2013.03.08
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個室透析室のシミュレーション

http://blog.m3.com/ennjinnkai/20121129/1

昨日、再度ベニア板で個室透析室のシミュレーションを行いました。

テレビは32インチと40インチを想定しましたが、40インチでは大きすぎる様です。

となりの方との目線の位置も確認したり、細かい部分の確認をたくさん行いました。

建築も、3月4日上棟となりました。
これから急ピッチで建築も進んでいくと思います。
とても楽しみです。

2013.03.08
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研究会に行って来ました。

木曜日、郡山市で腎疾患の研究会があり行って来ました。

一般演題で、しっかり透析の貧血への効果『しっかり透析の貧血への効果』と言う演題で発表してきました。
実は、この演題は来週末にあるハイパフォーマンスメンブレン研究会(HPM研究会)で発表する予定ですが、予行演習もかねて発表させてもらいました。

特別講演は、僕の出身医局である、福島県立医科大学泌尿器科学講座教授小島祥敬先生の
『泌尿器科最先端医療
  ーロボット支援下手術ー』
でした。

先生の話によると、現在アメリカでは前立腺癌の手術は95%がロボット手術になっているとの事でした。

前立腺癌の手術は、以前は開腹手術でしたが、数年前から腹腔鏡で行われる事が多くなっていました。
今後はロボット手術になっていくそうです。

話を聞いたところメリットは大きそうです。
前立腺は身体のとても深い所にあります。
ですので、僕が医者になった頃はとても大変な難しい手術でした。
血管も複雑でたくさんあり、出血すると止血するのが大変でした。
徐々に解剖がわかってきて、手術方法の改良も進み、手術時間が短縮して輸血も行わなくなりました。
それでも、前立腺を摘出した後に尿道をつなぎ合わせるのが大変で、術後の尿失禁が頻回に起こっていました。

ロボット手術では、10倍の拡大視野と3D画像を用いることで、とても細かい所まで手術部位が見え、血管をよけて手術出来て、出血量もとても少なくなったそうです。

さらに、内視鏡手術では、糸を結ぶこともかなりのテクニックがいりますが、ロボットだとそれが容易に出来るとのことです。

現在は、前立腺癌のみに保険は適応されますが、今後他の病気にも適応が広まっていくと思います。
とてもお勧めの治療です。

現在、ロボットの装置はダヴィンチという手術用ロボットが有り、県内でも数施設に入っています。

その中でも、福島県立医科大学竹田綜合病院に最新型のダヴィンチSiが入っていて、旧型のダヴィンチSより性能がかなりいいとのことです。

今回のダヴィンチSi導入は東日本初との話です。

手術が必要な前立腺癌と診断された方は、是非とも福島県立医科大学竹田綜合病院で最新型のダヴィンチSiでロボット手術を受ける事をお勧めいたします。

 

2013.03.05
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久しぶりに線量計を持って

先日、久しぶりに線量計を持って出かけました。
我が家から借りている駐車場まで歩いている間を計りました。

昨年は1マイクロシーベルトは越えていましたので、少し下がっています。
ただ、いたるところにホットスポットがあるでしょうから、手放しに子供達を遊ばせるのはどうかと言う感じですね。

 

今月、次男が幼稚園を卒業します。
2年前の3月に起こった震災と原発事故直後に次男は郡山で一番放射線量が高かった幼稚園に入園しました。
入園する直前にその数値を聞いて少し躊躇しましたが、こじんまりとしたいい幼稚園で、自宅からも近かったのでそのまま入園しました。

建物の中は数値が低く、2年間放射線の心配をせずに通わせる事が出来ました。
でも、園庭の放射線量が高かったので、卒業まで一度も園庭で遊ぶ事が出来ませんでした。

たまたまですが、中国からの大気汚染で熊本の幼稚園では本日屋外で遊ぶ事を自粛したと言うニュースを見ましたが、入園から卒業までずっとですから。

先生方は、毎日毎日拭き掃除の連続
放射線物質はチリやホコリと一緒になっていますので、とにかく毎日
とにかく線量を落とすための努力は大変なものでした。
カトリック系の幼稚園でしたので、全国からの応援もたくさん頂きました。
ありがとうございました。
児童が減った分、広い屋内空間で思いっきり子供達は走り回っていた事を付け加えておきます。
親としてはいい幼稚園に通えたと思っています。

現在では除染も行い、園庭でも0.2マイクロシーベルトくらいまでさがっいるようです。
今年は園庭にウレタンゴムシートをしいて遊べるようになるようです。

クリニックの裏の公園です。
公園の真ん中は0.3マイクロシーベルトだそうですが、この場所は0.7マイクロシーベルトでした。

こういう場所の測定は、この値を見てそこに住む人たちが公園で遊んでいいか判断する為にあると思います。
だから、本来は一番高い数値がどのくらいだったかを明記すべきなんじゃないかと思います。

もうすぐ、震災と原発事故から2年経ちます。
県外の方とお話すると、もう東日本大震災と原発事故は過去の話の様です。
政府は原発再稼働の方針になっています。

当院の前に仮設住宅があって、浜通りのたくさんの方達が避難してきていることは変わっていません。
郡山も放射線の数値が高い場所がまだたくさん有ります。

医療者の流出も続いていて、救急医療は医療崩壊の危機です。

来週、3月11日を迎えるにあたり、福島の現状を忘れないで欲しいと思い書きました。

2013.03.04
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ふくしま医聞録

本日の福島民報 ふくしま医聞録 に、福島医大泌尿器科の先輩医師である梅田弘幸先生の記事が載っていました。

尿失禁についての記事です。

梅田先生は、南相馬市で泌尿器科クリニックを開業しています。
震災後の原発事故の影響で、南相馬市の医療は大変な状況にあります。

現在は、梅田先生が南相馬の泌尿器科医療を支えている状況にあります。
尊敬出来る先輩ですので、是非ご覧になってください。

2013.02.27
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救急時対応シミュレーション

泌尿器科では造影剤を使った検査を行います。
透析の患者さんでもシャントの造影検査を行います。

造影剤には、じんま疹などのアレルギー反応があり、場合によってはショックを起こし、命に関わる事があります。
当院では、事前に十分な問診を取って、リスクの有る方には造影剤検査以外の検査で代用するようにしています。

ただ、それでも造影剤の副作用が起こる可能性はあります。
そのために、きちんとした緊急時の対策を取っておく必要があります。
当院でも、造影剤副作用発生時のマニュアルは作成しています。

ただ、地震ではないですが、副作用が起こったときのシミュレーションをしておかないと実際に起こった場合に対処できないのではと考えています。

今回、星総合病院のどこでもメディカルセンターにお願いし、当院の救急体制について実際にシミュレーションを行って、その評価をして頂き、改善すべき点について指導して頂きました。

実際に、スタッフの1人に患者役となってもらい、シミュレーションを行いました。
シミュレーションは2回行いました。
1回目で気づいた反省点と改善すべき点を元に2回目のシミュレーションを行いました。

以前もこのようなシミュレーションは院内で行ってきていたのですが、実際に救急で活躍している方からアドバイスをいただけ非常に為になりました。

地震もそうですが、造影剤の副作用も起こって欲しくありません。
ただ、起こってしまったときの対応はしっかり行っておかなければなりません。
今回、十分なシミュレーションを行うことが出来て、スタッフ一同とても良かったと感じております。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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