- 2011.03.26
- 生活 / くらし
今、原発で心配なこと
原発事故は一進一退の状態となっています。
ただ、郡山は着実に正常化してきており、当院も同様です。
来週からは、震災以前と全く同じ診療を行う予定です。
透析時間は以前と同じ時間で行います。
送迎も行います。
一部、避難所からの送迎も開始いたします。
泌尿器科診療も診察時間の制限を付けることなく診療いたします。
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ただ、郡山は原発から60kmですので、心配でないと言うと嘘になります。
何が心配かですが、
1.福島第一原発の3号機ではプルトニウムを混ぜたMOX燃料が使われていること。
2.最悪の事態でどうなるか。
3,将来的な展望
です。
これらの事に答えてくれる文章が出てきました。
以下に示します。
ただ、僕自身内容が難しく、理解出来ない部分が多いです。
ですので、これらの論文が正しいかを僕自体が判断出来ません。
その事をご理解していただいたうえで、興味のある方はご覧になってください。
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「最悪シナリオ」はどこまで最悪か
~楽観はできないがチェルノブイリ級の破滅的事象はない見込み~
環境エネルギー政策研究所
所長 飯田哲也
http://www.isep.or.jp/images/press/script110320.pdf
原子力発電所で使用される燃料、その放射性物質の種類と振る舞い 2011/03/25
藤林徹(元東芝原子炉設計部長)
https://sites.google.com/site/reportfujibayashi/
病院閉鎖相次ぐ南相馬、開業医が共同診療所
患者がいるのに手をこまぬいてはいられない――。
市民の多くが避難して医療機関の閉鎖が相次ぐ福島県南相馬市で25日、地元の開業医らが立ち上がり、共同診療所を開設した。同日午後から診療を始める。
同市は東京電力福島第一原子力発電所の北側に位置し、事故の影響で市域の大半が避難指示と屋内退避の対象だ。放射線被害への懸念から市内の全病院は入院患者を避難させた。休診する診療所も続出。「医療過疎」に陥り、高齢者を中心に医療から取り残される患者も出ている。
共同診療所は避難で空き状態になった鹿島厚生病院の施設を借りて設置、約10人の医師が交代で診療する。
相馬郡医師会などによると、同市内では高血圧、糖尿病などの慢性疾患、精神疾患のため、通院しながら薬で健康管理している患者が行き場を失い、症状を悪化させる恐れがある。
(2011年3月25日10時44分 読売新聞)
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南相馬の放射線量は非常に少ないですし安全です。
福島県内は、すこしずつですが着実に復興し始めています。
当院でも、来週からは透析時間も送迎も、泌尿器科外来も震災以前に戻す予定です。
- 2011.03.25
- 診療
地震医療ネット
透析患者受け入れ/薬品の融通…メーリングリストが効果
今回の医療支援では、インターネットなどを介した「ネットワーク力」が効果を発揮している。
「透析患者を受け入れてほしい」――巨大地震から4日目の14日夜、福島県立医大病院(福島市)の渡辺毅・腎臓・高血圧内科教授は、都内の大学病院に患者の受け入れを依頼した。全国の腎臓内科医らが登録し、複数のメンバーに同じ内容の電子メールを同時送信するメーリングリストにあった、被災地の透析患者受け入れを表明する書き込みを読んでのことだった。
県立医大病院には、福島第一原発から半径20~30キロ以内にある同県浪江町の病院から入院患者約60人が搬送されていた。この中に透析患者16人が含まれていたが、断水していたため、新規の透析患者への対応は不可能だった。
渡辺教授の依頼から間を置かず、受け入れを表明した病院の医師らと収容可能な人数などについて連絡・調整を始めた。16日朝には患者を乗せたバスが都内にある東大病院など二つの大学病院に到着。その日のうちに透析が始まった。
患者を受け入れた帝京大病院の内田俊也・内科教授(腎臓内科)は、「透析の間隔があくほど危険度が高まる。メーリングリストを使うことで、素早い対応ができた」と話す。
東大医科学研究所の上昌広特任教授は15日にメーリングリスト「地震医療ネット」を開設した。登録者はあっという間に膨れあがり、一度に140人以上の医師らにメールが届く。
「今、秋田の病院にいる。薬剤搬送可能」「岩手の病院で全身麻酔薬が足りない」といったメールが行き来した。
上特任教授は「当面の危機をしのぐには、病院間で医薬品を融通する必要がある。電子メディアを活用し、草の根的な支援の動きを広げたい」と話している。
(2011年3月24日 読売新聞)
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随分お世話になりました。
開業医で医師1人ですので、情報が足りませんでした。
透析医会のメーリングリストと共に随分お世話になりました。
心のよりどころにさせて頂きました。
今も情報収集は続けています。
透析液の安全性について
お知らせ
2011/03/24 09:51:39 事務局
水道水への放射性物質の混入が報道されていますが、現在報道されていますような微量の放射性物質は、理論的には透析液精製の過程でRO膜と活性炭によりほぼ完全に除去され、患者さんに使用する透析液には混入する心配はありません。従って透析治療による内部被曝はないものと考えます。今後さらに検証を進めていく方針です。
日本透析医会 会長 山﨑親雄
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透析医会から透析液の安全性についてメッセージが出されました。
当院でも昨日メーカーに問い合わせ、以下の様に確認してあります。
まず、保健所から届いたファックスでは、豊田浄水場はすでに活性炭処理により放射性物質除去を行い、水質は改善されているようです。
メーカーのコメントです。
ヨウ素は塩素と似たハロゲン系の元素です。
イオンとして水に溶け込んでいる場合はRO膜で除去されるそうです。
ちなみに塩素は99.99%除去されます。
また、それ以外のガス化しているものについては、活性炭で除去されるそうです。
ご安心ください。
福島に燃料運ぶ貨物列車運行
3月23日 19時11分 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110323/t10014859661000.html
新潟と福島県郡山をつなぐ線路の復旧の見通しが立ち、深刻な燃料不足に陥っている福島県に向けて、25日から燃料を積んだ貨物列車の運行が始まることになりました。
今回の地震で、JR東北線と各地の港が大きな被害を受けたため、福島県では、タンクローリー以外に燃料を運ぶ手段がなくなり、ガソリンや軽油の不足が深刻になっています。
港や東北線の復旧のめどは立っていませんが、新潟県から福島県の郡山に至るJRの磐越西線が今月26日に復旧する見通しが立ち、このルートを使って郡山の燃料タンクにガソリンや軽油を届けることができるようになりました。
貨物列車は、25日に横浜を出発し、26日の土曜日の朝にはタンクローリー30台分に当たる600キロリットルの燃料が郡山に到着して、被災地に届けられる見通しです。
石油連盟によりますと、貨物列車が長距離の輸送を担うことで、タンクローリーは郡山から避難所やガソリンスタンドに燃料を届ける仕事に専念できるようになり、末端への輸送が滞っている事態も大きく改善する見通しだということです。
燃料を積んだ貨物列車は、日本海側を大回りするルートを使って、岩手県の盛岡に向けても毎日、運行されています。
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震災以来、ずっと奥羽大学の前で電車が止まっているのが眺められました。
昨日移動していたことに気づいたのです。
その後のニュースでした。
これでガソリンの心配が無くなりますね。
とてもうれしいです。
実は、このニュースの分かる前ですが、送迎している患者さんたちのそろそろ限界という話を聞き、来週初めからの透析送迎再開を決めたところでした。
ガソリンが無くなるまでの限定という話でしたが、これならば大丈夫そうなので、安心しました。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。