すごい施設があるものだ。
全国にはたくさんの透析施設が存在しています。
その中には、すばらしい治療成績を上げている施設がたくさんあります。
本日、透析ケアという雑誌の12月号が届きました。
『透析量upの方法を知る』という題名で特集記事が載っていました。
長時間透析、短時間頻回透析、隔日透析、在宅血液透析、HD併用腹膜透析、血流アップ(300以上)について書かれていました。
その中で、長時間透析について、北海道岩見沢市にある腎友会岩見沢クリニックの透析治療と治療成績が書かれていました。
腎友会岩見沢クリニックは、長時間透析を行い、なおかつ血流量を上げて高透析量の透析を行っている施設であることは知っていました。
でも、詳細については知りませんでしたが、今回の論文は度肝を抜く様な内容でした。
腎友会岩見沢クリニックで行っている透析治療は以下の様な内容です。
1回の透析時間は6時間で、しかも6-6-6時間と週3回行ったほかに、3から4時間の4回目の透析を行っている方が、126名中85名(67.5%)もいるというのです。
とてもビックリしました。
そして、週18時間以上の透析時間の患者さんが96名(76.2%)、15時間以上の患者さんも117名(92.9%)いると書かれていました。
ほとんどの方が1回5時間以上の透析を行い、2/3以上の方の透析時間が週20時間以上だというのです。
とても驚きです。
そのため、透析患者総数126名に対し、週4回透析を行うために77台のコンソールを用意しているというのです。
頭が下がります。
患者さんも良くそんなに長時間透析を受け入れてくれるのかと思うのですが、そこには秘訣があるようです。
たとえば、リンのコントロールがうまくいっていない患者さんには、「なぜリンが高いといけないのか」を十分に理解してもらい、その上で、透析時間を延ばした透析を受けてもらい、実際にデータが改善したことを確認してもらうそうです。
そうすると、今までよりたくさんの食事が出来るようになり、もう短い透析に戻れなくなると言うのです。
治療成績も書かれておりまいしたが、生存率がとてもすばらしく、10年生存率68.8%、20年生存率49.1%だそうです。
現在、生存率の全国平均は5年生存率で60%くらいでしょうか。
圧倒されてしまいます。
たぶん、僕の知っている中では、全国で一番透析をやっている施設だと思います。
上には上がいるんだなと言う感じです。
援腎会すずきクリニックも頑張りたいと再度思いました。
12月になりますが、カブト虫生きてます。
11/5の記事で、カブト虫が弱ってきたと書きました。
実際、あの頃から動きが少なくなり、前回の写真でも有るように、羽も乱れて来ていて、いつも見るたびにもうそろそろだなという感じでした。
あれから、1ヵ月近く経ちますが、まだ生きています。
弱った状態が続いていると言うのが現状です。
人に聞いた話では、カブト虫は年は越さないそうです。
クワガタは年を越して、2年くらい生きるようです。
来年は、クワガタを幼虫から育ててみたいなんて考えてしまいました。
これだけ長生きしてくれたカブト虫に対して失礼ですね。
『恐竜のたまご』は間違えでした。
先日、フォンデュと言う美味しいパン屋さんについて書いたのですが、カレーパンを『恐竜のたまご』と書きましたが、間違いでした。
これは、先日upしたカレーパンです。
揚げたパンの中に具だくさんのカレーが入っていて美味しかったです。
今朝、朝ご飯を買いにフォンデュに行ってきたのですが、カレーパンとは別に『恐竜のたまご』が売っていました。
こちらが本当の『恐竜のたまご』でした。
間違った情報を伝えてしまいすみません。
揚げているカレーパンと違い、表面を焼いている様です。
ちなみに、今朝はカレーパンと『恐竜のたまご』の味比べを行いました。どちらも美味しかったのですが、僕の好みではカレーパンの方が好きです。
うちの長男にはととろのパンを買って帰ったところ、とても好評でした。
またそのうち行こうかと思っています。
高血圧と透析
先日、高血圧疾患とCKD(慢性腎臓病)について東北大学・阿部高明教授の講演会があり、出かけてきました。
阿部先生は、慢性腎臓病と高血圧がご専門とのことでした。
講演の中で、ADMA、インドキシル硫酸、peak2、GSAなどの尿毒症物質が腎機能障害時で高血圧を起こしているという内容のお話が有りました。
そこで、講演後に『これらの物質を透析で十分に抜いてあげると血圧は下がるのでしょうか。』と言う質問をしたのですが、先生のお返事は、『下がります。』と言うことでした。
実は、以前から時間を延長したり透析量を増やすと高血圧が改善されることは知っていました。
有名なかもめクリニックで行っている長時間透析でも、多くの患者さんの血圧が下がり、安定している事を聞いていましたし、当院でも十分な透析を行っている患者さんたちの血圧は高くないことを実感していたのです。
今まで実感していたことが、本当で有ることが分かり、血圧に関しても、しっかり透析を行うことが重要なんだと再認識できて、とても意義のある講演会でした。
先生のお話では、インドキシル硫酸については透析ではなかなか抜けないそうです。
インドキシル硫酸を除去するためには、腎不全保存期に使用するクレメジンが有効とのことです。
可能ならば、透析とクレメジンの併用を行うとより効果的だが、保険適応がないので使えないのは残念とおっしゃっていました。
年末・年始休診のお知らせ
援腎会すずきクリニックでは年末年始下記の通り泌尿器科外来を休診させていただきます。
休診日:12/30(水)
31(木)
平成22年 1/1(金)
2(土)
3(日)
1/4(月)からは通常診療となります。
また、透析診療は、日曜日以外は通常通りの日程で行います。
ご了承よろしくお願いします。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。