2010.12.16
診療

過活動膀胱の臨床治験募集終了のお知らせ

過活動膀胱に対する臨床試験を受けてくださる方を募集していましたが、先週の土曜日にて募集終了となりました。

たくさんの方が参加して頂きありがとうございました。

2010.12.13
診療
研究

第83回福島腎不全研究会 3

少し間が空いてしまいました。
いよいよ結果です。
狭窄部が完全に拡張された方が41例で89.1%。完全に広がっていないが術後きちんとした血流が取れるようになった1例を含め91.3%の方がPTAで狭窄が改善しています。

そして、シャント再建術が必要となった方が4名です。
ガイドワイヤーが通過しなかった方が2名。
拡張出来なかった方が1名
拡張したが動脈血流が不良で十分な血流が取れず、再増設してもらった方が1例です。

また、シャント閉塞の5例についても検討してみました。
閉塞した5例は全て吻合部付近の閉塞と血栓でしたので、全例吻合部のマッサージを行い、ウロキナーゼ静注併用にて再開通させることが出来ました。

このマッサージですが、有る程度の熟練が必要です。
かなり強くマッサージしないと再開通は難しいです。
しかも、閉塞が長期で血栓が多量に存在しそうな方に対しては、マッサージを行うことは危険ですので、行うべきかの判断も必要です。

幸い、当院の閉塞した5人は、マッサージの適応でしたので、マッサージで再開通させて、可及的速やかにPTAを行い、5例中4例で、PTAが成功しています。

2010.12.13
診療
研究

第83回福島腎不全研究会 2

これは、発表には使用しなかったスライドです。
PTA症例と非PTA症例で背景の違いが無いか調べてみました。
年齢や透析歴は変わらなかったですが、PTA症例が有意に透析時間が長く、高血流だったのです。
しかし、KT/Vに関しては差が出ず、???な結果でした。

なんで、透析をしっかりやった方がPTAが多いのか?

実は、落ちが有るんです。

転院後経過 PTA群 17.7ヵ月 非PTA群 11.2ヵ月
p=0.007で有意差がありました。

当院で透析を受けている期間が長いのですから、スクリーニングで引っかかってPTAとなる方も多いし、透析時間も長くなって血流も高くなっていたのです。

ボツにした理由は、スライド枚数が多すぎるために重要でないスライドを削ったことと、背景の違いが説明出来なかったからです。
発表後時間が出来たので、改めて見返すと原因が分かりました。

PTA施行回数は、1回もしくは2回の方が71.4%となっていますが、7回行っている方もいらっしゃいます。
回数が多い方は、複数箇所の狭窄の方が多い事も付け加えておきます。

次回までの期間は、PTAをおこなった3ヵ月後に再造影を行っていることもあり、PTA後3,4ヵ月目で再度行っている方が多いです。

この再造影で狭窄が有っても、そのままPTAを行っている訳ではありません。
この時点で、スタッフに対し最近脱血不良が無いかどうか、穿刺困難が無いかどうかをヒアリングして、そのような所見が有る場合にPTAを行っています。

 

2010.12.12
診療
研究

第83回福島腎不全研究会 1

12月4日に、郡山市で第83回福島腎不全研究会が行われました。

当院からは、

HD02を用いたアクセス流量測定の評価

萩原喜代美

当院におけるVAIVTの治療成績

鈴木一裕

と演題を2題発表させていただきました。

ブログでも紹介させていただきます。

まずは題名です。
VAIVTは、Vascular Access Intervention Therapyの略で、シャットの血管内治療のことです。
一般的にシャントPTAと言っています。

当院では、平成20年5月の開院時から内シャント狭窄の方に対して、シャントPTAを行ってきました。
2年半の間に、21名に対し46回のPTAを行ったので、その治療成績を発表しました。

PTAを行った理由と行った部位です。

当院では、全ての患者さんに対して、定期造影もしくはシャントエコーを年1回行っています。
さらに、PTA施行後は3ヶ月目で造影して再狭窄がないか確認しています。

以上のことから、PTA施行理由では定期造影やエコーで狭窄を見つけてPTAを行うことがもっとも多いです。

ただ、社団法人日本透析医学会が出している「慢性血液透析用バスキュラーアクセスの作製および修復に関するガイドライン」にも書かれていますが、VAIVT治療を行う基準としては、狭窄率が50%以上で臨床症状が有る場合となっており、明らかな高度狭窄を除いては、脱血不良や静脈圧上昇などの所見が無ければ、PTAは行っておりません。
つまり、予防的PTAを行うことはしていません。

以下、PTA施行理由が並びますが、閉塞症例は5例有ります。
後で詳しく記載します。

部位としては、シャントは通常手首付近で作りますので、吻合部付近の狭窄が一番多くなっています。

2010.12.10
診療
開業 / 病院経営
仕事 / 職場

透析看護スタッフ募集中

現在、すずきクリニックでは、月水金2クール開始に向けて透析室勤務の看護師さんを募集中です。

当院の透析治療での目標は、十分な透析を行うことで、透析後も来たときと同じように帰ってもらう事です。
そして、常に体調良く、元気で長生きできることを目指しています。

今週、ウイークリーに載せた広告です。

募集の詳細は、クリニックホームページのスタッフ募集をご覧になってください。

https://enjinkai.com/recruit/index.html

一緒に透析治療を行って頂ける方を募集しています。
よろしくお願いいたします。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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