2012.03.02
診療
研究
その他(医療関連)
その他(一般)

今日の健康:慢性腎臓病

http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/

 

 

NHKのEテレで放送されている今日の健康ですが、今週の特集は慢性腎臓病でした。
そして、木曜日は 慢性腎臓病「透析治療最新情報」 と言う話題が放送されました。

透析治療がどうして必要か。
透析治療には血液透析と腹膜透析がある事
腹膜透析では、腹膜炎が起こる可能性がある事や、長く続けていると腹膜硬化を引き起こすこともあるため、5~6年で血液透析に移行するのが一般的である事
そして、在宅透析という自宅で行う透析方法もある事が紹介されました。

在宅透析のメリットとして強調されたことが毎日行える治療であり、老廃物が体内にとどまる時間が短くなり、体調が良くなるという説明がありました。

これはとても重要なポイントです。
人間の体では、老廃物は毎日常に腎臓で濾過されています。
ですから、やればやるほどいいことは分かっています。
しかし、現在の保険診療では、通院透析は月14回までと決められています。
在宅透析の場合は、患者さん自身が透析スタッフの代わりに準備や片付けを行う分医療費が安くなりますので、回数に制限が無いのです。

自己穿刺をしなければならないというデメリットや、機械の取り扱いや透析のスケジュールに関して自分でしっかりと管理できる方で無いと出来ない、緊急に備えて介助者がいる、心筋梗塞や脳卒中の後遺症がないなどの条件もありますが、生存率も腎移植を行った方と比べても遜色なく、素晴らしい治療法であると言えます。

今日の健康ですが、見逃してしまった方も多いかと思いますが、翌週の午後0:30より再放送があるそうです。
是非ご覧になって下さい。

2012.03.01
生活 / くらし
趣味

スーパーエキセントリックシアター

先週の日曜日、ホテルハマツにスーパーエキセントリックシアター(SET)がやって来ました。
三宅 裕司と小倉 久寛がやっている劇団です。

たまたま来るのを知って是非子供たちと行きたくて前売りチケットを購入していました。

今回の企画では、テーブルマジックもありましたので、ランチを食べながらマジックショーを見る事が出来ました。

その後は、小倉さんの落語やボナ植木マジックショーがありました。
マジシャンって何度見てもすごいですね。

モエヤンというのも初めて見て、一番前の席で見ていた我々親子は完全に固まってしまいました。

小倉さんの落語は有名な『時そば』でした。
生で落語を聞いたのは初めてかもしれません。

その後はタイツマンズショーで子供たちも大喜びでした。
野添 義弘がいい味出していて、すごかったです。

その後も、
タップダンスショー、MOZライブなど楽しいイベントが続きました。

最後は小倉久寛と世田谷ベンチャーズコンサートを聞いて楽しんで帰りました。
楽しい1日を過ごすことが出来ました。
SETに元気をもらった1日でした。

2012.02.28
診療

透析医をやっていて良かったこと

当院では月に1回、患者さんとの面談を行っています。
透析開始時や透析中の血圧、透析後のだるさがないか、家での朝夕の血圧、痒み、痛み、食欲、不眠、便秘などの症状が無いかを聞いています。
その上で、直近のデータを見せて改善点を指導しています。

昨日も透析前後に面談を行っていました。
ある透析歴6年の震災後に浜通りから避難されて当院で透析を受けている方から

『透析を始めてから今年の冬は初めて痒みが無かった』

と言われました。

何となく聞き流してしまいそうな一言ですが、これは透析クリニックを運営している人間にとって最高の言葉です。
この言葉が聞きたくて透析室のメンバーが頑張っているのだと思います。

明日からも頑張っていきます。

2012.02.24
診療
開業 / 病院経営

一般名処方加算について

今年の4月から診療報酬が改訂されます。
我々医療機関が医療行為を行って受け取れる報酬額です。

中央社会保険医療協議会(中医協)と言う会議で決定されるのですが、今回の改訂で後発品のある医薬品について、医師が製品名ではなく一般名で処方した場合の評価として「一般名処方加算」を新設し、処方せんの交付一回につき2点を処方せん料に加算することになりました。
1点は10円なので、1回に付き20円の加算となります。

国として後発医薬品を推進させて医療費を抑制する事を狙っていると思います。
ただ、どれだけの効果が有るかは疑問です。

医師・医療従事者向けに行った『薬剤の一般名処方に関する意識調査』では、8割の以上の医師が「一般名処方は行っていない」と回答しており、現在一般名処方を行っていない医師の50%が「今後も行いたくない」と回答せいています。

理由として、「一般名は長く覚えにくいため、記載ミスが怖い」「商品名ですでに記憶している。」などがありました。
さらに、「製品によって効き方にばらつきがある」「一般名処方ではどの薬剤が実際に渡されるのか分からないので責任が持てない」と言う意見が有りました。

以前もブログで書きましたが、後発医薬品には度重なる値下げのため正規品の1割近くの値段のものも有ります。

以前はプロスタールと言う薬で説明しました。
プロスタール25が1錠で113.4円に対し、

プロスタット錠25mg 1錠 96.4円

ルトラール錠2mg 1錠 28.2円

ゲシン錠25mg 1錠 15.4円

クロルマジノン酢酸エステル錠25mg「タイヨー」 1錠 15.4円

ヴェロニカ錠25mg 1錠 15.4円

クロキナン錠25mg 1錠 15.4円

レコルク錠25mg 1錠 15.4円

クロルマジノン酢酸エステル25mg錠 1錠 15.4円

サキオジール錠25mg 1錠 15.4円

後発医薬品でこれだけの薬価の違いがあります。

プロスタールは2錠で前立腺肥大症の薬ですが、4錠では前立腺癌の治療薬です。

抗がん剤なのにこれだけ安い価格で薬が作れるのか心配ですし、一般名で処方した場合は、調剤薬局がどの後発医薬品を処方するか決めますので、我々はとても不安になります。

本来は、

後発医薬品が販売されたときに、後発品と同じ程度に正規医薬品を値下げさせればいいのです。

もしくは、現在の誰でも後発医薬品を作れる状態では無く、きちんと選ばれたメーカーのみが作れるようにするべきです。

そのようにしなければ後発医薬品はこれ以上広まっていかないと思います。

2012.02.22
生活 / くらし

WBCの検査結果をふまえて

http://medg.jp/mt/2012/02/vol410wbc.html#more

 

医療ガバナンス学会 と言うメールマガジンがあります。
そこに、南相馬市立総合病院の坪倉正治先生という方が南相馬市で行っているホールボディカウンターの結果について投稿しています。

結果から明らかになったこととして、

・時間と共にセシウムが検出されなくなってきている
・慢性被ばくの量はかなり少ない
・しかし、下がりが悪い人達がいて、内部被曝の影響と考えている
・きちんと検査されている食品を食べれば、福島県内で生活しても都内で生活しても変わらない

福島県で生活している我々にとって勇気づけられる結果が書かれています。
是非、ご覧になってみてください。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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