2010.11.01
診療
仕事 / 職場

郡山の街を楽しむ おとなの 情報誌「ゆう」

郡山の街を楽しむ おとなの 情報誌「ゆう」に

『過活動膀胱』という病気

というタイトルで記事を書きました。

 そろそろ寒くなってきました。寒くなるにつれ、おしっこが近い、急に尿意を感じて漏れそうになるなどの症状で来院される患者さまが多くなります。
 これは『過活動膀胱』という病気の症状です。過活動膀胱は、急に尿意が生じて我慢するのが辛い尿意切迫感を主な症状とする症状症候群です。最近の調査では、40歳以上の8人に1人の方にこの病気の症状があるそうでとても一般的な病気なのです。
 過活動膀胱を起こす原因には、様々のものがあります。前立腺肥大症や脳卒中などの病気から生じる場合も有りますが、若い方では原因がはっきりしないことも多いようです。
 治療としては抗コリン剤と言うお薬がよく効きます。この薬は、前立腺肥大症などの排尿障害が原因の方に使用すると、症状が悪化することや、尿が出なくなることが有りますので、一度は泌尿器科専門医の診察を受けてから処方してもらった方が良いでしょう。
 また、喉が渇いてしまう口渇という副作用があります。そのため、内服を継続出来ないと言う方もいらっしゃいます。最近では、口渇をなるべく少なくするような薬が開発されてきました。それでも内服が継続出来ない方や、お薬だけでは症状の改善が不十分な方に対しては、定期的に通院して低周波治療を行うことで症状が改善される方もいらっしゃいます。
 過活動膀胱の治療を行うことで、『これまで行けなかったバス旅行が行けるようになりました。』『夜おしっこに起きなくなり、ぐっすり眠れます。』など、生活の質が改善される方がたくさんいらっしゃいます。
年のせいだとか、恥ずかしいとか考えずに、是非とも泌尿器科を受診してみてください。

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寒さが増してきています。
すずきクリニックでは、寒くなるにつれて症状が重くなってくる病気である過活動膀胱に重点をおいて診療を行っております。

「ゆう」が届いた方は、ご覧になってみてください。

2010.10.30
診療
開業 / 病院経営

インフルエンザワクチンの接種不可問診料

インフルエンザワクチンの接種で、今年から新しい制度が開始となりました。

インフルエンザワクチンの接種を希望して来院した患者さまに対し、診察の結果接種を見合わせた場合の料金がいただける様になりました。

接種不可問診料  1,790円

これは、診察に対しての対価になります。
何もしてもらえないのにお金を取られるのかという考え方も有ります。
しかし、これまでは診察券を作り、スタッフが説明して問診票を書いていただいて、医師が診察をするという費用がかかっていたのですが、接種を行わないと決めた時点でそれまでかかった費用はサービスしていたのです。

今年からは、医師の診察という部分が評価されたのはとてもありがたいです。

ただ実際には、これまで請求していなかったものであり、その部分の料金を頂くのはこちらも気が引けます。

ですので、受けられるかどうか分からない状態ですと余計な費用がかかると考えて、風邪を引いていたり体調不良の時はインフルエンザワクチン接種目的の受診を控えるようにお願いいたします。

クリニックからのお願いです。

2010.10.29
仕事 / 職場
生活 / くらし

夕焼け空です。

明日は台風がやってくるとの話しですが、郡山は空一面雲。
夕方、たまたま外を見たところ、キレイな夕焼け空を見ることが出来ました。

写真ではそれほどでも無いですが、実際にみた景色は真っ赤な夕焼けでした。
携帯で撮影なので、この程度の写真ですが、久しぶりに良いものを見せてもらいました。
ちょっとラッキーな気分です。

2010.10.26
診療
研究
仕事 / 職場

当院の治療成績

当院でも、少しずつ時間を延ばす方が増えてきています。
週4回透析の方が3名、約20%の方が5時間透析、半数以上の方が4.5時間透析をしています。

月1回の面談で、4時間透析の患者さんを診察でお呼びすると、他の方から、4時間半にされるぞと言うヤジが聞こえたりしているクリニック2階のラウンジです。

以前、このブログにも当院の治療成績について学会で発表した内容を記事としました。
でも、多くの患者さんがインターネットを見たりしていませんので、ラウンジに発表したスライドの一部を掲示することにしました。

この夏に東北腎不全研究会で発表した内容です。
その隣は、スタッフが造ってくれた体調不良の時には電話くださいというお知らせ。
下の本棚には、『透析者と家族が元気になる本』がたくさん置いてあります。

患者さん達が、この発表を見て、透析についてもっと貪欲になってくれると良いなあと思っています。

2010.10.23
研究
医療事故

朝日新聞大丈夫?

10 月15 日の朝日新聞1 面トップに、
「『患者が出血』伝えず 東大医科研、提供先に」
と言う記事が有りました。

東大医科研で開発した「がんワクチン」に関して附属病院で行った臨床試験中、2008 年に膵臓がんの患者さんに起きた消化管出血について、『重篤な有害事象』と院内で報告されたのに、医科研が同種のペプチドを提供する他の病院に知らせていなかったという記事です。

この記事に対し、医療ガバナンス学会のメールマガジンに、医科研の教授が事実が巧妙に歪曲されていると感じられると書いています。

http://medg.jp/mt/2010/10/vol-32720101015.html#more

今回の『重篤な有害事象』である消化管の出血が、病気の進行に伴い一般的に起こりうる事象であること。

「重篤な有害事象」とは、「薬剤が投与された方に生じたあらゆる好ましくない医療上のできごとであり、当該薬剤との因果関係については問わない」と国際的に定められていること。
つまり、風邪を引いて入院が長引いても「重篤な有害事象」となるそうです。

医科学研究所は朝日新聞社からの取材に対して、「今回のような出血は末期のすい臓がんの場合にはその経過の中で自然に起こりうることであること」を繰り返し説明してきたこと

さらに、朝日新聞の取材に対する厚生労働省のコメントとして「早急に伝えるべきだ」との見解が掲載されているのですが、「因果関係が疑われるとすれば」というような前置きが削除されたコメントである可能性があること。

などが書かれています。

さらに、今回はオンコセラピー・サイエンス株式会社と言う会社から朝日新聞に抗議文も出されました。

http://www.oncotherapy.co.jp/news/20101022_01.pdf

この抗議文には、掲載記事にねつ造の疑いがあると書かれています。

掲載記事には「記者が今年7月、複数のがんを対象にペプチド臨床試験を行っ ているある大学病院の関係者」に取材した旨の記載がありました。

東大医科研の独自調査では、「複数のがんを対象にペプチド臨床試験を行っている大学病院」に該当するすべての大学病院に問い合わせを行ったところ、今年の7月に記者から取材を受けたのは大阪大学のみで、大阪大学で取材を受けた関係者は掲載記事に記載されているような回答は全くしておらず、取材をした記者に対して電話で抗議したというのです。

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現在一番力を持っていて、世の中をコントロール出来るのはマスメディアかもしれません。
政治家では無いです。
だからこそ、中立的で公平な立場でなければなりません。

もちろん、自分の考えを通すために、目の前にある事実を曲げてしまうような事はやっては行けないことです。

我々は、いつも常に自分の目で見て報道されている事が正しいのか確認していく必要が有りそうです。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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