2008.12.11
診療
研究
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透析患者さんの動脈硬化1

透析患者さんでは、心血管系の死亡率が一般人の10倍以上有ると言われています。
虚血性心疾患や心筋梗塞、そして脳血管障害も10倍以上です。

これまで、透析患者さんの動脈硬化について動脈の壁の状態を調べた報告がいくつかありますが、透析患者さんは、動脈が硬くなるだけでなくさらに、動脈の壁が石灰化することが問題だと言われています。

動脈硬化自体は、透析が始まる頃にはかなり進んでおり、心筋梗塞の原因となる冠動脈も75%以上の優位な狭窄が半数以上の方で見られると報告されています。

なおかつ、導入時の冠動脈の狭窄は、冠動脈一本だけの場合は1/4くらいで、2本3本の多枝に渡る場合が3/4も有ると言われています。

さらに、その状態に加え、透析が始まると動脈壁の石灰化が進み、心血管系の病気が起こりやすくなってきます。

では、透析患者さんの動脈硬化の進展を抑制するためには、どうすれば良いのでしょうか。

1つは、血管壁の肥厚と硬化を抑制することで、血圧を中心に、脂質や血糖の管理をしっかりすることが重要です。

最近では、コレステロールの管理として、LDL-コレステロールとHDL-コレステロールの比が1.5未満となるようにコントロールすることが大切だと言われています。

また、透析患者さんの血圧は、平均血圧で100から120くらいにコントロールしなさいと言われています。
血糖についてもしっかりコントロールしなさいと言われています。

そしてもう一つは、透析期間と共に高度化する血管の石灰化を抑えることが重要になります。

腎不全が進行すると全身のさまざまな所で石灰化が進みます。
その原因については、次回お話しします。

2008.12.11
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医療系ブログ

前回、前々回とちょっと一息、グルメものの記事を書きました。

昨日、出入り業者さんから、会社の事務員さんが『あのグルメブログの鍋料理、美味しそうだったので、お店の場所をよく聞いてきて』と言われたそうで。
グルメブログではないんだけどな〜。。

そう言えば、以前にも患者さんから、『あんな脂っこいもの食べていては食事指導できませんよ。』と言われました。
診療中に立場が逆転した瞬間でした。。。

なるべく病気のことを書いているのですが、それでは疲れてしまいますので、たまに遊びに行ったことや、グルメのことを書いています。

自分的には、医療系ブログと思っていますが。。。

ただ、グルメものや遊びものを書いている方が楽しいですね。
文章も旨く書けているかもしれません。
これからも、どっちの記事も頑張ろう!

2008.12.09
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部隊チゲ鍋(ブテチゲ)

先日、すごく寒い日が有りました。
みんなで鍋を食べたいと言うことで、桑野に有る『ケンスクの台所』という韓国料理店に行き、プテチゲという料理を頂いてきました。

チゲは鍋ですが、プテは軍隊という意味だそうです。
アメリカから支給されたソーセージやチーズなどをキムチ風味の鍋に入れたのが始まりのようです。

ソーセージ、豚肉、餅、エノキ、ネギや白菜などの上に、ラーメンとチーズが乗っています。

軍隊料理と言うことで、安価でボリュームがあるのが特徴の様です。日本のちゃんこ鍋みたいなものなのでしょうか。
でも、味付けはやっぱりすごく辛いですね。

韓国の辛ラーメンとチーズが合っていて美味しいですが、最後はちょっとくどくなりました。
やはり、若者の料理なんだと感じました。

尚、ここの海鮮チジミは鉄板に乗って出てきますが、厚くてとても美味しいですよ。
お勧めです。

2008.12.07
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焼きラーメン

援腎会すずきクリニックは、今年の5月12日に開院していますが、同じ日に伊達市に泌尿器科クリニックを開院した先輩がいます。

現在も連絡を取り合って情報交換したり、たまに食事をしたりしている本田先生です。

本田先生も、ブログにいろいろなことを書いていますが、先日のブログで一番好きなあんかけ焼きそばは、郡山のたいへいラーメンの焼きラーメンであると記載が有りました。

http://blogs.yahoo.co.jp/kahonda35/20314195.html

ただ、遠方のためか、写真が載っていなかったことと、実際に食べてみたいこともあり、本日お昼に家族で行ってきました。

焼きラーメン撮影してきました。
厨房では、ゆでたラーメンを鉄板で焼いていました。
具だくさんで、食べ始めたら美味しくて止まらない感じでした。
ただ、量が多すぎて、最後は残してしまいましたが。

妻が食べたタンメンも美味しかったようです。
お昼には席がいっぱいになり、人気店なんだと分かりました。
また機会が有ったら、行ってみたいと思います。

2008.12.06
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高齢女性の頻尿

今回は、泌尿器科のお話。

頻尿の原因には、蓄尿障害が原因の頻尿と、前立腺肥大症や神経因性膀胱などの排尿障害から起こる二次的な頻尿が有ります。

前者は、排出障害がないので、尿を貯めることが出来る抗コリン剤という薬が有効です。

しかし、排出障害が原因で膀胱が過敏になって起こる頻尿や、さらに重症の排出障害から残尿が多量に生じるために貯められなくなる頻尿には、抗コリン剤を使用すると症状が悪化する恐れがあります。

先日、ある内科の先生より紹介された高齢の女性はまさに後者による頻尿でした。
頻尿がひどいが、いろいろな抗コリン剤を使用してもよくならないとのことで紹介でした。

紹介されてすぐに残尿の検査を行い、残尿が多量に有ることが分かりましたので、抗コリン剤をやめてもらい、α1ブロッカーという排出障害のお薬を出させていただきました。

一般的に、前立腺肥大症などが有る場合に抗コリン剤を処方すると症状が悪化する恐れがあることはよく知られています。
原因が排出障害なので、そもそもの原因を悪化させてしまうからです。

かなりの内科の先生も高齢男性への抗コリン剤の処方は気をつけていらっしゃるようです。
ところが、女性の場合はそれほど気を遣わず処方されているようです。

ところが、女性高齢者は,排尿障害を起こしやすいリスクを男性
高齢者より,多くもっていると話す専門家もいます。

膀胱の排尿筋が老化と共に繊維化を起こしたり,女性ホルモンであるエスト ロゲンが少なくなることで尿道や骨盤底筋が固く弾力が無くなってくることなどが原因で、排出障害が起こりやすいと言われています。

他にも、精神科で使用する薬などは排出障害を起こすことがしばしばあります。

女性でも、抗コリン剤を内服する前には、排尿後の超音波検査で残尿がないことを確認してから内服することをお勧めします。

残尿検査の方法や詳細については、7月20日に記事としていますので、ご覧になってください。

http://blog.m3.com/ennjinnkai/20080720/2

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援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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