箱根駅伝
2日土曜日の透析後、埼玉の実家に帰省してきました。
2日の午前中は、クリニックで箱根駅伝を見て東洋大の柏原くんを応援していましたし、3日の午前中も実家で駅伝の復路を家族で見ていました。
今年の正月は、駅伝鑑賞で終わった様な感じです。
復路では、駒澤大学が頑張り総合2位に入り復路優勝しました。
その時、素朴な疑問がわきました。
今までの箱根駅伝で、往路優勝も復路優勝もしなくて総合優勝をしたことがあるのかなと。
ネットで調べたのですが、そのようなことが書いてあるページが見つからず、気になったので、これまで行われた駅伝の優勝記録86回分を数えてみました。
86回で、往路も復路も優勝した完全優勝が37回あり、そして往路も復路も優勝せずに総合優勝した大学は5大学でした。
最近では、4年前に往路順天堂大学優勝、復路法政大学優勝で、総合優勝が亜細亜亜大学というのがありました。
往路優勝したチームと復路優勝したチームのどちらが総合優勝しているかどうかは、往路優勝して総合優勝した大学が58大学、復路優勝して総合優勝した大学が59大学で、どちらかで勝つと有利というのは無いようです。
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話は変わりますが、麻布に行った弟夫婦がお土産として買ってきてくれたケーキが美味しくて美味しくて。
その中の一つですが、
虎を形取ったエクレアで、中がビターなチョコレート。表面はカスタードクリームです。
やっぱり東京で売っているものはしゃれていますね。
『血液透析の修正可能な治療指標を用いた高透析量透析の検討』6
血液透析の修正可能な治療指標を用いた高透析量透析の検討の最後になりました。
日本人患者サンプルと当院の患者さん達の項目別の比較です。
達成された治療指標項目数の割合です。
我ながら、この結果にはとても満足しています。
でも、当院が特別すごい治療を行っているとは考えていません。 全国には尊敬に値するような治療を行っている施設がたくさんあります。
たくさんの患者さんに長時間透析を行っている施設や、週4回とか隔日透析を行っている施設。
長時間と回数を増やす透析を行い、しかも血流も上げてさらに透析量を増やしている施設が有り、実際に成績を比べたら、とても足下にも及ばないと思います。
血流を上げるのは容易いですが、時間を延ばすことを納得してもらうことはとても大変です。
当院でもやっと4.38時間です。 ただ、オンラインHDFを行っているからかもしれませんが、血流も上げた透析を行っていると4時間半でもとても調子が良いと言ってくれる方が多いです。
全ての患者さんがオンラインHDFを受けたり、 6時間透析を行えれば素晴らしいのでしょうが、施設の事情もありそうも行きません。
ただ、30分でも15分でも時間を延ばすこと、そして徐々に血流を上げることはそれほど難しい事ではないと思います。
それだけで、10年後、20年後に体長良く過ごせている可能性は高くなります。
すこしでも『しっかり透析』を目指しましょう。
血液透析の修正可能な治療指標を用いた高透析量透析の検討』5
再度血液透析の修正可能な治療指標を用いた高透析量透析の検討に戻ります。
補正カルシウムについては、日本人患者サンプルでは補正カルシウム値が10mg/dL未満の方は74.2%で、当院では80%の方が10mg/dL未満と当院の方が多いですが、大きな違いはない結果でした。
アルブミンについても、日本人患者サンプルの方で4g/dl未満の方33.9%だったのに対し、当院でも40%と多いですが、他の項目に比べてはっきりとした差は有りませんでした。
今回のアルブミン4g/dlと言う目標はかなり高い数値であり、これまで予後不良と言われてきているアルブミン値3,5g/dlで検討すると、92%の患者さんが目標をクリアしている事を付け加えておきます。
現在、援腎会すずきクリニックでは、この栄養状態が悪い方たちに対して、栄養改善を行うことを最優先課題として取り組んでおります。
1つは、食事指導を繰り返し行うことで偏食や間違った食事療法を改善させること。
これまで糖尿病の食事指導を守ってきた方が、急にカロリーを取りなさいと言われても、なかなか取れない場合が多いです。
高齢者では特にその傾向が有ります。
1つは、透析中に栄養の投与を行うこと。 IDPN(経静脈的栄養補充療法)がそうですね。
それでも改善しない場合には、透析膜の変更を行い、さらにはオンラインHDFから通常のHDへ変更することなどを行っています。 ちょっと横にそれてしまいました。
ちょっと気になったこと
12月31日の新聞に、国内初の角膜移植を行った岩手医科大名誉教授の今泉亀撤氏が死去とありました。
102歳とは、大往生ですね。
昭和24年に国内初の角膜移植手術に成功して、アイバンク創設にも貢献されたそうで郡山市名誉市民にも選ばれているそうです。
全然知らなかったのですが、とても大きな仕事をされた方が郡山市内にいらっしゃったのですね。
僕も大学時代は腎移植に携わっていましたので、何となく親近感を感じました。
戦後すぐの頃、角膜移植法がなく、死体から眼球を摘出することは法的に認められず、死体損壊罪で犯罪行為となる可能性があったけれど、眼科医としての患者を治したいという使命感から1例目の角膜移植を行ったそうです。
郡山市には、眼科で有名な今泉眼科と今泉西病院とあり、なるほどと思いました。
新聞には、今泉西病院の初代院長先生のコメントが書かれていて、角膜移植を行った時は一時、警察に拘束された様なことが書かれていました。
角膜移植が行われることを知った記者が集まり、報道しようとしたところ、今泉先生達が報道中止を強く要望し、その意を汲んだ記者達が記事とすることを取りやめたそうなのです。
でも、一部の記者が「早すぎた角膜移植」と書いてしまったため、警察が動いたのだそうです。
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元旦の民報新聞には、南会津地区の産科医がいなくなってしまっていて妊婦さんたちがとても困っていると言う記事が一面トップにありました。
その事については、今後なんとか改善されないかなと思っています。
でも、その記事を見た瞬間にすごく違和感を感じました。
今まで有った県内隅々まで産科医がいて、どこでもお産が出来る体制だったのに、1人医長はだめだと批判して壊したのは誰だったのでしょうか。
ちょっと気になったので、書いてみました。
明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年の元旦は朝からずっしりと雪が積もっていますね。
本来は、早めにクリニックに行って雪かきをすべきでしょうが、外来休みだし。。。お正月だし。。。と言う感じで、ちょっと大目に見てもらおうかなと思っています。
(着いたら考えます。)
31日は院長室で書類の整理をやっていたのですが、30日は来年行われる第55回日本透析医学会学術集会で発表を予定している演題の登録を行っていました。
6月の学会ですが、登録締め切りが2010年1月7日(木)正午までとなっているためです。
内容的には、今回腎不全研究会で発表した2演題を合わせたような内容です。
自分としては、現在行っている治療法は透析者の予後改善のためには間違っていないと考えています。
そこで、自分はこの様な治療を行っていて、この様な結果が出ていると言うことを学会等で発表する必要が有るのです。
現在行っている治療法を広く知ってもらいたいと言うことも有りますし、問題点を指摘されれば改善する事が出来るからです。
総会の他にも、福島腎不全研究会、東北腎不全研究会、そしてHDF研究会等にも積極的に発表していきたいと考えています。
良い透析が提供できるように、今年も1年頑張りたいと思います。
宜しくお願いいたします。
その後)
今日も、昨日に引き続き3km歩いてクリニックに着きました。
2日連続だとかなり足に来ます。
日頃運動不足なのがたたっている様です。
郡山は一面の銀世界です。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。