2011.08.24
診療
研究
仕事 / 職場

透析クリニックが被災して 14

これまで震災直後の話をしてきましたが、これからは震災後に透析を再開するに当たり何が困ったか、インフラの話を書きたいとおもいます。

まず、電気、ガス、水道ですが、ガスがなくてもどうにか寒さを耐えることは出来ます。
透析を行う為に必要なのは電気と水道です。

それから、医療材料や透析用薬剤のストックがなくなってきたときどうだったか。

患者さんもスタッフも、交通手段が無ければ来院して透析を受けることが出来ません。

そして、他施設との連絡も重要です。

少しずつ書いて行きます。

2011.08.24
生活 / くらし
その他(一般)

【除染作業】国、東電が責任持て(8月24日)

http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4127&mode=0&classId=1&blockId=9881283&newsMode=article

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最もな記事です。
汚したのだから、国と東電が責任を持って除染してほしいですね。
丸投げされても対応する余力は我々にはないですよ。
本気でやって欲しいです。

汚染された場所に対して適当な対応をして、まだ原発動かそうと考えているその図々しさが許せないですね。

2011.08.21
診療
研究
グルメ / お酒

人工透析患者も食べられる「低カリウムメロン」

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これは朗報ですね。
「長時間透析・ 限定自由食」で有名なかもめクリニックでも、長時間透析をすることで、カリウムの高い食事を除いて家族とほぼ同じ食事を取ることが出来ると言っています。

カリウムの摂取量が少なくなって美味しさが変わらないというのでしたら、是非なんとか栽培方法を確立させて欲しいです。

2011.08.21
診療
研究
仕事 / 職場

透析クリニックが被災して 13

震災直後の透析室内の様子です。
当日は午後でしたので、透析室の半分を使用して透析を行っていました。
左側の写真が透析が終わったベット、右側が透析中の方達がいらっしゃったベットの写真です。

左の写真は、人がいなかったことも有り、大きくベットが動いてしまっていますが、患者監視装置(コンソール)のキャスターはフリーになっていましたので、倒れるようなことはありませんでした。

地震の時、キャスターを固定しておくと倒れやすいですが、ロックがないと揺れに合わせて動き転倒しなくなります。

透析ベットは、キャスターはロックしておきます。
透析ベットを床にしっかり固定してしまうと、患者さんがひどく揺さぶられ転倒する可能性が高くなります。

キャスターのロックをしている程度ですと、地震の時にベットがゴロゴロ動いて揺れを吸収し、患者さんはそれほど動かないそうです。

もう一つ、これはポイントです。
これまで当院では、コンソールの点滴を掛ける部分に鉗子を吊しておいていました。

今回の震災で、生食と一緒に吊してあった鉗子のほとんどが揺れによって飛び散ってしまい、緊急回収は飛び散った鉗子を拾い集めることから始まりました。

揺れを経験して初めて分かったことです。

震災後は、対策としてコンソール脇にマグネットフックを設置して、取りやすいが強い揺れがあっても散らばることはないように対策を取りました。

2011.08.21
診療
研究
仕事 / 職場

透析クリニックが被災して 12

RO装置はゲルセーフで固定してありましたが、最初の地震で45cm移動してしまい、漏水検知ラインもちぎれてしまいました。

配管はフレキシブルな配管を使用していましたので、特に問題無かったのですが、4月11日の大きな余震でさらに動き、配管に余裕がなくなってしまったため、急遽補修工事をしてもらいました。

メーカーに聞いたところ、他施設でもゲルセーフを使用していた施設では、RO装置の脚がちぎれてしまった施設がいくつかあったそうです。

補給工事として、RO装置は床に直接固定させました。
A・B溶解装置もゲルセーフを使用して動いてしまいましたので、RO装置と同様に直接固定しました。

セントラル供給装置は免震台の上に置いてありましたが、これほど背丈が高い装置ですが、免震装置のおかげで全く被害がなかったです。
こちらはお勧めです。
ちなみに、RO装置を乗せる免震台もあるそうです。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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