- 2025.10.20
- 一般
第3透析室(通称はボンジュール棟)が 本日オープンしました
以前、ボンジュール薬局だった建物を購入して、10床の透析ベットを増床しました。
正式名称は第3透析室なのですが、通称はボンジュール棟です。
本日オープンとなりました。
最近は全国的に透析患者さんが減少傾向にあり、透析ベットが空いている透析施設が多くなってきていますが、当院では長時間透析を主体としている為、慢性的にベットに余裕が無い状況が続いてしまい、今回の増床となりました。
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入口に看板があります。
場所は当院北側に位置します。
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道路側には今年11月に当院透析室長の鈴木が大会長として開催する第 17 回血液浄化 Step Up セミナーと来年の11月に院長が大会長として開催する第32回日本血液透析濾過医学会学術集会・総会のポスターを貼っています。
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正面になります。
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たくさんのお祝いのお花ありがとうございます。
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廊下には、Dultonのダブルフェイスウォールクロックを設置しました。
オシャレでインパクト有って気に入っています。
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本日はまず2名の患者さんから開始しました。
第3透析室にもエコー下穿刺が出来る超音波装置を設置しました。
院内には多種類の超音波検査が可能なエコー5台とシャントエコーに特化したエコーが3台あります。
写真はスタッフがエコー下穿刺をしているところです。
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ボンジュール棟のベット幅は広めに設定しています。
また、カーテンをすることでプライベートな空間となっています。
- 2025.09.12
- 一般
外国人患者への「3倍医療費」請求は差別なのか?
通常、日本の保険診療は点数1点につき10円で計算されます。しかし、この女性には1点30円が適用されました。果たしてこれは「国籍を理由とした差別」なのでしょうか。
実は、国立循環器病研究センターだけでなく、以下のような病院でも1点30円で算定する料金体系を採用しています。
これらの医療機関は、公式ウェブサイトで「1点=30円」であることを明示しており、外国人患者や海外在住者向けの対応体制を整えています。たとえば、川崎市立井田病院には「国際患者支援デスク」が設けられ、外国語対応可能なスタッフも常駐しています。

これらの病院は、単なる診療報酬収入だけでなく、以下のような財源から運営されています。
今回訴えられた国立循環器病研究センターの場合、年間で約46億円の運営費交付金、4億円の補助金、さらに7千万円の寄附金を受け取っています。
今回のケースは、あえて例えるなら「会員制ホテルに、会員ではない人が同じ料金で宿泊させろと訴える」ようなものかもしれません。
一見すると「外国人だから高額請求された」と思いがちですが、実際には保険制度に加入していない人には別料金が設定されているという仕組みであり、それが差別にあたるかどうかは単純には判断できません。
まとめ
「高額請求=不当」と思う前に、こうした医療制度の背景を知っておくことが大切ではないでしょうか。
- 2025.09.09
- 一般
インフルエンザ、新型コロナウイルス 予防接種費用一部助成のお知らせ
郡山市の令和7年度のインフルエンザ、新型コロナウイルス予防接種費用一部助成のお知らせです
対象者は、郡山市に住民票登録があり、下記(1)(2)に該当する方で、自らの意思と責任で接種を希望する方です
(1)65歳以上の方
(2)60歳以上65歳未満の方で、心臓、腎臓又は呼吸器の機能、またはヒト免疫不全ウイルスにより、自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害を有する方
(身体障害者手帳1級相当の障害)
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助成期間 令和7年10月1日(水)から
インフルエンザ 令和8年1月31日(土)まで
新型コロナ 令和8年3月31日(火)まで
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自己負担額
インフルエンザ 1,500円
新型コロナ 4,700円
となっています
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https://www.city.koriyama.lg.jp/site/kokokara-koriyama/60526.html
- 2025.09.06
- 一般
第27回日本在宅血液透析学会と2025 ISHD
9月6日と7日の土日に埼玉県川越市の川越プリンスホテルで開催されている第27回日本在宅血液透析学会と2025 ISHD(International Society for Hemodialysis)に参加しています
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院長鈴木は基礎セミナー座長という事で楽させて頂いています
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当院臨床工学技士の人見君が ISHDで口演します
もちろん英語です
しかも私のセッションと時間が被っていて、応援に行けなくてごめんなさい
と言う感じです
- 2025.08.17
- 一般
水抜き法のリスクについて

通常の状態では、身体と脳の両方に水分や塩分、栄養分がバランスよく行き渡っています。このときは体と脳の環境が均衡し、安定した状態です。

減量のために水分摂取を制限して従来からの運動などで徐々に体重を落とす方法を行うと、体から水分が失われます。結果として体内の物質濃度が高まり、脳も同様に脱水状態となります。

リカバー状態
身体が水分を補給すれば回復していきますが、脳はそう簡単には元に戻りません。
その理由は「血液脳関門」と呼ばれる仕組みにあります。これは脳の環境を守るため、物質の出入りを厳密に制限する構造です。
そのため、身体の水分は回復しても脳内の水分はすぐに戻らず、数時間〜十数時間の「ズレ」が生じます。この間は脳がまだ脱水傾向にあり、外傷リスクが高まるのです。

ここで「水抜き法」について解説します
水抜き過程
目的は水抜きの時に、大量の飲水により利尿を亢進させ、体が『水を排出しやすい状態』に慣れる身体をつくるためです。こうすることで水抜きの時に、さらに水が抜けやすくなります。

リカバーでは身体に水分や栄養が戻りますが、ナトリウムやグルコースなど浸透圧に関わる物質の移行は制限され、急速な体液変化に対して脳は遅れての対応となるため、脱水による脳実質の軽度の萎縮や脳脊髄液量減少による緩衝能低下が続き、脳が衝撃に弱い状態が続いてしまいます。
水抜き法は短期間で大きく体重を落とせる一方で、脳の回復が遅れることから外傷リスクを高める危険性があります。特に、リカバー直後は身体は元気に見えても脳はまだ完全には戻っていないため注意が必要です。
プロフィール

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。