2011.07.14
研究
その他(医療関連)

看護学校の講義終了

5月19日から木曜日午後、方八町にある国際メディカルテクノロジー専門学校の看護学科で腎・泌尿器の講義を行っていました。

90分の授業が8回予定されており、本日が8回目で最終回でした。
昨年秋に副校長先生から打診されて、安易な気持ちで引き受けましたが、実に大変でした。

授業は全てスライドを作成して行いました。40分授業して、10分休んで、再度40分の授業を行いましたので、作成したスライドは数百枚になります。

以前は全く無かった肩こりが出てきてしまい、毎日夜なべしてのスライド作りでした。

学生は、寝ている生徒もいますが多くがまじめに授業を聞いてくれました。本日は最後でしたので、前半は血液透析、腹膜透析、腎移植の話。後半は〝しっかり透析〟について語る授業を行いました。

最初に出欠を取るのが学校の先生になったようで、新鮮でよかったです。
11月にテストが有るようで、その頃に問題を作る依頼が来るようです。

来週から、また木曜日の午後ゆっくり出来るので、ぷらぷら福島にでも行ってこようかと思っています。

 

2011.07.13
診療
仕事 / 職場
生活 / くらし

震災前後での患者状態比較3

患者さんからの声です。

時間が短くなり透析後が辛くなったと訴える方は多かったです。
血圧が高くなり、早く透析時間を元に戻して欲しいと訴える方もいました。

水道からは濁った水しか流れてこなかったのでオンラインHDFは中止しました。
このことと時間短縮から、全身のかゆみが出現したと訴える方もいらっしゃいました。

透析中に地震がおきるのではないかという心配は、我々にもありました。
透析時間の短縮は、材料の不足だけでなく、なるべくリスクを少なくする為という考えもありました。

あの当時は、電源が何時ダメになるか分かりませんでした。
そのため、透析がいつまで続けられるかとても不安でした。

内服薬についても薬がなくなってしまう不安が有りました。
原発が水素爆発した次の日に門前薬局が突然閉めてしまい、連絡が取れなくなったこともありました。
あれ以降の数日間は精神的に特に辛かったです。
患者さんと家族の両方を守る事は出来ないと考え、家族には一時的に避難してもらいました。
1週間後には戻ってきましたけどね。

考察です。

震災直後から透析患者に血圧上昇の傾向が見られましたが、通常透析を再開したところ、徐々に安定してきました。

震災後は、患者さん達が体重が増えないように頑張ったのだと思います。

今後も不測の事態に備えていく必要があります。

2011.07.11
診療
研究
仕事 / 職場

震災前後での患者状態比較2

震災以前の平均体重増加量は2.1kgでしたが、震災直後の2週間は1.8kgまで低下しています。
これから透析が受けられるか分からないという危機感が患者さん達にも有って体重増加が少なかったと思います。

透析前血圧ですが、震災直後は皆さんとても高く、3時間透析の期間、4時間透析の期間、通常になるにつれて透析前血圧は下がっています。

しかし、最大余震直後は再び血圧の上昇が見られます。

体重増加も透析前血圧も有意な変化があったというのが結論です。

2011.07.11
診療
研究

震災前後での患者状態比較

6月5日の日曜日に郡山市で行われた福島腎不全研究会で、当院看護士の橘健一が、『震災前後での患者状態比較』について発表いたしました。

これまで、発表したスライドはブログで紹介していたのですが、今回紹介が遅れていましたが、紹介いたします。

発表スライドは、クリニックホームページの学会発表にpdfファイルとして掲示しています。

https://enjinkai.com/society/2011/06/post_1.html

今回の発表は、東日本大震災により、透析液などの材料が不足したこと、繰り返す大きな余震の中で透析を行わなければならなかったこと、たくさんの被災者を受け入れた事が前提となっています。

そのため、透析時間を一時的に短縮して行わなければならなくなり、その事が透析者にどのような影響を及ぼしたかについて、データ解析を行い検討しました。

対象とした患者さんは当院で治療中の患者54名で、震災後に一定期間透析治療法の変更、透析時間の短縮を行った方を対象としました。

比較内容は

①透析開始時の血圧と降圧剤内服状況の変化
②体重増加量の変化

としました。

 

2011.07.09
生活 / くらし

測定と除染を急げ/児玉龍彦東大教授に聞く

2011年07月01日 asahi.com> マイタウン> 茨城> 記事

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郡山は合同庁舎前で毎時1マイクロシーベルトくらいまで低下してきていて、室内はもっと低く、生活出来ないレベルではないです。

学校も表土除去をしましたので、集められた盛り土以外は遊べそうです。
でも、近くの側溝、落ち葉が集まった場所など線量が高い場所がたくさんあります。

子ども達が遊ぶはずの公園も手つかずで、数値が高いです。

我々としては、人が生活する場所で数値が高い場所を細かく調べ、子ども達が遊ぶ場所の表土を削ったり、掃除をする事を国や東電にやって欲しいです。

決してワガママでは無いと思います。

 

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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