2011.08.17
診療
研究
仕事 / 職場

透析学会合同緊急企画 オンデマンド視聴

6月に横浜で日本透析学会が開催されました。

学会では、震災に対する特別企画

「東日本大震災と透析医療:被災地からの報告」

司会: 田熊淑男(仙台社会保険病院)
     渡辺 毅(福島県立医科大学)

演者1 木村朋由(仙台社会保険病院腎疾患臨床研究センター)
演者2 大森 聡(岩手医科大学)
演者3 川口 洋(いわき泌尿器科)
演者4 荻原雅彦(雅香会おぎはら泌尿器と目のクリニック)
追加発言 渡辺 毅(福島県立医科大学)

「東日本大震災と透析医療:支援地からの報告」

司会: 内藤秀宗(内藤医学研究所)
    山川智之(仁真会白鷺病院)

演者1 風間順一郎(新潟大学)
演者2 秋葉 隆(東京都区部災害時透析医療ネットワーク代表世話人/東京女子医科大学)
演者3 伊東 稔(清永会矢吹病院)
演者4 戸澤修平(クリニック198札幌)

と言う2つの緊急シンポジウムが行われました。

http://blog.m3.com/ennjinnkai/20110619/2

演者の皆さんが、経験された被災地での状況をとても詳しく話してくれました。
僕は、自分の発表があり、前半は途中からの参加になってしまい、前半が聞けなかったのがとても残念でした。

そうしたところ、とある方に透析学会の合同企画がオンデマンド視聴出来る事を教えて頂きました。

http://jsdt56.umin.ne.jp/ondemand/

是非、たくさんの方に聞いて頂きたいと思い、紹介させて頂きます。

2011.08.15
診療
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仕事 / 職場

透析クリニックが被災して 11

個々について詳しく説明します。

ゲルセーフは、GEL上に粘着性をプラスしたウレタン素材のステンレス板を使用して、衝撃や振動を90%以上吸収することができるものです。
以下、販売会社のホームページをご覧ください。

http://www.wmsnet.co.jp/gel.htm

多人数用透析液供給装置を上に設置した免震装置です。
こちらは耐震でなく、免震となります。

コンソールに設置してある地震検知装置の構造です。
難しくて仕組みはよく分からないので、詳細は東レメディカル社の方に聞いてくださいね。
地震が発生するとポンプが自動停止して透析が一時止まる仕組みになっています。

以上、当院の設備としての地震対策です。
次回は、実際に震災に逢ってこれらの装置が役だったかについてスライドに示します。

2011.08.15
診療
研究
仕事 / 職場

透析クリニックが被災して 10

何度も書きますが、今回の地震では、郡山から須賀川にかけて建物の損壊が大きかったんです。

左上の写真、手前がいつも行っている床屋さんです。
その奥のきしもとと書いて有るビルですが、斜めになっています
4回立てのビルなのですが、1階が潰れてしまいました。

現在は、取り壊されて更地になりましたが、震災後2ヶ月くらいはこの道路が通行止めになり、とても不便でした。

その事もありますが、この建物の脇は通学路になっていまして、我が子が5分前に通っています。
いつもなら2時45分くらいは、ちょうどこの建物の脇を通るくらいの時間ですが、その日は家でTVゲームをする約束をしていたので、走って帰ってきたので難を逃れました。
地震時にはちょうど玄関にたどり着いたところでした。

この建物の中で、1階に人がいたそうですが、運良く助かったとのことです。
その事を聞いて本当に良かったと思いました。

あまり、無駄話をしていてはいけません。

援腎会すずきクリニックは、建物が出来てまだ3年足らずでした。
これまでの地震の経験から透析室ではたくさんの地震対策が行われています。

まず、機械室では、重いRO装置は転倒防止器具であるゲルセーフの上に設置されています。
また、背の高い多人数用透析液供給装置は免震装置上に設置されています。
配管は、フレキシブルなチューブ配管にて施工されています。

透析室
透析監視装置は自立型で、福島県で初めて地震検知システムを搭載した装置です。
もちろん、キャスターはフリーロックとなっています。

2011.08.15
診療
研究

第38回東北腎不全研究会

毎年夏の終わりに開催されている東北腎不全研究会が今年は8月27日(土)、28日(日)に盛岡市で開催されます。

http://rf-t38.umin.jp/outline/index.html

 

27日(土):ホテルメトロポリタン盛岡
28日(日):いわて県民情報交流センター(アイ―ナ)

今年は27日の土曜日が、研修会、イブニングセミナー、懇親会だけで、28日の日曜日がメインです。

今回の東北腎不全研究会は、今回は「東日本大震災(災害と透析医療)」に関する演題だけに絞って、演題募集が行われました。

本日抄録集が届いたのですが、震災についてとても中身が濃い内容です。
実際に経験した東北の透析に関わる人達の発表ですので、とても参考になると思います。

ちなみに私も、

14:30〜15:20 一般演題2 臨床的検討で

O-10 震災前後における血圧の変動〜家庭血圧の評価〜
援腎会 すずきクリニック 鈴木 一裕

を発表させて頂きます。

と言う事で、お盆中は演題のスライド作製に励んでいました。

日曜日1日で震災への対策を全て見ることが出来ます。
是非ご参加ください。

 

 

2011.08.15
生活 / くらし

放射性廃棄物、発生市町村に一時保管

http://www.minyu-net.com/news/news/0814/news1.html

 

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郡山市内でも、学校の校庭の表土をどこに持って行くかでもめて、放射線に汚染された土が未だに学校の片隅にあります。
市町村内に置くと言っても誰も引き受けなどしません。

郡山市内はホットスポットはまだまだたくさんあります。
昨日、たまたま酒蓋公園に行き、放射線量を計ってみましたが、地表50cmくらいで2.9μSありました。
我が家から歩いて5分かかりません。

次男の同級生のお宅は、室内でも1μS/hあるそうです。
だからと言って、そうそう避難出来る訳ではないですよね。

誰が汚染された表土や汚泥を引き取るとか決めていたら、除染は全く進みません。
我々はあとどれくらい我慢しなくてはならないのでしょうか。

夏休みを機会に、どんどん転校する子どもが増えています。
こんなたらい回しのようなことをしていたら、もっともっと郡山から人が減ってしまいます。

これまで、たくさんの原発周辺の方と話をしましたが、誰もすぐに戻れるとは思っていません。
郡山の表土や汚泥は、原発周辺の土より数値は低いです。
だから、福島第一原子力発電所敷地内にホットスポットの表土や汚泥を取り除いて持って行って下さい。

今すぐ出来ます。

それから、学校給食です。
学校は、誰も買ってくれない食べ物を持って行く場所ではありません。
我々父兄は、子供たちに安心して食べられるものを食べて欲しいのです。

500ベクレル未満が安全とか言う議論をするつもりはないです。
そんな議論を続けていけば、郡山の子どもはどんどんいなくなります。
500が安全とかでなく、どうすれば郡山の小学校の生徒が減らなくなるのかを考えて下さい。

基準値以下で安心と言い続け地産地消を続けることはもうやめて欲しいです。

 

プールについては驚きました。
6月にプールの水は安全ですと文部科学省は発表しています。
学校のプールに汚染されていない水を入れれば何とか使えると言うことですよね。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/06/1307437.htm

 

最近の報道で、未だに福島県中通りの多くの小学校が、震災前のプールの水を排水出来ていないことが発表されました。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110813k0000m040165000c.html

 

多くの小学校のプールの水を捨てることが出来ていないことも知らずに、文部科学省はこんな発表をしていたのでしょうか。

こんなことばかりでは、我々は疲れてしまいます。
昨日、ラジオで有名歌手が沖縄にサマーキャンプとして20人の福島の子供たちを迎えて過ごしたことを番組として放送していました。

20人では少なすぎです。
小さい子どもは親無しではいけません。

そのような活動はとてもありがたいです。

ただ、先ずは福島・郡山の子どもが安心して地元で生活出来る為に応援をお願いします。

 

 

 

 

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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