- 2009.03.02
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透析医が透析患者になってわかったしっかり透析のヒケツ
透析を受けている透析医で有名な仙台社会保険病院の鈴木一之先生が本を出されたそうです。
「透析医が透析患者になってわかった しっかり透析のヒケツ 」と言う題名で、メディカ出版より定価3,570円(本体3,400円+税) で、今月19日に発売予定です。
書籍紹介:透析医であり、患者でもある著者がそれぞれの視点から「十分な透析をすることが長生きにつながる」をテーマに、腎臓の働きから至適透析、患者になって気づいたことなど、エビデンスに基づきわかりやすく解説します。〜yahooブックス
先生は以前からブログ等で、「その日暮らしの透析」の弊害を指摘し、「より質の高い透析」の啓蒙をされていました。
そして透析従事者が質の高い透析を行う為に勉強する200枚もあるスライドを作成しネット上で提供してきております。
先生は、以前は日本透析医学会の評議員をされておりました。しかも透析治療を行う病院の中でも有名な病院の1つである仙台社会保険病院の腎センター部長をされております。
その上で、透析を受けているご自身の視点から、どの様な透析を受けると生活の質が上がるか。どの様な透析を提供すると患者さんが元気で長生きできるかを訴え続けていらっしゃいます。
早速予約したいと思います。
読み終わったら、すぐに記事として書きますので、ご期待ください。
『鳥政』の味を自宅で楽しむ
昨日は、福島移植フォーラムが福島市で開催されました。
大学時代は、腎移植に携わっていましたが、ここ数年は直に移植医療と接する機会はなくなっていました。
しかし、今回の講師は、このブログでも以前ご紹介した春木繁一先生の講演でしたので、絶対出席と考え出かけてきました。
講演は、大変すばらしい内容で感銘を受けました。
今回は、この講演のことでなく、この研究会の後によった『鳥政』と言うお店のホルモン焼きの話です。
鳥政は、福島市では有名な店で、ホルモン焼きと餃子が美味しいお店です。しかも安いので、いつもお店は混雑しています。
大学時代はお店にもよく行ったのですが、妻が夕方ホルモンと餃子を買って帰り、家で炒めて食べることがよくありました。
このホルモン焼きは、鉄板の上で大量の野菜の上にホルモンを載せて焼き、大量の汁が出てきて柔らかくなった野菜と肉をビールと共に食べるのが最高です。
そのため、テイクアウトはホルモンおよび野菜のセットで買って帰ります。
今回もせっかく福島に行ったのだからと、ホルモンを買って帰ろうとよったのですが、店の閉まる寸前に行ったので、野菜がなくなってしまい、肉だけを買って帰りました。
それで、先ほどキャベツ1/4個ともやし一袋、ニラをフライパンに入れて、その上にホルモン焼き2人前を載せて、弱火でじっくり焼いていただきました。
山盛りの野菜とホルモンでしたが、あっという間になくなってしまいました。
次回も福島に行ったら絶対買ってこようと考えています。
生キャラメル
先日うすいデパートで、生キャラメルを見つけました。
生キャラメルと言えば、田中義剛さんの花畑牧場が有名ですが、全然知らないところで作っている生キャラメルでしたので、どうかとは思いましたが、買ってみました。
すごく美味しいのにびっくりしました。
口の中で溶ける感じで、すごく甘いです。
また売っていたら買ってみてもいいかもしれませんね。
今日は大雪でした。
朝起きたところ、久しぶりの大雪でした。
今年はもう降らないかと思っていたのですが、かなり積もってびっくりしました。
この冬一番の積雪かと思います。
クリニックに到着したところ、掃除のおばちゃんがせっせせっせと雪かきをしてくれていました。有りがたいことです。僕や外来スタッフも到着次第、混じって雪かきを行いました。
かなり頑張って、雪かきをしました。
でも、今日の雪は重い雪で大変でしたね。
診療時間が始まったときに撮影しましたが、どうにか半分くらいは雪かきできました。
でも、その後雨になって、帰る頃にはほどんど溶けていましたが。
雪かきが終わった後は、両手がぷるぷるの状態で、字を書くのがやっとの感じでした。
透析を受ける患者さんの針刺しは、スタッフにやってもらうことが多いのですが、必要時には僕も刺すことが有ります。
こんなにぷるぷるでは刺せないなとちょっと反省。。。
高齢者の透析時間
透析の雑誌で『腎と透析』という雑誌が有ります。
2月号に、高齢者の透析時間に関する記載がありました。
非常にすばらしい内容でしたので、引用して記事としました。
透析時間が4時間未満の割合が、2000年で14.6%に対し、2007年で26.8%に増加しているとのことです。
透析患者さんの4人に1人は、透析時間が4時間未満だと言うことです。
これは、今年復活しましたが、診療報酬で透析時間の時間区分が無くなったことが影響していますが、それだけでは無いと思います。
一番の原因は、高齢者で透析導入となる方が増加しているからだと思います。
統計では、75歳以上の患者さんの割合が、2000年の14.9%にから2007年の24.3%となっています。
そして、この75歳以上の患者さんでは、透析時間が4時間未満が多く、2000年で28.0%だったのが、2007年で41.2%になっており、このことが全体の透析時間短縮に影響しているのでは無いかと考えられます。
それで、著者の方が書いているのは、
高齢者においては、摂食量も少なく、蛋白異化率値も低くて、3時間透析でも十分なKT/Vが確保される患者が多いと臨床現場では感じている。しかしながら、不十分な透析により食欲が亢進せず、いわゆるMIA症候群の状況を呈する患者も少なくない。
循環動態が不良で十分な透析を実施することが困難な高齢者ほど、小さいダイアライザで、血流を落として、ゆっくり4時間以上の透析をおこうなことも重要なのではないかと感じている。
と書いています。
当院では、高齢者でも可能な方は十分血流を取り、透析量を増やそうと考えていますが、高齢者なので、運動量や摂食量が少ないので透析時間を短くすることには反対で、ゆっくり時間をかけて透析を行うことに賛成です。
『十分な時間をかけてゆっくりと透析をすること』
どのような方に対しても、基本は変えていけないということが言えるのではないでしょうか。
プロフィール

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。