7月15日水曜日午後休診となります。
平成21年7月15日水曜日は、院長が午後より福島県立医科大学に出張となりました。
そのため、午後の診療は休診させていただきます。
午前中は通常どおり診療いたしますので、よろしくお願いいたします。
民友に広告を出しました。
先日、広告屋さんから、たまたま民友1面お天気欄の下の広告部分が空いたと連絡があり、初めて新聞広告をお願いしました。
ちっちゃいですが、もし民友を取っている方がいらっしゃいましたら、ご覧になってみてください。
学習講演会5
ちょっと空きましたが、再び学習講演会
透析時間と生命予後に対する危険率です。
4時間透析を1とすると、3時間透析では、リスクは1.8倍になります。そして、5時間透析では、リスクが0.65倍まで下がります。
と言うことは、5時間透析に比べ3時間透析は、リスク3倍になると言うことです。
短時間透析のリスクはかなり高いですね。
これだけ長時間透析を行うと生存率が良くなるのですが、それだけではありません。
血圧が下がります。
これは、腎不全が原因で血圧が高くなっている患者さんでは、まず血圧が下がり安定します。
もちろん、ゆっくり除水するので、透析中の血圧低下が少なくなります。
透析中の急激な血圧低下は、無痛性の心筋梗塞や脳梗塞を起こし、透析患者さんの生命予後に直接影響しています。
心胸比が小さくなります。
血圧が下がり、心臓に対する負担が減るので、当然かもしれませんが。
リンが下がります。
8時間透析をしているフランスのタサンでは、リンが下がりすぎるのが心配で、とにかくよく食べる事を指導されるようです。
だんだん話が大きくなって、そんなの絶対に出来ないと考えている方いらっしゃいませんか。
いきなり時間を延ばすことは難しいです。
でも、今まで3時間50分ぐらいでもうそろそろと終了していたのを、きちんと4時間とするだけでも、一年間では、10×13×12÷60=26時間も違うんです。
5分でも、10分でも延ばすことから始めましょう。
学習勉強会3
実はこのスライドが答えです。
しっかり透析です。
時間を延ばして、十分な透析量を確保すると。
これまでの報告から、β2MGは十分に除去され、貧血も改善され、血圧は下がり、心臓も小さくなることが知られています。
そして、十分な透析でリンが下がりますから、しっかり食事をとることが出来ます。
これにより、十分な蛋白質摂取が行え、良好な栄養状態、筋肉量の維持に結びつきます。
患者さんが行うのは、しっかり食事をとること。運動すること。そして、塩分制限を十分に行って、体重を増やさないようにすることです。
スライドには出てないのですが、カリウムにも気を付ける必要は有りますけどね。
となります。
学習勉強会4
十分に毒素を抜く透析はどんな透析なんでしょうか。
可能ならば、透析の回数を増やす事が一番大切です。
以前ご紹介した、ヘモダイアリシスプロダクト(HDP=時間×頻度×頻度)は70以上を目指せと言われていますが、
週3回5時間の方は、5×3×3=45ですが、週6回2時間の透析では、2×6×6=72であり、この理論によると時間は短くても回数が多ければ、十分な透析となると言われています。
実際に在宅で行う家庭透析では、そのような透析方法で、元気に過ごされている方もいらっしゃる様です。
当院でも、一部の方で週4回の透析を行っている方もいらっしゃいます。
ただ、当院の場合は、中2日空くと体重増加が多くなる方であり、本来は、透析量を増やすために回数を増やすことが一番なはずでけどね。
現行の保険制度では、一ヶ月の透析の回数は14回までと決まっており、なかなか週3回より多い回数の透析を常時提供することは難しい状況です。
そして、次は透析時間の延長です。
長時間透析の定義は、6時間もしくは、5,5時間以上のようです。
患者さんたちの合意を得るのはなかなか難しいことです。
そして、血流量を増やすこと。
毎分200mlの血流が一般的ですが、後のスライドで出てきますが、それは日本だけの話です。
もっともっと血流は増やせると思うのです。
そして、HDFを行うことで毒素はもっともっと抜けるようになります。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。