2009.08.19
診療
研究
生活 / くらし
その他(医療関連)

EDの原因

今回は、話はがらりと変わって、ED(勃起障害)のお話です。
援腎会すずきクリニックは、人工透析と泌尿器科のクリニックですので、EDの患者さんもいらっしゃいます。

現在、EDの治療薬として、バイアグラ、レビトラ、シアリスなどの薬剤が発売されており、効果が十分にあり、副作用も少ない薬ですので、広く処方されています。

そのため、当院を受診するEDの患者さんは多くないようです。
当院を受診された患者さんに対しては、専門医として十分な説明を行って処方するように心がけています。

それで、患者さんに行う説明で重要な点は、どのような原因でEDとなっているかです。

一番の要因は年齢です。
70才代で71%の方が中等度以上のEDだと言われています。

次に、喫煙があげられます。
一般人でも28%の方にEDが認められますが、喫煙者では40%と高率になります。 

そして高血圧です。高血圧の治療を受けている方の15%が全く性交が出来ない完全EDであると言われています。

また、糖尿病の患者さんの約30%がEDであると報告されています。
実は、糖尿病の患者さんがEDになったと言うことは、とても重要なんです。
糖尿病患者さんがEDである場合に無痛性心筋梗塞を起こしている可能性が88%も有るそうです。
EDは合併症の無い糖尿病患者さんの無痛性心筋梗塞の予知マーカーとしても重要だと言われています。

その他、高脂血症や肥満、そしてうつ病や前立肥大症でもEDが起こる可能性があるようです。

また、降圧剤や精神疾患の内服薬でもEDは起こりますので、心配な方は専門医を受診されるといいでしょう。

2009.08.16
生活 / くらし
旅行 / 宿
その他(一般)

石筵ふれあい牧場

お盆最終日の日曜日、今日は子供たちを連れて石筵ふれあい牧場へ行ってきました。
石筵ふれあい牧場は、熱海温泉から母成グリーンラインの途中にある第三セクターの牧場です。

自転車乗りや乗馬、動物たちとのふれあいが出来て、牧場の真ん中を小川が流れていて、そこでたくさんの子供たちが遊んでいます。

うちの息子たちも、海水パンツを持って水遊びを楽しみました。
いつものことですが、準備が悪く、サンダルを忘れたり、シートを忘れたりしたのですが、十分日曜日の午後を満喫できました。

自転車のコーナーでは、いつも三輪車の次男を自転車に乗せてみたところ、乗れそうだったので、誕生日のプレゼントで買ってやる事としました。

夕方早速公園で自転車の練習開始です。

2009.08.15
一般

お盆はもうちょっとですね。

お盆休みも明日までとなりました。
クリニックは透析を行っていますが、患者さんにお願いして少し早く来てもらい、ちょっと早めに帰っています。

一昨日は、妻の実家が新盆でしたので、出かけてきました。
子供たちも従兄弟に会い、遊ぶことが出来て、楽しかったようです。
従兄弟が坊主頭だったので、我が家の子供たちも床屋さんに行って、坊主頭にして貰いました。
3分刈りです。

その後、日和田にあるフェスタパワーアミューズメントの大観覧車にみんなで乗って楽しんだみたいですが、高所恐怖症の僕は、見学のみとしました。

2009.08.13
診療
開業 / 病院経営
研究
その他(医療関連)

お盆ですね。

今日から、クリニック外来部門はお盆休みになりました。
透析治療は通常通り行われていますので、僕的には外来が無い分ちょっとお休みモードです。

こういうときこそ、今までやっておらず、貯まっている書類の整理や、読んでいない文献を読むなどのお仕事をした方がいいのですが、ちっとも進みません。
今やらなくてもいいよな、どうでもいいことをやりたくなるんですよね。

最近、酒井法子の覚醒剤事件の話題で持ちきりですが、「歯がボロボロだった」という話がよく出てきます。
健康にとって歯は大切ですからね。

ここで、強引に透析者と歯の話に持って行きます。

透析者では、歯周炎が生じやすいと言われています。
その理由は、

①副甲状腺機能亢進症により、破骨細胞が活性化し、元々破骨細胞が出現しやすい歯槽骨の周りが破壊される。
②唾液量が減少するから
③最近では、糖尿病が原疾患の患者さんが多く、糖尿病による影響が有る
④免疫力が低下している
⑤出血しやすい
臨床透析vol25No6より

などがあります。
歯が悪いと、食欲がわかず、栄養失調になりやすいですよね。
最近の研究では、歯周炎と心臓病の関連があり、心内膜炎の原因になったして、死亡率を上げる要因になっているとことも報告されています。

歯は大切です。
しっかり歯医者さんで直して貰いましょう。

2009.08.10
診療
研究
その他(医療関連)

蛋白尿について

検診の検尿で蛋白尿を指摘される方が時々来院されます。
今回は、蛋白尿について書いてみます。

CKD(慢性腎臓病)診療ガイドに詳しく記載されていますが、慢性腎臓病を考えた場合、もっとも重要な検診での検査項目は蛋白尿となります。

検診で蛋白尿を初めて指摘される患者さんの割合は、0.5%くらいと低いです。
しかし、蛋白尿と血尿が両方とも陽性(1+以上)の方では、10年間で約3%の方が透析導入となると言われています。

そして、蛋白尿は多いほど予後が悪く、17年の経過観察によると尿蛋白3+で16%、2+で約7%が透析導入していると報告されています。


CKD(慢性腎臓病)診療ガイド2009より

これを見ると一目瞭然ですが、尿蛋白陽性の患者さんのうちで、2+以上が予後が悪いです。
蛋白尿1+は±、−とさほど変わらないのですが、2+以上になると急に悪化することが分かります。

検尿を行ったときに、尿蛋白2+以上の結果があった場合には、専門医に相談することをお勧めいたします。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

カテゴリー

月別アーカイブ

サイト内の記事を検索

よく読まれている記事

リンク