2009.10.07
診療
研究
医療制度 / 行政
その他(医療関連)

透析専門医の少ない県

先日、日本透析医学会から通知が来ました。

学会では、血液浄化療法に関連する医学と医療の進歩に即応した優秀な医師の養成をはかることと、透析医学の向上発展をうながし、国民の福祉に貢献したいと考えており、そのために透析専門医制度を充実させたいと考えている。

そのため、来年の透析学会総会で透析専門医のセッションを行うことが決まり、透析専門医、指導医の臨床研修を行う認定施設または教育関連施設の少ない都道府県の現状及び問題点を把握するために、対象となる県の透析専門医・指導医に対してアンケートを郵送してきたそうです。

そこで、郵送されて来た県の一つが福島県であり、透析専門医の僕に送られてきたようです。

福島県が透析治療で遅れていると言うことでは無いと思います。
しかし、宮城県の社会保険仙台病院、新潟県の信楽園病院、山形県の矢吹病院のように透析治療の中核となる病院が無いことも事実です。

ただ、年2回行われる福島県腎不全研究会では、医師、技士、看護師が積極的に発表を行っており、個々の透析に対する情熱は他県に負けていないと考えています。

透析診療は、とても奥が深い診療です。
そして、患者さんとスタッフとともに努力すると、明らかに患者さんが元気になり、データが良くなります。

患者さんが良くなって、データが改善するのを実感しているともっともっとやりがいが出てきます。
これからも良い治療を提供していくように頑張っていきたいと考えています。

2009.10.02
診療
仕事 / 職場

透析液清浄化報告9月号

9月のエンドトキシンと細菌の培養検査の結果を公表します。
9月17日に行った検査結果では、

ET活性値:0.0003 EU/mL未満 (測定感度未満)
生菌数  :0.1 CFU/mL未満 (測定感度未満)
でした。

9月もウルトラピュアな透析液が保たれていました。

日本臨床工学技士会の出している透析液清浄化ガイドラインには、

透析用水生物学的汚染管理基準
ET活性値:50 EU/L未満 目標値 1 EU/L未満
生菌数:100 CFU/mL未満 目標値 10 CFU/mL未満
測定頻度:月1回以上測定
とあります。

当院では、2種類の細菌培養測定装置を使っています。
培養検査は臨床工学技士が行っていますが、取り方がちょっと雑だとすぐに細菌検査で陽性になってしまいます。
また、検査用のポートを設置していますが、ポートが汚染していると、本当は汚れていないはずなのに汚れている結果になってしまいますので、慎重な取り扱いが必要です。

 

2009.10.01
診療
開業 / 病院経営
仕事 / 職場

プラズマクラスターの親分がやって来ました。

先日、浮遊するH5N1型トリインフルエンザウイルスを10分で99.9%分解・除去することが実証されているというプラズマクラスターを診察室用に2台購入した事を書きました。

それで、木曜日にやっと待合室用の業務用プラズマクラスターが届きました。

業務用ですので、強いパワーで働いてくれそうです。
とても期待できる装置だと考えています。

2009.09.30
診療

月のアクセス数が3万を超えました。

我ながらすごいと思います。

m3ブログのトップページに月間医師ブログアクセスランキングが載っていて、10月1日の時点で32位で30168アクセスした。

http://blog.m3.com/

平均すると1日1000人の方がこのブログを見ています。
うちの実家の親父も、後輩の小黒先生も見てくれています。
ご覧頂いている皆様、ありがとうございます。

それで、クリニックに来院した新規の患者さんに対してアンケートを採ると、

5,ホームページやブログを見て来院

に○を付けてくれた方はだいたい月に10名くらい。

1日1000人位の方が見ていて、実際に来院してくれる新患の方は月に10名。
0.03%。。。

もうちょっと多くてもいい気がしますが、リピーターが多いというのは良いことです。

援腎会すずきクリニックは、日本全国に”いい透析”を発信しているクリニックです。
そして、”郡山でも全国トップクラスの透析が受けられる施設”を目指しこれからも頑張っていきたいと考えております。

2009.09.30
診療
研究
その他(医療関連)

栄養アセスメント1

腎不全では、MIA(Malnutrition〜栄養障害、Inflammation〜慢性炎症状態、Atherosclerosis〜動脈硬化)症候群を防ぐ為にも、栄養管理がとても大切であると以前から言われてきています。
当院でも、管理栄養士による月1回の栄養指導を行い、低栄養を防ぐ試みをしています。

栄養管理においては、その時の栄養状態を把握することと、実際に栄養が改善されたかどうかを調べる指標が必要です。
たとえば、アルブミンやnPCRなどのデータを用いる方法も有りますが、最近では、栄養スクリーニングの研究が盛んに行われ、様々な栄養スクリーニングツールが開発されてきています。
これらのツールには、栄養スクリーニングのみでなく栄養アセスメントとして用いることができるものもあります。

栄養アセスメントとしては、 入院患者の栄養状態を把握する指標となる主観的包括的評価(SGA:Subjective Grobal Assessment Scale)があり有名です。

透析患者さん向けには、山田らが透析患者さん向けに改良したGNRI (Geriatric Nutritional Risk Index) や、SGAを血液透析患者向けに改良したMIS (Malnutrition Inflammation Score) があります。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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