2011.09.02
生活 / くらし

何を頑張れというのですか。

知人の方のお子さん用にフイルムバッチが届いたそうです。

郡山市は来月からなので、まだ届いてはいません。
でも、これはないのではと思います。

このストラップには、『がんばろう日本』と書かれています。

 

我々の子ども達をこんなに被爆させておいて、これ以上何を頑張れというのですか。

無神経過ぎるのでは無いでしょうか。

苦しんでいる患者に治療を全くせず、頑張れという医者と同じでしょ。

呆れてものが言えません。

許せませんね。

2011.09.01
診療
仕事 / 職場

防災の日

本日9月1日は「防災の日」です。
1923年(大正12年)9月1日に起きた関東大震災の教訓を忘れないという意味と、この時期に多い台風への心構えの意味も含めて1960年(昭和35年)に制定されたものです。

今年は、3月11日に東日本大震災が発生しました。
震災による影響もありましたが、我々は、その後に発生した福島第一原子力発電所の事故により、現在もひどい目に遭っています。

本日は、透析医会による災害時情報伝達訓練 も行われます。

http://www.saigai-touseki.net/

 

当クリニックも下記の通り訓練に参加いたしました。

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■(県南・中)援腎会すずきクリニック: 2011年 09月 01日 10:04  

透析の可否 : 透析可

被災の有無 : 被災無し

その他不足物品や連絡事項等 : 訓練情報

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訓練は 10:00~23:00 で行います。

透析施設の皆さんは、是非とも参加お願いいたします。

2011.08.30
診療
研究

「福島県民健康管理調査」について

東京電力福島第一原発事故による放射線の健康影響について調査するため、「県民健康管理調査」が行われます。
今回、その説明会が開催されましたので、その内容についてご紹介いたします。

「県民健康管理調査」には、基本調査と詳細調査があります。

基本調査では、平成23年3月11日時点での県内居住者を対象に、自記式質問票を用いて、3月11日以降の行動記録を調査することで被曝量の推定量を評価するものです。

詳細調査は、甲状腺検査、健康診査、こころの健康度に関する調査、妊産婦に関する調査があります。

甲状腺検査は、全県の18歳以下36万人を対象としています。
今年度は避難地域の方28000人に対し甲状腺の超音波検査を行うと言う事です。

その後の2年間で残りの30万人以上の検査を行う予定です。

放射線の影響による甲状腺癌の発生は、被爆4ー5年後に発生しますので、今回行う甲状腺検査は現時点で甲状腺に異常がないか確認する事で、放射線の影響が出ているかを調べるのは4ー5年後になる様です。

今年度の健康診査は、避難区域等の住民及び基本調査の結果必要と認められた方を対象として、特定健診や健康診断医上乗せして血算、尿潜血、血清クレアチニンなどの採血を追加して行います。

こころの健康度に関する調査は、東京電力福島第一原子力発電所の事故により、県民は精神的な苦痛を受けていますので、県民のこころの健康度を把握し、適切なケアを提供するため行われます。

妊産婦に関する調査は、妊産婦さんの放射線への不安を調査することで妊産婦の方々の不安を把握し、解消に努める事を目的に行います。
震災後県外に避難された方も対象とするとのことです。
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今回の県民健康管理調査についてはいろいろなご意見がある様です。
ただ、そのような内容か分からずに意見を言う事は出来ません。
そのため、どのようなものかと言う事を書かせて頂きました。

説明会でこの健康調査を行う理由は、震災直後の状況がうやむやになる事が不安の原因の一つにとなるのではないかと言う話でした。

 

2011.08.29
診療
研究

透析患者さんの睡眠時無呼吸症候群

透析患者さんでは、透析間で増加する水分貯留が上気道に浮腫として影響する事により、睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome;SAS)を起こしやすいことが知られています。

SASがあるかは、写真のようなパルスオキシメーターの装置を装着することで、簡単に調べる事が出来ます。

これは、パルスオキシメーターによって記録された患者さんの酸素濃度です。
無呼吸があると酸素濃度が下がり、呼吸すると上がるという酸素濃度が上下に振れる特徴的な所見が見られます。

このような方は更に詳しい検査が必要で、詳しく検査出来る施設にご紹介し、睡眠ポリソムノグラフィー検査と言う検査を行います。

確定診断後は、CPAP(シーパップ)という鼻マスク式の人工呼吸器を睡眠中に取り付けます。
器械が一定の圧力で空気を送り続け、その圧力で気道が開き、十分な呼吸ができるようになります。

SASの方にCPAPを行うと

・いびき・無呼吸・低呼吸が消失し、睡眠の質が改善する。
・日中に眠気が少なくなり、頭や夜間頻尿が改善する。
・高血圧、不整脈、糖尿病などのコントロールが良好となる。
・結果として、脳卒中や心筋梗塞などが減り、長生き出来る。

と言われています。

現在、当院でも数名の透析患者さんに対し検査を行っていますが、SASが見つかる方が多く、しかも重症な方が多くCPAP治療を開始しています。
これで、透析者の方々の合併症リスクが下がる事を期待したいです。
今後も積極的に透析者のSASを調べていく予定です。

2011.08.29
診療
生活 / くらし
グルメ / お酒

非常時の食料について

東北腎不全研究会の発表で、透析患者さんに非常用食としてカップラーメンは望ましくないと言う話が有りました。

この中に塩分が5g入っているのです。
通常、患者さんに指導する塩分量は1日6gですので、1食で5gのカップラーメンはお勧めできません。

発表された方のご意見ですと、減塩された非常食をストックすると良いと発表していまいた。
もっともなのですが、もし今回の様にとにかく逃げるだけで精一杯の場合はどうなんだろうと考えてしまいます。

避難所で出てくる食事が、カップラーメンだけだとしたら。

それで、以前ある患者さんから聞いたカップラーメンの食べ方を試してみました。

お湯を入れて3分経過した後、汁を全て捨てます。
その後、再度沸騰したお湯を入れて頂きます。

実際にやってみたのですが、ほどよく薄味になっていて、美味しく食べられました。
汁を捨てる前にもっと良くかき混ぜて、更に奥の汁を捨てても良かったかなと思うくらいです。

工夫するといくらでも減塩は出来るのでは無いかと思います。
減塩のレトルト食品などの特殊なものもいいですが、今回の様に逃げるのがやっとの場合ですと、避難所に有るものを工夫して減塩する必要があると思います。

いろいろ試してみたいですね。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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