2008.01.25
診療

クリニックの理念(泌尿器科診療)

今回は援腎会すずきクリニックでの、泌尿器科外来診療の僕の考え方をお知らせいたします。

泌尿器科診療における三つの柱
1. 泌尿器科専門医による質の高い診療を提供いたします。
2. 患者様が納得し、満足できる医療を目指します。
3. 膀胱の内視鏡は苦痛の少ない軟性鏡で行います。

 泌尿器科診療では、福島県立医科大学や太田西ノ内病院での豊富な臨床経験を活かし、質の高い診療を提供できるようにいたします。
 診察では、クリニックでも病院の外来と同等なレベルの診療は十分に可能です。しかも、待ち時間は現在の混雑した病院と比べ、かなり短縮できます。
丁寧な診察と十分時間をかけた説明が提供できると考えています。
 いくらいい治療を行ったと自分で考えていても、患者さんが理解できなかったり、納得できないような診療では十分な診療とは言えません。患者さんとのコミュニケーションを大切にして、わかりやすい説明を心がけるつもりでいます。
 そして、入院、手術が必要な場合は、直ぐに希望の病院をご紹介いたします。郡山市の主な病院の泌尿器科は福島県立医科大学の関連病院であり、仲間です。これからも病診連携を密にとっていくつもりでいます。

 以下に、当院で行う検査について説明いたします。

➢ 当院で行う検査はなるべく痛みの伴わない検査にしたいと考えています。そのため、膀胱の内視鏡は苦痛の少ない軟性膀胱鏡で行います。

➢ 尿失禁、頻尿でお困りの患者さんの治療として、頻尿・尿失禁の治療装置であるウロマスターを導入いたします。前立腺術後合併症の尿失禁や内服治療だけではなかなか十分でない患者さんにとって朗報となる治療法であると考えています。

➢ 前立腺がんの診断には、経直腸カラードップラー超音波を使用します。経直腸で行うことにより、腹部超音波に比べクリアな画像で診断可能となり、カラードーップラーを用いることでさらに診断度を上昇させることが可能です。。また、前立腺腫瘍マーカーは感度の高い高感度PSAを採用いたしました。

➢ 検診で血尿が見つかった患者さんには、当院の検診血尿に対する診断・治療方針を十分に説明して診療いたします。

2008.01.23
開業 / 病院経営

ロゴが出来ました。


クリニックの準備をしていますが、待望のロゴが出来ました。

ロゴの解説です。

雨の日も、風の日も、雪の日も通わなければならない透析の患者さんにとってクリニックは、ほぼ1日おきに顔をあわせることになる、長いお付き合いになる場所です。透析を受けて、ただ帰るのではなく、院長・スタッフはもちろん、患者さん同士も家族のように気軽に話ができるよう、リラックスできるクリニックづくりが理想的だと思います。生活の中で様々な制限をしいられている患者さん同士が共に励ましあい、専門科が心のケアもサポートしていく…
ロゴマーク制作にあたり、「援腎会」という言葉から、円陣(スクラム)を組む様子をイメージしました。院長、スタッフ、患者さんがみんなで力を合わせてがんばっていこうという思いと、患者さんの家族や、仕事先、社会にまで、理解と応援の輪を広げてゆきたいという思いを込めました。

2008.01.22
診療

クリニックの透析についての考え方

透析患者の予後を決定する因子

1. 水分管理のいい方が長生きする。
2. 透析量が多い方が長生きする。
3. 透析時間が長いほうが長生きする。
4. 食事を沢山とって,筋肉が多い方が長生きする。
5. HDよりHDFの方が楽に透析できる。
6. ただし、カルシウム・リンは高くてはいけない。

透析は「腎臓の働きを補う治療」です。それでは「一回4時間×週三回、血流量200 ml/分」の平均的な透析が、腎機能をどれだけ補っているでしょうか。それは尿素の様に小さく抜けやすい毒素について、本来の腎機能の10%強程度と考えられます。しかし、尿素より大きな尿毒素が、もっと抜けにくいのはもちろんのこと、血液透析には「間欠的な治療」という欠点もあります。さらに、広い意味の腎機能のうち、腎臓の内分泌機能は、全くといっていいほど補えていません。つまり腎機能を十分に補うのが「至適透析」であるのなら、現在の平均的な透析は、明らかに「透析不足」です。

そして、この平均的な透析、「一回4時間×週三回、血流量200 ml/分」の透析の成績は、5年生存率が60%程度、10年生存率が40%程度です。患者さんの平均年齢が65歳とすれば、患者さんの4割の方は70歳にならずに亡くなられるという状況を示しているのです。これは十分な治療成績といえるのでしょうか。

「二十年、三十年透析で元気に生きること」を想定し、二十年、三十年後の種々の透析合併症が出てくる様な時期に「最初からもっと抜いておけばよかった。」と患者さんが思っても、体に蓄積した尿毒素はもう抜けませんし、傷んだ体は元に戻りません。正に「後悔先に立たず」です。

透析治療に慣れる時期、あるいは透析生活に慣れる時期、そういった期間だけ限定で、多少緩やかな透析をすることは必要です。
 しかし、その透析患者さんが「二十年、三十年透析で元気に生きること」を前提とした維持透析をするのなら、現在の血液透析の欠点は、一回4〜5時間という比較的短い時間に体液の量・性状が急に変化することです。これを少しでも生体腎に近づけようとするならば、「頻度を高くすること」が最も大事です。

しかし、現在の保健医療では月に15回以上の透析は認可されていません。それならば、「一回透析時間を長くすること」が重要になってきますが、これまでに認められていた時間区分が廃止され、透析施設が長時間の透析を行っていくのが難しくなってきています。これらの事から、その限られた透析時間で有効な治療を行う事が重要となってきます。

限られた時間で有効な治療を行うためには、一分間に流れる血液のスピードを上げることになります。しかし、普通のHD療法では血流を十分上げることは困難です。
解決する方法は、大量補液をダイアライザーの前で行うことで不均衡無く血流量を上げられる前希釈オンラインHDFを行うこととなります。
また、オンラインHDFにより、β2MGを代表とする大きな物質を効率良く除去することでき、『透析することで元気になる』が実現できると考えています。

当院では、すべての患者様にオンラインHDF療法を提供することができます。すべての透析装置でオンラインHDFが出来るシステムは、福島県では初めてとなります。
オンラインHDFが普及しない理由は、透析液の厳密な水質管理にかなりのコストがかかるためですが、当院では、東レ株式会社の最新透析システムにより高度な水質管理が可能なっています。

尚、この文章は前半の多くの部分をネット上の書き込みから引用して作成しました。そして、書かれた先生から掲載の承諾をいただいています。

 

2008.01.22
一般

クリニックの理念(透析診療)

援腎会すずきクリニックででの、透析診療と泌尿器科外来診療の僕の考え方をお知らせいたしますが、今回は透析に関する説明をいたします。

透析診療における三つの柱
1. 透析専門医がじっくり時間をかけて診療いたします。
2. 高度な水質管理を行い、全台オンラインHDF対応です。
3. 『透析をやって元気になろう』を目指します。

透析の診察は、月一回は診察室での時間をかけた診察を行いたいと考えています。また、透析支援システムを導入しましたので、個々の患者様のデータ管理を行い、きめ細かい指導を心がけたいと思います。
そして、透析は水が命です。どんなにしっかりした診療を行っても、土台となる部分がしっかりしなければ、意味が無くなってしまいます。当院では、東レ株式会社の透析システムにより高度な水質管理が可能となりました。このため、すべての患者様にオンラインHDF療法を提供することができます。
透析液の清浄化とオンラインHDFで全身状態の改善、透析困難症の解消、イライラ感や痒み、色素沈着、アミロイド骨痛の改善が期待できます。
そして、僕が考えているオンラインHDFの最大の利点は血流量を上げて、透析量を増やすことが出来ると言うことです。
このことについては、次回説明いたします。

 

 

2008.01.22
開業 / 病院経営

ごあいさつ

 私は4年前より太田西ノ内病院及び太田記念病院にて、泌尿器科及び透析の診療をさせて頂いておりました。勤務中お世話になった先生方、スタッフの皆さん、そして私のことを頼りにして通って頂いた患者様、ありがとうございました。
 今回、郡山市に透析と泌尿器科を専門とするクリニックを開院いたします。
 透析には特有の合併症やシャントの管理があり、しかも長年にわたって継続しなければならない治療です。私にとって透析は、以前から診療の中心としていた分野であり、最も得意とする分野でもあります。今後の診療では、これまでの経験と専門医の知識が生かされると考えております。
 また、泌尿器科診療では、プライマリーケアを中心とし、痛みの少ない検査を行い、きめ細かい診療を行う、いわゆる痒いところに手が届くような診療を行っていくつもりです。もちろん、手術や高度な治療が必要な患者様は太田西ノ内病院などの設備の整った施設に紹介いたします。

次回は、当院の理念を御紹介いたします。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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