- 2011.04.14
- 診療
今週中の診療体制について
今週は、月曜日と火曜日に大きな余震がありました。
月曜日は透析中であり、遅番のスタッフと院長で緊急に回収し透析を終了させました。
その後も余震が続きましたので、火曜日は透析時間を4時間に短縮いたしました。
運良く全員が帰宅した直後に大きな余震が起こりました。
水曜日も透析時間の短縮を行い、透析が日勤帯に終わる様に致しました。
透析中に震度4の余震がありましたが、大きな混乱はなく終了出来ました。
透析中に大きな余震が起こることは、患者さんももちろんですが、スタッフにも大きなストレスが生じます。
念のため、今週は透析時間を短縮して4時間透析とする事と致しました。
また、不測の事態が生じた場合に対応するため、午前中は再診のみの対応とし、新患の方には午後来院して頂きました。
木曜日と土曜日は午前のみですので、時間のかかる検査は後日行うことで新患の患者さまに対応いたします。
ご不便かけますがよろしくお願いいたします。
- 2011.04.13
- 生活 / くらし
原発周辺「20年住めない」=菅首相が発言、その後否定
時事通信 4月13日(水)15時51分配信
菅直人首相は13日、松本健一内閣官房参与と首相官邸で会い、福島第1原発から半径30キロ圏内などの地域について「そこには当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか、ということになってくる」との認識を示した。松本氏が会談後に明らかにしたものだが、首相は同日夜、「私が言ったわけではない」と記者団に語った。
松本氏によると、同氏は首相に対し、避難生活を強いられている周辺住民の移住先について、福島県の内陸部に5万〜10万人規模の環境に配慮したエコタウンをつくることを提案。首相は賛意を示し、「中心部はドイツの田園都市などをモデルにしながら、再建を考えていかなければならない」と語った。
ただ、松本氏はその後、「20年住めない」との発言について、「私の発言だ。首相は私と同じように臆測(認識)しているかもしれないが、首相は言っていないということだ」と記者団に釈明した。
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耳を疑う、いやネットで見たので目を疑うような記事でした。
半径30キロ圏内などの地域というと南相馬市の原町区も入ります。
最近では、環境放射線量の数値が低く、多くの方が戻ってきていると聞いています。
人が住めないということは、放射線量が高くてと言うことになりますが、実際の測定値は南相馬市よりも福島市や郡山市の方が数値が高いです。
これまでの報告でも距離よりもスポット的に放射線量が高い地域が有ることが知られており、その事で飯舘町が避難地域になったのは最近の事です。
これらのことを知りながら半径30キロ圏内などの地域とおっしゃっているなら、福島や郡山はどの様に考えているのでしょうか。
そうでなく発言したとしたら、あまりにも福島県民の事を軽く考えた発言で、あり得ないと思います。
場合によっては、その発言は本意では無かったのかもしれません。
ただ、我々は憔悴しきっています。
言葉を選んで欲しいですね。
震度について
最近大きな余震が続いています。
3月11日の本震では郡山は震度6弱、4月11日の余震は震度5弱でした。
当院は鉄骨の建物で、2階立てで透析室は2階にあります。
鉄筋のビルや平屋の建物よりよく揺れます。
揺れるたびに1階にすれば良かったと思うのですが、建物自体の耐震については問題有りません。
昔、姉歯事件というのが有りました。
耐震偽造問題です。
構造計算書を偽造して設計を行った事件で、その後建築基準法が改定されて厳しくなりました。
構造計算適合性判定制度が導入され、一定の高さ以上等の建築物については、第三者機関による構造審査が義務付けられました。
建築確認の審査期間が延長され、着工後の修正も大変となりました。
この法律は平成19年から施行されたのですが、法律改正後郡山市に建築の申請した第1号が当院でした。
この話は当院を設計した設計士さんに耐震について聞いて言われました。そして、僕も大幅に着工が遅れた事を思い出しました。
設計士さんの話では、現在の建築基準なら震度7までは大丈夫とのことでした。
ここで、震度8が起こったらどうなると不安になり、調べてみました。
静岡市ホームページにいい解説を見つけました。
http://www.city.shizuoka.jp/deps/bosai/qanda_sindo.html
震度はどうして7までしかないの?
前の回答にもあるように震度は計算で求めるのですが、震度8以上の地震はありません。
震度を決定する要素の一つに「重力加速度」がありますが、阪神・淡路大震災のときは約1000ガル(地球の重力とほぼ等しい)の重力加速度が発生し震度7の地震となりました。
震度8となるためには重力加速度が6000ガル以上(地球の重力の6倍以上) の数値となり、物理的に発生しないだろうと判断されるからです。
地震は無限大に発生するわけではありません。津波も無限大に襲ってくるわけではありません。
大切なのは「正しく知って正しく備える」ことです。
と言うことです。
震度5くらいだと透析室はかなり揺れますが、建物自体は安心との事です。
ちょっと安心しました。
大きな余震が続いています。
先週より大きな余震が続いています。
先週木曜日は夜遅くの余震でした。
宮城県では広範囲に停電となり、透析診療にも影響が出たようです。
当院では、エレベーターとガスが止まりましたが、診療に支障を起こす様な事は有りませんでした。
今週は、福島県浜通りを震源とした地震が月曜、火曜と続いて起こりました。
月曜日の地震は午後の透析中に起こりました。
緊急地震情報が出たので、スタッフは皆各患者さんの脇にある透析装置が動かない様に支えました。
透析装置は元々大きな地震が有った場合は動いてもいいようになっていますが、それは3月11日の時のような最悪の事態が生じた場合のためです。
大きな余震が終わりましたが、まだ続きそうな気配があり、透析時間も4時間は経過していましたので、急遽回収を行い透析を終了させました。
その後大きな余震が起こり、1階に全員避難して状態が落ち着いたのを確認し解散としました。
3月11日の地震で大きく動いた重さ1トンの逆ろ過装置がさらに動いてしまいました。
接続されているホースがこれ以上動くとちぎれる可能性が出てきて、急遽メーカーに午後から修理をお願いしました。
透析中に余震が起こるリスクを少なくするためと、午後作業を行う予定もあり、火曜日の透析時間を短縮とさせていただきました。
全員の透析が終わり、最後の患者さんが帰宅した直後に再び大きな余震が起こりました。
通常ですとまだ沢山の患者さんがいる時間でパニックになった可能性があります。ラッキーですが、昨日の判断は正しかった様です。
本日は水曜日で透析は2クールで行います。
本日も余震が起こる可能性があります。
幸い月水金の水曜日であり、金曜日に調節可能です。
大変申し訳ありませんが、本日も透析時間の短縮を行います。
透析中に大きな地震が起こると言うことは、とても心配な事です。
我々スタッフも患者さん達もかなり大きなストレスを感じます。
リスク回避という事からもご理解下さい。
また、昨日の泌尿器科外来は、午前中は再診のみとしました。
午後も早めに終了させました。
本日も透析患者さんの多い午前中は、大きな余震が有った場合に対応する体制といたします。
再診のみの診療といたしますので、ご了承下さい。
- 2011.04.11
- 生活 / くらし
校庭活動に放射線基準…文科省、福島県に提示へ
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放射線業務作業従事者の被爆限度は、5年間で100mSvを超えないようにしなければいけないとなっています。
つまり今回の基準は放射線業務作業従事者の被爆限度と同じになります。
しかも、女性の場合では3か月で5mSvを超えないようにと定められています。
それが、急に児童で20mSvを超えなければ大丈夫と言う方針とするという話です。
原子力安全委員会が大丈夫と言っているようですが、実際にその値が大丈夫なのかを我々が判断することは出来ません。
我々は不安を感じるだけです。
以前、ラジオ福島で長崎大学の先生方の講演が流れたことがありました。
郡山医師会でも医師会員向けの説明会がありました。
このブログでも紹介しました。
このような大きな決定をするのですから、きちんとこの値には根拠があって、大丈夫なんですよと言う説明が必要です。
繰り返しの説明を行うことが、我々市民の不安を取り除いてくれる事だと思います。
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東大病院で放射線治療を担当する team_nakaga と言う医師の他、原子力工学、理論物理、医学物理の専門家の方々が、今回の原発事故に関して正しい医学的知識を提供していきます。
放射線の妊婦・胎児への影響
http://Tnakagawa.exblog.jp/15135715/
水道水中のヨウ素からの被ばくについて
http://Tnakagawa.exblog.jp/15135758/
福島第一原発30km圏における被ばく
http://Tnakagawa.exblog.jp/15158073/
放射性セシウムと放射性ストロンチウム
http://Tnakagawa.exblog.jp/15214540/
興味のある方はご覧になって下さい。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。