析

オンラインHDF再考

リンについて考える

患者が元気になるには(当院の取り組み)

心に残る透析者の話

と言う内容です。

頑張りたいと思います。

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内容としては、しっかり透析の話ですので、透析時間の話は外せません。

直近の当院平均透析時間も5.1時間と5時間を越えるようになりました。

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このグラフは当院開院からこれまでの透析時間の分布になります。

開院当初は4時間透析の方が最も多く、5時間の方はいませんでした。

透析時間延長のメリットを繰り返しお話して、4.5時間と5時間の方が徐々に増えていきました。

震災の時には一律3時間透析を行いました。

通常5時間透析を行っている方がわずか1週間でもう耐えられないので時間を延ばしてほしいと言ったことは忘れられません。

5時間透析の方が急に増えたのは、個室透析センターを増築した頃かもしれません。

個室透析センターで透析が受けられる条件は、自立して透析中血圧安定している5時間透析の方としました。

個室透析室を作ったのは、出来るだけ多くの患者さんに5時間透析を受けてもらいたいという気持ちからでした。

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これも明日使用するスライドの一部です。

繰り返し透析時間延長のメリットを患者さんにお話していきました。

ラウンジに行き、患者さん達とお話しようとすると、

口の悪い方から、『院長来たぞ。5時間にされるぞ』

などのヤジを受けることもありました。

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今は、そんなヤジを言う方もいなくなりました。

患者さん達が、そして当院に勤務するスタッフも、

長時間透析の良さを

理解

納得

実行

するようになったからだと思います。

明日は、『しっかり透析』に込める想いがお話出来たら良いなあと思います。

2017.07.24
一般

高齢者の透析量について

今週、米沢で講演をさせて頂くことになりました。

米沢は医師となって2年目の研修をさせて頂いた懐かしい場所です。

今回、『しっかり透析と援腎会の取り組み』と言う演題名でお話させて頂きます。

その中で、高齢透析患者の透析量についての内容が含まれています。

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こちらは、DOPPS調査での年齢別透析時間と血流量です。

75歳以上の方の平均透析時間は225分ですから、3時間45分と4時間を切っています。

更に、血流量も184ml/分と低めに設定されています。

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高齢透析者の問題点としては

•合併症が多い

•消化管機能の低下

•摂取量減少

•習慣を変えられない

•理解不足

などがあり、栄養障害が生じやすいことが知られています。

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DOPPS調査の結果から見ると、高齢者では意識的に透析量を減らしているのではないか?と感じてしまいます。

平成21年の腎と透析という雑誌に、山形矢吹病院の政金生人先生が、

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高齢透析患者の予後が悪いのは高齢であるからだけでなく、その背後に透析不足が内在している可能性がある。
高齢透析患者の適正透析を考えるとき、患者の愁訴に注目し、活動性を落とさないことを確認しながら、できるだけ透析量をふやしていくことが重要である。」
と報告しています。

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高齢者だからといって初めから透析量を減らす必要は無く医療者がリスクのある患者を十分に見極め対応することが大切だと我々は考えています。

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このグラフは、昨年3月の当院の75歳以上の透析時間と血流量を示しています。

29名中 5時間以上&血流量が300ml/min以上の方が14名

On-lineHDFの方が19名となっています。

平均血流量:285.2±41.2mL/min

平均透析時間:4.8 ±0.3時間

透析時間は5時間を割っていますが、透析量は比較的多いのではないかと思います。

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こちらは、当院に転院して1年以上経過した方のドライウエイトの変化です。

転院時75歳以上の方が17名いらっしゃいますが、多くの方でドライウエイトが上昇しているかと思います。

もちろん、様々な原因で痩せてしまっている方もいますが、高齢透析者の方でも十分な透析を行うメリットは有ると言う事を示しているのではないかと考えております。

2017.07.14
一般

仙台で講演させて頂きました。

13日の木曜日に、仙台市で行われた講演会で一般演題を発表させて頂きました。

演題名は

『当院のリン管理の現状と スクロオキシ水酸化鉄への期待』

と言う題目で30分ほどお時間を頂き講演させて頂きました。

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特別講演は、埼玉医科大学総合診療内科教授の中元秀友先生から

『高リン血症治療の課題と対峙する ‐新規高リン血症治療薬への期待‐』

と言う演題名で、生命の誕生から最近話題のfgf23まで幅広いお話で大変勉強になりました。

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私は、当院で取り組んでいるしっかり透析とリン管理

そして、最近いろいろな場所で発表しているリンの出納について

そして、今年2月に透析学会雑誌に掲載させて頂いた、当院におけるスクロオキシ水酸化鉄の使用経験の詳細を発表させて頂きました。

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講演後、5時間透析を患者さんに理解納得してもらうための秘訣は何かという質問を受けて、当院での取り組みを少しだけお話させて頂きました。

3週間後、今度は米沢でお話させて頂ける機会をいただいています。

その時は、当院の取り組みについて解りやすくお話出来たらと考えております。

2017.07.11
一般

土屋病院新築移転記念講演会

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埼玉医科大学総合医療センター准教授熊谷洋一先生の講演会が15日に土屋病院で行われます。

熊谷先生は、太田西ノ内病院外科に長く勤務しており、私も太田病院時代はお世話になっていたDrです。

食道癌の権威です。

『検診に行こう!!食道がん胃がんの検査と内視鏡治療』

と言う演題名でご講演される予定です。

詳細は土屋病院にご相談ください。

2017.07.07
一般

痛みの少ないエコー下PTA

血液透析を行っている方の多くが内シャントという手術を受けています。

橈骨動脈と橈骨皮静脈を繋げて静脈を発達させる手術です。

針を刺す血管の事を我々はシャントと呼んでいます。

シャントは時々狭窄を起こします。

狭窄が酷くなると詰まってしまう場合もあります。

そこで、先端に風船のついたカテーテルをシャント内の狭くなった部分で膨らませて広げるPTA(経皮的血管形成術)と言う手術を行います。

ただ、広げるときの痛みはとても強いようです。

開院以来当院では自前でPTAを行っていましたが、3年前にレントゲン室で造影して行う方法から、手術室でエコー下に行う方法に変更しています。

エコーガイド下の特徴は2つあります。

一つは、レントゲンを使わないので被爆の心配が全くないことと、造影剤を使用しませんので造影剤アレルギーの方でも行う事が出来て、造影剤を抜く必要が無いので透析と関係無くできます。

もう一つは、エコーで見ながら局所麻酔を投与できますので、バルーン拡張の際の痛みは最小限で行えます。

レントゲン室で行う場合は、盲目的に局所麻酔を行いますので、的確な場所に注入できません。

それが、エコー下ですと、血管の直ぐ近くに麻酔液を入れる事が出来ますので、痛みをほとんど感じ無い方が多いようです。

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血管の下に黒くなっている部分が麻酔液です。

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麻酔液を注入した部分が広がっています。

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麻酔液が広がった部分に局所麻酔の針先が見えます。

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以前はバルーンを広げるときにとても痛がった方がいましたが、現在は痛みを訴える方が少なく、患者さんには非常に好評で、全例で行っております。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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