アクセス拒否
先ほどふっと携帯電話の着信履歴を見たところ、2日前に実家の母からの着信履歴がありました。
しかも、思いっきり、『拒』マークがついていました。
これって、着信拒否したと言うことの様な気がします。
自分の知らない間に、親子の間も着信拒否にしてしまう恐ろしい携帯電話。。。
そう言えば、下の子が時々いじって、いろいろなところに無言電話をかけていたようなこともありました。
便利だけど。。。
透析患者さんと便秘
透析患者さんが便秘を訴える比率は多く、40%以上の方が困っていると言われてます。
腸に穴が空く腸穿孔や、血が通わなくなる虚血性大腸炎などの重篤な病気の原因となることもあり、深刻な問題だと言えます。
原因は、透析による除水、食物線維や水分の不足、運動量の低下や、カリウム抑制薬やリン吸着薬などの服用などがあります。
一般的によく使われている薬は、プルゼニドという錠剤とアローゼンという粉の薬、そしてラキソベロンという水薬です。
いずれも、腸の動きを刺激して便を出す作用の下剤です。
透析患者さんは、腸管内の水分が吸収されてしまい、硬い兎糞状の便となることが多いので、ソルビトールなどの便を軟らかくする下剤が効果的なのですが、便秘に対する保険適応がないため、処方することが出来ません。
プルゼニドやアローゼンなどのセンナは長期に使用すると耐性が出てくるようですが、ラキソベロンは耐性が出来にくいと言われています。
日常生活では、食物線維を摂ることや、運動を行うこと、きちんと朝食を食べることが大切ですが、食物線維が多いものはリンやカリウムなどの多くなり、なかなか摂取が難しいようです。
栄養食品には、カリウムやリンが少なく食物線維が多いものもあるようですので、試してみるといいかもしれません。
郡山漢方研究会
今日は、郡山市内で漢方の研究会がありました。
泌尿器科でも頻尿を中心に漢方の処方をよく行いますが、今回はこれから流行ってくるであろう上気道炎に対する漢方治療と言うことで、講師の先生よりお話がありました。
これまでは、風邪の初期症状なら葛根湯、くしゃみ鼻水などには小青竜湯、咳がひどい場合には麦門冬湯などの処方を行ってきましたが、それぞれの処方がどの様な場合に有効であるや、これまであまり使っていなかった漢方薬についての処方のポイントを解説していただきました。
これまでの病院勤務医時代は、重症の患者さんの治療に重点を置いていたため、風邪などの軽症の方に対しては、どうしても画一的な治療となり、患者さんの症状に対して適切な処方が出来ていなかった気がします。
現在は、開業医としてプライマリーケアを中心とした診療を行い、症状に合った処方が出来るように対応したいと考えています。そのためにも、風邪に対する漢方の処方は重要ではないかと思っています。
もちろん、重病である患者さんの初期症状を見逃してはいけないのは当然と考えての話です。
キグレニューサーカス
今日、郡山のカルチャーパークで開催中のキグレニューサーカスに行ってきました。
講演中の写真撮影はご遠慮くださいとのことでしたので、始まる前の雰囲気だけお伝えします。
会場は日曜日であったためか、ほぼ満員の状態でした。
ライオンや虎などの猛獣使いものはなかったのですが、シーソー、綱渡り、一本綱、空中ブランコなどの空中ものがたくさんあり、あっと言う間の2時間でした。
個人的には、ハットジャグリングというのですか、たくさんの帽子をお手玉の様に投げ上げるのが面白かったですね。
今年の2月にも大宮で木下大サーカスを見てきたのですが、僕は木下サーカスとキグレサーカスは同じものだと思っていました。
帰ってきてから、2月に見たのと違うねと妻に話したところ、発覚しました。
数年前にも、福島へボリジョイサーカスを見に行っています。
また機会が有ったら、行きたいと考えています。
血管の石灰化
透析患者さんの動脈硬化と腎臓が悪くない方の動脈硬化は少し病態が異なるようです。
通常の動脈硬化では、内膜と言って、動脈の内側が厚くなっていき、狭くなったり、はがれて飛んでいき梗塞を起こすのが普通です。
しかし、骨ミネラル代謝異常のある腎不全の場合では、血管の中膜が石灰化を起こし、弾力性の無い動脈となることが問題となります。
血管は、水分が減っていくとそれに合わせ縮んでいきます。
それが、ガラス管の様な石灰化した血管になると、全く縮まないため、透析で過度の除水を行った場合には、突然の急激な血圧低下を起こします。
一番問題になるのは、心臓の動脈である冠動脈の虚血状態でしょう。
透析中の急激な血圧低下が、冠動脈の虚血より、狭心症や心筋梗塞を起こすことは知られています。
血管の石灰化は、透析導入してからどんどん進んでいくと言われています。
どうしたら石灰化を防ぐことが出来るでしょうか。
一番の予防法は、カルシウムとリンの管理を十分行うことです。
リンの値を3.5〜5.5mg/dl、カルシウムの値を8.4〜9.5mg/dlとして、カルシウムとリンを掛け合わせたCa・P積を55以下にすることが大切と言われています。
そして、一番大切なのはリンが高くならないようにコントロールすることです。
一般的には、十分な透析を行い、リン吸着剤を内服すると書かれています。
そこで、十分な透析とはどのくらいの透析のことなのかと言う話になります。
通常、週3回4時間血流200の透析では、体重が40kg以下の方以外は透析だけでコントロールすることは難しいでしょう。
逆にその程度の透析でコントロールされるなら、栄養不足を疑わなければなりません。
栄養障害は、透析患者さんでは最も危険な状態ですので、リンの値が低いと喜んでいてはいけません。
現在の保険診療の範囲では、透析の回数は月に13回を限度と言われていますので、回数を増やすことは難しいです。
もっとも効果的な方法は透析時間を増やすことです。
透析時間を増やすことで、リンの値は吸着剤を使用しなくても十分にコントロールされると言われています。
そして、透析量を増やすことも重要です。
徐々に透析の時間を延ばし、血流を上げて透析量を増やしていく。そして、ご飯を沢山食べてもらい、それでリンが高くなるようならリン吸着剤を使用することが一番いい方法だと考えています。
プロフィール

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。