2012.01.01
生活 / くらし

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

年末に代診がお願いできまして、九州旅行に行って来ました。
患者さんには申し訳ないですが、学会や研究会以外で震災以来二日続けてお休みがとれたのは初めてですので、お許しください。

昨年は大変な年でした。
もう一生の間、経験したくないですね。
地震直後の透析室はひどかったです。
郡山、須賀川地区は特に地震の被害が大きく、断水や停電以外で建物自体が全壊となり透析できなかった施設も二件ありました。
皆、自分の事だけで精一杯で、無我夢中でした。
応援してくださった皆様に感謝いたします。

追い討ちをかけるように原発が爆発して放射能の恐怖を体験しました。とにかく辛かったとしか言いようが無いです。

やっと月日が経過して通常の生活となりましたが、放射能の被害は今後も続いていきます。

現在でも数万人が避難地域以外から自己避難で県外に出ています。学校では屋外で遊ぶ時間が制限されています。
東京だったらニュースとなるような数十マイクロシーベルトの場所が街のあちこちにあります。
夕食の時は、今日はどこの食材だから大丈夫と言う会話が普通に行われます。
子供たちの為にと言う理由で父兄が呼び出され、除染活動をさせられます。
それが福島の現状です。

今後もこの状態は年単位で続きます。
ただ、放射線を心配せず、安心して子育てができる福島を取り戻すために今年も頑張っていこうと考えております。

2011.12.28
生活 / くらし

朝日新聞朝刊の「プロメテウスの罠」より


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10ベクレルとかは明らかに少ない数値です。
郡山はたぶんその10倍以上の内部被曝を浴び亭マス。
それでもシーベルト換算するととても低い数値となり、全く心配する数値では無いです。
不安に思うことは無いでしょう。

それでも心配する人は多いです。
小さい子供を持つ親は特に心配しています。

行政が内部被曝について大丈夫だと言い、学校給食に地元米を出し続ければ、福島県から人が減っていきます。
僕はその現状を目の前で見ています。

郡山で医者が減っているのは現実です。
薬剤師も減っています。
この状態が続けば、救急の対応が出来なくなります。
ただでさえ医療崩壊が進んでいる福島県ですから、大変な事態です。

医者がいなくなるのはとんでもないとどこかの市長が言いましたが、いなくならない為も努力をしていない行政の責任は重いです。
いい加減、考えを改めて欲しいですが、無理でしょうか。
今年の記事はこれが最後になります。

皆さん、よいお年をお迎えください。

2011.12.28
診療
仕事 / 職場

本日で今年の外来終了です。

12月ももう少しで終わりになります。

本日で、今年の泌尿器科の外来診療は終了となります。
今年もたくさんの患者さまが診察にお越し頂きありがとうございました。
今年は、震災・原発事故と今まで経験したことが無いような大変な1年でした。
来年はいい年になる様に、心から祈っています。

来年は、1月4日から外来を開始いたします。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

尚、透析診療は、日曜日以外は行っています。

2011.12.24
生活 / くらし

過去最大1540ベクレル検出 福島・渡利のコメ1検体

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福島市渡利地区の放射線量は高いです。
郡山市の一部の地域でも数値の高い地域があります。

以前も書きましたが、学校給食に地元の米である〝あさか舞〟を使う事に反対です。

理由は、安全宣言が出た後に、福島県産のお米から基準値を超えた米がどんどん出てきていることと、多くの父兄が嫌がっているからです。

農作物の安全性をアピールする事は大切ですが、不安に思っている父兄も多いのです。
外食すれば地元の食材や米を食べます。
これは、自分で希望しての事だからかまわないでしょ。
心配している親は外食させないと思います。

でも、給食を選ぶことは出来ないのです。
だから、絶対に安心ですという食材を出して欲しいのです。

どの数値が安全なのかは別な話です。
どういう給食にすれば、親は安心してくれるのかです。

僕自体は、今後も郡山市で生きていくしかないですが、福島県で無くても仕事ができる方はたくさんいます。
そのような方達が今後も減っていきます。

勤務医の先生方もかなり減りました。
最近聞いたのは、薬剤師も流出して困っているとのことです。
県外に子供を出して単身赴任の方もたくさんいます。
長くこの状態が続けば、その方達も職場を変えるでしょう。

僕らが望んでいることはそれほど大きなことでは無いと思うのですが、無理なことなんでしょうか。
このままの状態が続くことに危惧します。

2011.12.23
仕事 / 職場
生活 / くらし

川内村に血圧計を贈呈しました。

10月27日に援腎会すずきクリニックでは富岡町に血圧計を50台寄贈しました。

今回の震災後、近隣に富岡町287戸、川内村171戸、双葉町65戸の仮設住宅が出来ています。
川内村の患者さんもたくさん来院していますので、今回は川内村にも血圧計を30台寄贈する事としました。
各仮設の集会所で血圧を測るために使ってくれるそうです。

ビックパレットにある川内村の災害対策本部を訪れて血圧計を贈呈してきました。

実は、贈呈式の時には村長さんは副大臣と面会中で、副村長さんに贈呈してきました。
今回はテレビ局も取材に来てくれて、夕方のテレビで放送されてビックリしました。

その後、村長さんが対策本部に帰ってきたので、再度写真を撮らせていただきました。

今日も避難の患者さんがたくさん来院しました。
そろそろ年末なので、いつも通院してくれている患者さん達に『よいお年を!』とお話していますが、心から来年はいい年になって欲しいと思っています。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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