- 2012.03.13
- 一般
65歳の高齢者肺炎球菌ワクチン接種事業
福島県で行っている65歳の高齢者肺炎球菌ワクチン接種事業は今月いっぱいで終了します。
通常8000円くらいかかるワクチンで、副反応はインフルエンザワクチンと同等と言われています。
一度受けると5年間は再接種の必要がありません。
後2週間で終了です。
65歳以上でまだ受けていない方は、是非接種してください。
- 2012.03.12
- 一般
震災から1年が経ち
震災直後の写真です。
透析室の本棚や冷蔵庫は倒れ、天井のエアコンのふたも落ちてきました。
ひどい震災でした。
ただ、次の日にはスタッフがクリニック内を片付けてくれました。
建物も数ヶ月かかりましたが、見た目には以前と変わらないクリニックになりました。
その後、放射能の恐怖におびえながらですが、1年が経過しました。
市内では、全壊の建物は多くが取り壊されて、新しい建物が作られたり、道路の工事も行われました。
でも、同じ福島県内なのに、浜通りの避難地域では、震災直後の室内が散らかった状態が今も続いているのです。
よく考えればその通りなのですが、我が身のことでは無く考えが及びませんでした。その事は、大熊町の友人から教えてもらいました。
昨年、被災した直後と今の透析室がほとんど同じ状態だったらなんて、どうしても想像出来ないです。
ただ、そのような方達がたくさんいる事は事実です。
自宅が、職場が、地震で被災したのに、片付ける事さえも出来ない方達の苦しみは計り知れないと思います。
その事を忘れずに、我々は物事を考えていく必要があります。
震災より1年が経ちました。
現在、福島に向かう新幹線に乗っています。
昨日と本日の日曜日は、東京ニッショウホールで行われていた第27回 ハイパフォーマンス・メンブレン研究会に参加していました。
本来は午後のセッションも有って、聞きたい講演もいくつかあったのですが、今日は3月11日で、2時46分にはどうしても郡山に居たくて途中で退席しました。
震災から今日で1年になります。
被災したときの透析室の光景、今でも思い出します。
次の日の朝、掃除のおばちゃんが定時にやって来たのですが、透析室を見て涙を流したそうです。
屋上の変電器は損傷してしまいましたが、スタッフや関係者の方々の頑張りで、日曜日には透析を再開出来ました。
一時は、3クールの透析を行い、透析を受ける事が出来ない患者さん達の頑張っていました。
震災直後の数日は余震におびえ、その後放射能の恐怖に脅かされました。
とにかく辛かった1週間でした。
その後もずっと放射能の恐怖は続き、未だに1マイクロシーベルトもある場所で子ども達を育てています。
でも、冷静に計算すると、食べ物をきちんと選んで生活すれば問題ないのです。
逆に食べ物に無頓着な周辺県の方達の方が危ないかもしれないと最近では思っています。
昨日も、より良い透析を目指している仲間達と会うことが出来て、透析医療に対する情熱がわいてきました。
今日を区切りに、また新たな気持ちで仕事頑張っていきます。
- 2012.03.11
- 生活 / くらし
不信感
これは数日前の新聞です。
飯舘村の数値笑ってしまいます。
あり得ないですよね。
こんな数値誰も信じないですよ。
計った周囲をくまなく除染した結果です。
ちょっと離れればこの100倍の値でしょ。
行政に住民が持っている感情は、〝不信感〟なんです。
震災後ずっと感じているのです。
だから、皆福島を離れていくのです。
3月10日(土)は11時で受付終了です。
3月10日(土)は第27回 ハイパフォーマンス・メンブレン研究会に参加予定です。
http://www.hpm-net.jp/01_news.html
当院臨床工学士の発表が午後にあります。
共同演者として発表に間に合わせる必要があり、土曜日の外来Hは11時までとさせて頂きます。
今回の研究は、透析膜を変更する事で透析患者さんのレストレスレッグ症候群を治療した結果です。
レストレスレッグ症候群は、むずむずした不快感を下肢に感じ、脚を動かさなくてはいられない症状で、透析患者全体の20−40%くらいの方が症状を持つと言われています。
当院で調査したところ、13%の方がレストレスレッグ症候群の症状を持っていました。
その方達に透析膜を変更した積極的な治療を行ったところ、ほとんどの方の症状が消失し、症状が残った方でも重症から軽症に改善することができました。
これからも、無愁訴透析を目指して頑張っていくつもりでおります。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。