2012.06.16
研究
仕事 / 職場
生活 / くらし

南相馬10日間の救命医療

南相馬10日間の救命医療―津波・原発災害と闘った医師の記録

太田 圭祐 (著)

昨年3月に南相馬市立病院に勤めていた医師が、

震災直後のトリアージを含めた救急患者への対応

原発が爆発した後の恐怖に対して立ち向かっていかなければならなかった状況

についての記録を書いた本です。

郡山でも、原発が爆発して多くの人が逃げ出しました。
総合病院以外の医療機関の多くが休診している状況で、透析クリニックは診療を続けていかなければなりませんでした。

南相馬に比べれば、郡山の状況はかなり恵まれていましたが、とても辛かったことは思い出します。

読みはじめたら、あっと言う間に読み終わってしまいました。
多くの方に読んで欲しい本であると思います。

2012.06.15
生活 / くらし

原発再稼働に反対する意見書

南相馬市議会から政府に出された原発再稼働に反対する意見書です。

関西電力大飯原発の再稼働の動きについて

福島第1原発の事故原因が究明されていないこと
政府がとりあえずやるべきとした「安全対策」され取られていないこと
事故が起こった場合の放射能被害の予測も住民避難計画もないこと

などを理由に「無謀きわまりない」と指摘しています。

さらに、

福島原発事故から1年3ヵ月経過したにもかかわらず、避難者数は16万人台で推移し、除染も賠償も進まず、多くの福島県民、南相馬市民は先行きに展望を持てない状況にあり、今後も長く続く事が予想される。
このような事態を繰り返さないために、原発は再稼働しないよう強く求める。

と書かれています。
もっともな意見であると考えます。

本願寺からも同様の声明が出されています。

県外に出ると、原発事故の話はもう過ぎ去った事の様に感じます。
福島県内では現在でも進行中である事を忘れないで欲しいといつも考えています。

2012.06.06
診療
研究

愛-Podアンケート調査報告4

全体をスコア化すると介入対象となる合計点数30点以上の患者さんが26.9%いました。

これらの愁訴を訴える患者さんには、担当スタッフが個別の対策を立てて対応し、半年後にスコアが改善されたかを確認する事としました。

便秘は透析患者によく見られる症状であり、運動不足や除水、リン降下薬の内服による影響が大きいと考えられます。

不眠については様々な原因が考えられますが、「憂鬱な気分になる」「何事にも興味がわかない」といった回答があったことから透析治療による生活の制限や治療自体の煩わしさなどがストレスとなり不眠を訴える患者が多いのではないかと思われました。

今回の調査を行ったことで、患者さん達が普段訴えない愁訴を知る事が出来ました。
今後はこの結果を基に愁訴を改善出来る様な試みを行っていきたいと考えています。

2012.06.03
生活 / くらし

大飯原発 「仮免」で責任とれるか

http://www.shinmai.co.jp/news/20120601/KT120531ETI090006000.html


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原発事故が起こって1年。
未だに原発は安全な状態にありません。

しかも、60km離れた郡山でも放射線量が高く、20人に1人の子供は避難して、外で遊ばせるのを躊躇してしまいます。
多くの父兄がとても心配しています。

一度事故が起これば、これほど遠くにある場所でもこの様な状態になります。
しかも、原発事故直後には東京電力が人間の力では制御できないので全面撤退したいと政府に言ってきた事実の通り原発は一度事故が起こればコントロール不能になることは明白です。

今回の場合、免震重要棟もベントもない原発です。
それ以外は福島より安全だと言うのかもしれませんが、免震重要ととフィルター付きベントは最低限だと思います。

今回の事故を反省すれば、万が一の事に対する対応は絶対に必要であり、今回の事故を政府が反省しているとはとても思えません。

物事には道理というものがあるのでは無いでしょうか。

「無理が通れば道理が引っ込む」と言うことわざを野田さんはご存知ないのではないかと思います。

2012.06.02
診療
研究

愛-Podアンケート調査報告3

対象は当院で透析を受けている患者さん67名です。
年齢は平均65才の方達です。

当院は透析時間の延長と血流量の増加を行っています。
67名の平均透析時間は4.6時間、血流量は309ml/minで、kt/vは平均1.94でした。

先ず前半の10の質問です。
調査の結果、30%以上の患者さんが3点以上だった質問が便秘と不眠についてでした。

質問6の便秘でお悩みですか?では、
悩んでいる   25.4%
とても悩んでいる   9%
と3割の方が便秘で悩んでいることが分かりました。

下剤を飲んでいますか?の問いには
時々飲む 29.9%
毎日飲む 17.9%
と言う回答でした。

質問8の「朝までぐっすりねれますか」では
寝れない  38.8%
全く寝れない 1.5%
と多くの患者さんが不眠を訴えており、
睡眠薬を内服している患者さんは31.3%いました。

後半10の質問です。

最近、憂鬱になることがある 38.8%
何事にも興味がわかない   37.3%
と鬱を訴えるする患者も多く見受けられました。

最後の質問の自分の生活に満足していますかの問いには
やや不満 13.4%
不満   10.4%
と言う結果でした。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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