透析量の基準
時々他施設の患者さんを診察する機会が有ります。
透析を診療の中心にしている歴史が古い施設でも、透析導入してから数年経過しているのに、週3回3時間透析だったり、週2回で4時間未満の透析を受けている方がいらっしゃいます。
いろいろ事情が有ると思います。
たとえば、送迎の関係から週3回は連れてくることができないとか、仕事の関係上4時間はできないとかあると思います。
ただ、そのような方では他の患者さんよりも早い段階で体調不良を訴える場合が多いようです。
体調不良は急にやってきます。
それまで大丈夫だと思っていても、突然具合が悪くなる方が多いようです。
それは、何とか耐えていた身体が耐えられなくなったからではないかと思うのです。
透析不足なのですから当然だと思うのですが。
現在、透析量を計る基準は、KT/Vだったり、除去率だったり、クリアスペースだったりいろいろあります。
でも、透析不足であるかどうかを判断する基準は無いようです。
CAPDですと、自尿と透析排液を合わせたWeeklyCCrやKT/Vで一定以下となると透析不足だと判断できますが、血液透析ではそのような指標は有りません。
もしくは、僕が知らないだけかもしれませんので、このブログを見た方で知っている方がいらっしゃったら教えてください。
そのような指標が無いことが、透析不足を生んでいる1つの要因となっているのではないかと思うのです。
透析食
援腎会すずきクリニックでは、郡山市内にある株式会社商工給食から透析食を宅配してもらっています。
開院当初より、透析患者様の栄養管理が重要であると認識していました。
また、透析時間の延長を勧めて行く上で、透析後に昼食を取るのでは昼食の時間が遅くなってしまう状態が問題であると考えていました。
近隣のお弁当屋さんにお弁当を頼むことも検討していたのですが、塩分制限の有る腎不全の方たちに一般のお弁当を出すことがいいのか悩んでいました。
昨年、たまたま商工給食が来院し、塩分2gの透析食を仕出ししていて他の施設でも実績が有ると言うことを聞きました。
現在は、毎日10名程度の患者様がオーダーしています。
一食500円です。
実は、肥満の院長も塩分を気にしているので、週3回このお弁当を食べています。
料金のやりとりは、商工給食が持ってくる食券を患者様が買う仕組みですので、当院はその仲介をしているだけです。
また、当院管理栄養士が月1回試食を行い、皆さんが家庭で自炊して作る食事の目安になっているかについて検討してくれています。
そして、3ヵ月に1回は商工給食の管理栄養士と面談して問題点をお知らせしています。
塩分2gの透析食を週3回食べることは、家庭での食事の指標となること、昼食の時間が不規則にならないことから、とても大切だと考えていおります。
下仁田ネギ
実家が埼玉県の深谷市に有るのですが、実家からネギが送られてきました。
もちろん、地元の特産である深谷ねぎだと思って開けてみたのですが、いつもの知っている葱と違うのです。
鍋に入れて食べたところ、とっても甘くて美味しい葱でした。
お礼の電話をしたところ、八百屋さんが間違えて下仁田ネギをよこしたそうです。
今度は間違いなく深谷ねぎを送るからと言われましたが、下仁田ネギも悪くないなと思いました。
そう言えば、高校時代、下仁田から来ている同級生が、近所の子が芸能界デビューするんだと自慢げに一緒に写った写真を持って来ました。
みんなでイモリとヤモリとか言う名前では売れないよとバカにしたのを思い出しました。
井森 美幸は有名になりましたが、その同級生とは卒業以来会っていません。
懐かしいです。
インボディ(体組成計)を購入しました。
以前、インボディという体液測定装置の事を記事に書きました。
高額な機械なのですが、身体の中の水分、体脂肪量、筋肉量が計れる装置です。
透析後にインボディで浮腫値(ECW/TBW)を計れば、ドライウエイトが適正であるか判断できます。
また、体脂肪量や筋肉量を見ることで、栄養障害が有るかどうかを判断することができます。
以前より是非とも購入したいと考えていましたが、今回やっと決心して注文いたしました。
栄養状態の管理は、透析患者さんを診ていく上で最も重要なポイントの1つですので、ドライウエイトの管理と合わせ、とても頼もしいヤツという感じです。
是非ともこれからの診療に役立てていきたいと考えています。
糖尿病療養指導士認定試験
以前、福島県糖尿病療養指導士講習会に参加してきたことをここに書きました。
講習後、知り合いの講師の先生方から、『必ず10月の福島県糖尿病療養指導士認験試験を受けるように』と声をかけられてしまいました。
その後、試験に受かるために必死で勉強して受験しましたので、本日なんとか合格通知がやって来ました。
講習会も為になりましたが、その後の試験勉強で、学んだ知識が整理でき、しっかり身につけることが出来ましたので、試験を受けて良かったと思いました。
何とか面目を保つことが出来ました。
今回勉強したことについては、今後の診療に役立てて行きたいと考えております。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。