2008.03.03
診療

透析者の運動療法

日曜日に、日本透析医会研修セミナー「透析医療におけるCurrent Topics 2008」を受講してきましたが、その中では、透析患者の運動療法と透析患者への漢方薬の応用と期待という講演がおもしろかったです。
今日は、透析患者の運動療法についてのお話です。

透析患者は、心機能の低下・貧血などがあり、運動耐容能は一般人の半分以下であるとされています。
そして、運動する事によって、乳酸が賛成され、体液が酸性に傾いてしまうという難点が指摘されました。なおかつ、透析日での運動量の低下も問題になっていると指摘されています。

これらを解決するために、近年下肢エルゴメーターを使った運動を透析中に行うことが推奨されてきています。
析開始30分後から1時間ぐらい、負担にならないくらいの労力で自転車運動を行うのです。
これなら、乳酸による血液の酸化は透析により改善されます。
そして、運動中は透析スタッフが目を配っていますので、一人で行うより安心です。

この効果は、
運動耐容能の改善で死亡率が低下する。
心筋細胞の機能改善
筋の廃用予防
耐糖能改善
交感神経活性の安定性
などが、あげられます。
透析中に運動を行うことで、透析中の血圧低下を予防する。尿毒症物質の除去効率を上げるなども、最近言われてきています。

要は、『透析中にエキソサイズ→ハッピー、ハッピー』とのことです。
『いっぱい透析をして、沢山ご飯を食べて、どんどん運動して、それが透析者の生きる道』ですかね。

援腎会すずきクリニックでも、エルゴメーターでの透析中の運動を行っていく予定です。

2008.03.02
診療

研究会

今週は、土曜、日曜と東京で行われた研究会に行ってきました。
土曜日は、第13回バスキュラーアクセスインターベンション治療(VAIVT)研究会で、日曜日は社団法人日本透析医会 研修セミナー
「透析医療におけるCurrent Topics 2008」で、どちらも昨年に引き続き参加です。
非常に内容が濃かったので、かなり勉強になりました。
それで、講演の内容について、書き込もうと思いましたが、今日は別の内容です。

実は、昨日の夜、ちょっと時間が空いたので、夜8時頃、銀座に行きました。
お目当ては、有楽町イトシアに昨年オープンした、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」です。
昨年、開店の次の日に有楽町に行く機会があり、のぞいてみたら3時間待ち。その後、もう一度行ったときが2時間待ち。
昨日は、45分待ちとのことで、並んでドーナッツおみやげにゲットしました。

店の前は大行列です。
以前行ったときは行列もそれほどでもないと思ったので、並ぼうとしたら、人が多すぎるので、一度行列を区切って地下道の別の位置にその先の行列が出来ていました。

かなり待たされて、店の中へ、

ベルトコンベアーでドーナツが流れてきて、油の中で揚げられ出てきました。試食で一つ頂いて、もちもち感が良かったです。

まあ、話のネタにはなりますが、自分が食べるために2時間待ちはきついかな。
お土産にはホットな商品です。

 

 

2008.02.28
診療

ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則〜その2

この本は、『ビジョナリーカンパニー』と言う本の続編ですが、前作を読まなくても関係有りません。この本は、どうすると優良企業になれるかが書いてある経営の本です。

以前、透析の講演会で、透析専門の経営コンサルタントである、櫻堂渉さんが今後の透析室の運営について講演されたのですが、彼のホームページで紹介していた本でした。

この本では、アメリカで大きく成長して、長期にわたってその実績を維持した企業をそれぞれの競合企業と比較し、リーダーシップ、人材戦略、企業文化等から分析することで、企業が成功するための必要な条件を明らかにしている本です。

成功する企業には、『針鼠の概念』があるそうです。
それは、

偉大な企業は針鼠に似ている。針鼠は単純で冴えない動物だが、肝心要の点を知っており、その点から離れない。
とあります。
つまり、企業が成功するには、

 情熱を持って取り組めるもの
 自分が一番になれるもの
 経済的原動力になれるもの

を選んで、そのことに絞って、死にものぐるいで頑張ることが成功の秘訣であると言うことでした。

これは、企業が成功するためだけでなく、一人の人間が生きていくためにも変わらないはずです。

その当時40歳を目前に、自分が将来どの様に生活するのがいいのか考えていました。
僕は、マルチな人間でもなく、どちらかというと不器用な方ではないかと考えています。
それで、手術は好きで太田西ノ内病院という環境にも恵まれていましたが、自分が最も好きで、最も得意な透析に絞って、頑張ってみたいと考え、援腎会すずきクリニックを開院することを思い立ちました。

今、これまでの思いのすべてを、援腎会にぶつけようと思ってます。

 

2008.02.28
診療

ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則〜その1


こんばんは。
なかなか毎日更新できずすみません。
ぼくが、現在いる病院から開業を思い立ったのは、この本を読んでからです。
今回は、ちょっとそのお話を。

僕は、平成6年に福島県立医科大学を卒業し、泌尿器科に入局しました。外科医になりたかったことと(泌尿器科も外科です。)、腎臓に興味が有ったのが志望の理由です。

そして、現在に至るまでにいくつかの病院で診療を担当してきましたが、すべての病院で透析診療に携わって来ました。

腹膜透析を熱心にやっていた時代もあり、腎移植一途だった時代もあります。
大学では、腎移植とともに、急性期の腎不全も担当し、状態の悪い患者さんの管理も沢山やってきました。夕方まで泌尿器科の患者さんを診療し、夜になって他の病棟の患者さんのCHDF(持続透析)の回路を組み立てていたのが昨日の事のように思い出されます。

大学でやっていた研究が一区切り付いたとき、初心に返って外科医を目指していた自分を思い出し、手術で有名な現在の太田西ノ内病院に赴任し、村上部長の下で手術を中心とした診療を行うこととなりました。

赴任してからは、泌尿器科癌治療を中心とした手術を主に行ってきましたが、徐々に自分が14年間携わってきた『透析』に対する思いが強くなってきました。

そんなとき、読んだのがこの本です。

この本の内容は次回記載します。

2008.02.26
趣味

読み終わりました。


『透析者と家族が元気になる本』やっと読み終わりました。
この本は、透析歴30年以上の達人83名と、20年以上の38人から透析歴14年の著者がアンケートをとり、まとめて本にしたものです。

本文の中に、実際に電話での取材をした人の名前が出てくるのですが、福島県でも3名の方のお名前が書いてあり、一名の方は実際に知っている方でした。ちょっと親しみがわきました。

驚いたことは、透析歴20年以上の方の3人に2人が透析以外では健康だと言っている事でした。そして多くの方が性格が楽天的だと言ってます。大変な治療を長年やっていける人は、やっぱり違うんだという感じですね。

30年以上の方には、更生医療が適応される前から透析を受けていた人もいます。そういえば、以前いた病院の腎友会で30年やっている方を囲む会を行い、昔の辛いときの話を聞いていたのを思い出しました。

最後に書いてあった言葉は、
『健常者だってなんとなく生きている人が多い中で、
 透析の達人がどれほど輝いていることか。
 自分の人生のもてる時間に、
 真正面から真剣に取り組んでいるのです。』

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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