- 2011.05.05
- 診療
オンラインHDF可能となりました。
最近、原発の事ばかり書いていましたが、本業をおろそかにしていた訳ではありません。
3月11日金曜日の震災でクリニックは大きなダメージを受けましたが、スタッフ及び出入り業者の皆さんの協力のお陰で、3月13日の日曜日から透析を再開できました。
水道は流れていましたが当初は濁っていましたので、源水をろ過するプレフィルターの交換を行わなければならないほどでした。
消毒液も十分に流通せず、消毒液の量も減らして行わなければ行けない状況でした。
コンソール手前にはエンドトキシン捕捉フィルター(ETRF)を直列で2本つなげていますので、透析液は無菌の状態になっていましたが、当院の目標であるETRF手前での無菌状態とはほど遠い状態でした。
その後、消毒液も十分に使用出来る様になりました。
検査毎に生菌数も少なくなり、5月9日月曜日からオンラインHDFを行っても問題ないと判断いたしました。
これからもより良い透析が提供出来る様に職員一同頑張っていきたいと思います。
長崎大学大学山下俊一教授へ
最近、福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーの長崎大学山下俊一教授に対する県民の信頼感が薄れてきています。
安心、安全とずっと言い続けています。
何の心配も無いと言っています。
それに対し、安全委員会でも子供が安全な環境だと言う人がいなくなってきています。
本日、たまたま長崎大学原研医療のホームページを見ました。
下記の様な事が書かれていました。
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『原研医療』では大学病院国際ヒバクシャ医療センターと準備してきた緊急被ばく医療対応に加え、グローバルCOEプログラムの根幹である放射線リスク健康管理を、福島県ならびに福島県立医科大学の要請を受けて、いち早く現場で実践しています。本領域における20年間の海外での活動実績は、広島・長崎に次ぐ国内3番目のヒバクシャを生み出した福島県にこそ生かされるべきだと考えると、新生『原研医療』も直ぐに正念場を迎えることになりました。
http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/adi-pphy/prof/201104.html
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ヒバクシャとはどの人たちの事を言っているのでしょうか。
原発労働者なら、以前に有った原発事故でも被爆している方達がいますので、国内3番目のヒバクシャというのはおかしいです。
僕のこれまでの認識では、ヒバクシャというのはその地域で被爆をうけた一般大衆の事を指すのではないかと思います。
我々にとって、ヒバクシャというレッテルはとても重いです。
戦後、広島・長崎の方々がヒバクシャと呼ばれ苦労していることを知っているからです。
片方で安心・安全と言い続け、別の場所ではヒバクシャと言っている事に対して、僕は信用することが出来ないです。
耐震診断をしてもらいました。
クリニックは、建築基準法が改正されて、郡山市としては一番に認可を受けた建物です。
改正時には構造の確認が重視され、当院を設計した設計士とは別の耐震専門の設計士が構造の確認をしています。
そのため、震度7まで耐えられる構造になっていますが、東日本大震災の影響で、建物自体の構造が弱まっていないかを確認する必要があります。
先日、当院を設計した今井建築設計事務所の今井先生と、構造計算をして頂いたAS建築設計室の青木先生に建物の構造を再度チェックして頂きました。
天井の点検口から主要な鉄骨部を目視で確認してもらいましたが、溶接部分の 変形、ジョイント部のボルト、プレートの破断、ズレ等の形跡はみられず、耐震については建設当初と変わりないと言うお話でした。
以上、ご報告いたします。
- 2011.05.04
- 生活 / くらし
仮設住宅の建設
クリニックの側には、県所有の農業試験場跡地と、インター線沿いにも県所有の広い土地があります。
先日から、重機が入り工事を始めました。
こちらは5月4日撮影です。
昨日の撮影です。
仮設住宅を建てているのだと思います。
この2つの土地はとても広いです。
県所有です。
バスの停留所が近くにあります。
時々ですが、僕はここから駅まで歩いていきます。
スーパーも歩くには遠いですがあります。
郊外型のお店はたくさんあり、市内に行くのにとても便利な土地です。
そして、高速のインターも近い場所です。
以上のことから、仮設住宅にはもってこいと思っていました。
また、工事が進んできたら報告しますね。
- 2011.05.04
- 診療
子どもの日
今日は子供の日です。
近くのパン屋さんで鯉のぼりパンが売っていました。
長男が大喜びで食べました。
特に震災後のストレスは無いようです。
ただ、周囲の放射線量が高いので、外で遊ぶことは控えさせています。外出時はマスクです。
これからずっとこの状態が続くのは困ります。
現在、我々の周辺で郡山から避難することを考えている人はいません。
そのような考えの方達はすでに避難しています。
そして、徐々に戻ってきています。
だって、家があり避難区域にされていないのですから、そんな生活を長く続けるのは大変です。
我々が国と東電に対して要望していることは、線量の高い場所の土を取り除いてもらい、除染をする事です。
子供が安心して学校の校庭や公園で遊べる環境に戻して欲しいだけです。
大人が生活していく上で苦情を言っている人はいません。
子供の未来を考えて言っています。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。