2011.12.24
生活 / くらし

過去最大1540ベクレル検出 福島・渡利のコメ1検体

==============================

福島市渡利地区の放射線量は高いです。
郡山市の一部の地域でも数値の高い地域があります。

以前も書きましたが、学校給食に地元の米である〝あさか舞〟を使う事に反対です。

理由は、安全宣言が出た後に、福島県産のお米から基準値を超えた米がどんどん出てきていることと、多くの父兄が嫌がっているからです。

農作物の安全性をアピールする事は大切ですが、不安に思っている父兄も多いのです。
外食すれば地元の食材や米を食べます。
これは、自分で希望しての事だからかまわないでしょ。
心配している親は外食させないと思います。

でも、給食を選ぶことは出来ないのです。
だから、絶対に安心ですという食材を出して欲しいのです。

どの数値が安全なのかは別な話です。
どういう給食にすれば、親は安心してくれるのかです。

僕自体は、今後も郡山市で生きていくしかないですが、福島県で無くても仕事ができる方はたくさんいます。
そのような方達が今後も減っていきます。

勤務医の先生方もかなり減りました。
最近聞いたのは、薬剤師も流出して困っているとのことです。
県外に子供を出して単身赴任の方もたくさんいます。
長くこの状態が続けば、その方達も職場を変えるでしょう。

僕らが望んでいることはそれほど大きなことでは無いと思うのですが、無理なことなんでしょうか。
このままの状態が続くことに危惧します。

2011.12.23
仕事 / 職場
生活 / くらし

川内村に血圧計を贈呈しました。

10月27日に援腎会すずきクリニックでは富岡町に血圧計を50台寄贈しました。

今回の震災後、近隣に富岡町287戸、川内村171戸、双葉町65戸の仮設住宅が出来ています。
川内村の患者さんもたくさん来院していますので、今回は川内村にも血圧計を30台寄贈する事としました。
各仮設の集会所で血圧を測るために使ってくれるそうです。

ビックパレットにある川内村の災害対策本部を訪れて血圧計を贈呈してきました。

実は、贈呈式の時には村長さんは副大臣と面会中で、副村長さんに贈呈してきました。
今回はテレビ局も取材に来てくれて、夕方のテレビで放送されてビックリしました。

その後、村長さんが対策本部に帰ってきたので、再度写真を撮らせていただきました。

今日も避難の患者さんがたくさん来院しました。
そろそろ年末なので、いつも通院してくれている患者さん達に『よいお年を!』とお話していますが、心から来年はいい年になって欲しいと思っています。

 

2011.12.20
一般

干すとセシウム倍に シイタケ産地悲鳴「検査法変えて」

http://www.asahi.com/national/update/1220/TKY201112200112.html

 

=============================

検査方法を変えると売れると考えているのでしょうか。
今、500ベクレルの基準値以下なんて言っている人誰もいないですよ。
測定感度以下でも福島県産の野菜は売れないですから。

検査方法の変更を求める署名運動が活発になればなるほど、干し椎茸が危ないと言う話がどんどん広まって、少なくとも家庭では干し椎茸を使う事が無くなっていき、さらに飲食店でも干し椎茸は使いませんと言う張り紙が貼られるようになりますよ。

消費者はそんなに馬鹿ではないです。

何でそんなことが分からないのだろうとつくづく思います。
消費者が喜んで食べる椎茸を出荷して下さい。
売れない分を東電に買い取ってもらう署名活動をして下さい。

2011.12.20
生活 / くらし

側溝放射線量測定結果

我が家がある町内会の方が側溝の放射線量を測定して結果を配ってくれました。

地点5の側溝1cmで19.24マイクロシーベルト、地点7の側溝1cmでは24.75マイクロシーベルトです。

ここは郡山の真ん中です。
普通に人が暮らしているところです。

野田佳彦首相が「福島第1原発が冷温停止状態に達し、事故そのものが収束に至った」なんて2日前に言っていましたが、あそうですかぐらいの話ですよね。

 

2011.12.16
診療
研究

安価な後発医薬品の普及促進策

後発医薬品(ジェネリック医薬品)、当院でも使っています。
しっかりした後発医薬品はどんどん出したいと考えています。
ただ、何でもかんでも後発医薬品をと言うのはちょっと考えてしまいます。

たとえば、カソデックスという前立腺癌治療薬のジェネリックでビカルタミド「NK」錠は、薬剤の有効性や副作用について市販後調査を行いしっかり確認しています。
この様なジェネリックは大歓迎です。

でも、同じ前立腺癌の治療薬プロスタールの後発品でクロルマジノン酢酸エステル錠25mgと言う薬が有ります。
プロスタールに後発品不可と記載していなかったため、僕の処方したプロスタールは薬局でこのクロルマジノン酢酸エステル錠25mgと言う薬に変更となっていました。
もちろん、薬局から変更の許可を求める連絡がありますから後発品が出ていることは知っていました。

その後あるときに、クロルマジノン酢酸エステル錠25mgの一錠の値段が15.4円で、プロスタール25の一錠の値段が113.4円だという事を知りました。

自分の出している処方が元々の薬の1/8の値段の後発品になっていると言うことにビックリしました。
それで、本当に100円以上するものが15円で出来るのか疑問に思いました。

我々が正規品を処方したときに、調剤薬局がしっかりした後発品を出してくれるかは、現在のところ分からないのです。
きちんとした効果がある薬かどうかを全く評価せずに、ただただ安く作った薬が大丈夫なのか、とても心配になりました。

結局、その後このことをクロルマジノン酢酸エステル錠25mgを処方している患者さん全てにお話したところ、以前のプロスタールが飲みたいと希望されました。
その後は、プロスタールには後発品不可を付けています。

以上の事から、安易な後発品の普及促進活動には疑問を持っています。
先発品は、厚生労働省の指導の下、ここまでやらなくてもいいのではと言う位の開発時の副作用研究や市販後調査をしています。
後発品にはそのような指導は一切ありません。
元々の成分は同じでも、添加物は違う場合があります。

後発品もきちんとした薬効があるのかは評価されるべきですし、タダ作っただけの薬を信用できないのは当たり前だと思います。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

カテゴリー

月別アーカイブ

サイト内の記事を検索

よく読まれている記事

リンク