2012.06.02
診療
研究

愛-Podアンケート調査報告3

対象は当院で透析を受けている患者さん67名です。
年齢は平均65才の方達です。

当院は透析時間の延長と血流量の増加を行っています。
67名の平均透析時間は4.6時間、血流量は309ml/minで、kt/vは平均1.94でした。

先ず前半の10の質問です。
調査の結果、30%以上の患者さんが3点以上だった質問が便秘と不眠についてでした。

質問6の便秘でお悩みですか?では、
悩んでいる   25.4%
とても悩んでいる   9%
と3割の方が便秘で悩んでいることが分かりました。

下剤を飲んでいますか?の問いには
時々飲む 29.9%
毎日飲む 17.9%
と言う回答でした。

質問8の「朝までぐっすりねれますか」では
寝れない  38.8%
全く寝れない 1.5%
と多くの患者さんが不眠を訴えており、
睡眠薬を内服している患者さんは31.3%いました。

後半10の質問です。

最近、憂鬱になることがある 38.8%
何事にも興味がわかない   37.3%
と鬱を訴えるする患者も多く見受けられました。

最後の質問の自分の生活に満足していますかの問いには
やや不満 13.4%
不満   10.4%
と言う結果でした。

2012.05.31
診療
研究

「患者の時代、お任せ透析でいいんですか?」

http://www.zjk.or.jp/index.html

 

「全腎協全国大会inおかやま」で行われたシンポジウム

「患者の時代、お任せ透析でいいんですか?」

草刈万寿夫先生( 松江腎クリニック )
坂井瑠実先生( 坂井瑠実クリニック )
鈴木一之先生( かわせみクリニック )

のダイジェスト版が6月1日より配信される予定です。

シンポジウムが行われた当日は、ちょうど福島腎不全研究会で発表していました。
明日の配信がとても楽しみです。

2012.05.28
診療
研究

松腎に行ってきました。

先週の土曜日・日曜日と、オンラインHDFで有名な島根県松江市の松江腎クリニックに行ってきました。

松江透析カンファランスという透析従事者の勉強会で被災したクリニックとして話をして欲しいと言う依頼があり、お受けしてお話させていただいたのですが、その時にクリニックを見学させていただきました。

松江腎クリニックの草刈先生と僕です。
クリニックは新しく増築したクリニックで、広くて天井が高く間接照明で長時間リラックスして過ごせる透析室と、外部から隔離された機械室でした。

夜の講演会では、このブログでも記事とした『透析クリニックが被災して』と言う題名でお話させていただきました。
原発事故後の辛い時期のスライドは、毎回ですが言葉が詰まります。

なんとか無事終了して日曜日に帰路につきました。
行きたかったクリニックの見学が出来て最高でした。

2012.05.25
診療
研究

愛-Podアンケート調査報告2

矢吹病院では、よい透析を、

透析中血圧が下がらず、痛み、かゆみ、イライラ、不眠などの不快な症状がない透析

と定義しています。

愛Podとは

患者(Patient)の
訴えに基づく(oriented)
透析(dialysis)

です。

まずは、愁訴を知る事から始まります。
そのために、「透析治療に関する自己症状調査シート」を用いて調査を行います。

調査シートの内容です。
痛み、かゆみ、イライラ、だるさ、動悸と息切れ、便秘、不眠、透析中の症状や穿刺痛。食欲や食事制限、精神的な部分まで様々な内容です。

矢吹病院では、年2回調査用紙を配布し、各項目で3点以上の項目や合計で30点以上の患者さんに対して、その症状を改善するための検討を行っています。

2012.05.25
診療

愛-Podアンケート調査報告 ~無愁訴透析を目指して~

5月20日の日曜日に第86回福島腎不全研究会が郡山市で開催されました。

僕が、

キンダリーAF-2PからカーボスターPへ
変更による血ガスデータの変化

看護師の橘が

愛-Podアンケート調査報告 
~無愁訴透析を目指して~

と言う演題で発表しました。

今回、愛-Podアンケート調査報告に関してご紹介いたします。

当院では、透析時間の延長や高血流量、そしてオンラインHDFを組み合わせた〝しっかり透析〟を行い、患者様の生命予後改善と、無愁訴透析を目指しています。

山形県の矢吹病院では、患者愁訴に対応する事を目的とした愛-Pod宣言を提唱し、愁訴のない透析を目指しています。

http://www.seieig.or.jp/seiei-new/seiei-aipod-new.html

今回、現在当院に通院中の患者に対し、愛-Pod宣言で使用される「透析治療に関する自己症状調査シート」を用いて愁訴について調査しました。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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