前立腺癌に対するロボット手術
http://blog.m3.com/ennjinnkai/20130309/1
以前、前立腺癌に対するロボット手術の講演の事を書きました。
福島医大泌尿器科学講座より、手術支援ロボットダヴィンチSiについての患者さん向けの資料が届きました。
このブログでもご紹介いたします。
郡山市内の空間放射線量
震災から2年が経過しました。
今朝、次男が道ばたで木の板を拾いました。
長男の友達から『放射線が付いているよ』と注意されて慌てて次男がその木の板から手を離しました。
汚染された環境で生活していく為のすべが子供達の中に染みこんでいるのかななんて感じました。
先日、たまたまですが、市内の空間放射線量マップを友人から教えてもらいました。
室蘭工業大学の河内邦夫先生が、今年の3月に測定したものです。
郡山市民のボランティアさんの協力のもとに郡山市内の中心部の線量を測定したものです。
市内中心部をのべ1300kmの自転車測定を行いまとめたものです。
です。
どの場所がどのくらいの線量があるかは、我々が生活して行く為にはとても大切な情報だと思います。
河内先生に使用許可を頂きました。どうぞご覧になってください。
また、郡山市議会議員の蛇石郁子さんのブログには
が載っています。
昨年、僕も開成山公園と二十一世紀公園の線量を測ってブログの記事にしました。
お見せするのが恥ずかしいくらいの内容ですが、多くの方がモニタリングポストの数値しか知らないのではまずいと感じ計りに行きました。
こんなに素晴らしいマップがあるのでしたら、今年は計りに行く必要は無いかなと思っています。
さくら通り付近の当たりにホットスポット的にかなり高い部分があります。
陸上トラックと池の周りは比較的低いようです。
息子達が自転車に乗りたがっています。
いかに安全な場所で遊ばせる事が出来るかが我々にとって重要なことです。
空間線量については、不安を煽るものではなく、皆がどこで子供を遊ばせればいいかの検討材料として使用して欲しいと思っています。
身近なホットスポット
先日、自宅マンションの入口脇に置いてある汚染土の事を記事にしました。
http://blog.m3.com/ennjinnkai/20130513/1
郡山市で最も線量が高い地域に住んでいても、原発事故後2年経ってやっと住宅除染が行われたことと、除染後に行き先が決まらない放射性廃棄物がマンションの入口に置いてあることを書きました。
本日、行政から除染後の線量の報告がマンション内に張り出されていました。
マンションの入口は0.3マイクロシーベルト毎時まで下がっていますが、駐車場内は0.8から0.9マイクロシーベルト毎時とたいして下がっていません。
しかも、我が家の車のソバに2.54マイクロシーベルト毎時と言うホットスポットがある事が判明しました。
何回かはこの周辺も測定したのですが、こんなに高い場所が有ったなんて、うかつでした。
「放射線管理区域」の規定では「実効線量が3月あたり1.3mSv」となっています。これは0.6マイクロシーベルト毎時以上となるかと思います。
世の中では、原発再稼働の話が盛り上がっているようですが、一度原発事故が起きれば、その周辺に人が住めなくなり、60km離れた土地でも「放射線管理区域」以上の線量の場所となってしまう、このことを県外に住む多くの方達に知って欲しいです。
そして、我々の事を忘れないで欲しいです。
増築工事進捗状況
昨日は週1回の行程会議でした。
これまで、建築現場のプレハブで行程会議を行っていましたが、外構工事を行うために、そろそろ撤去するそうです。
工事は順調で、少し遅れていた工期も計画通りに戻ったと報告がありました。
個室ブースも着々と工事が進んでいます。
宮崎の森のクリニックさんの個室ブースを参考にした個室透析室です。
これで、透析中はゆったりとした気分で透析治療を受けていただけるのではないかと考えています。
前回大きく掘った穴に浄化槽が設置されました。
蓋の部分が地面より高いので浄化槽の部分は回りより高くなるのかと思いましたが、現場監督に聞いたところ、筒の部分を切って高さは調節すると言うことでした。
だんだん工事も最終工程に入ってきているようです。
とても楽しみです。
- 2013.05.23
- 生活 / くらし
退屈なんです。
当院のすぐ近くには郡山市内でもっともたくさんの仮設住宅があります。400戸以上の仮設住宅が並んでいます。
富岡町、川内村、双葉町の原発事故で避難している方達です。
仮設にはお年寄りも多く、内科を標榜している当院にも、毎日たくさんの方が受診してきます。
双葉町から避難のお爺さん
診察で困った事無いですかと聞いたところ
『退屈なんです』
双葉町で農家をしていて、幸せな生活をしていたのに、仮設住宅で毎日やる事もなく過ごすようになってしまったと。
川内村のおばあさん
川内村は原発に近いけど線量も低いので村長さんが帰村宣言をしました。
おばあさんも郡山から自宅の川内村に帰っていきました。
帰ったはずなのにまた受診して
『家の周りは大丈夫なんだけど、山の汚染がひどくて、農作業も出来ない。やる事無いから郡山に戻ってきました。』
その他にもたくさんのお年寄りの訴えがあります。
人生の最後に、家族みんなで仲良く暮らしていたのに、家族はばらばらになって、何もする事もなく過ごしている方達が沢山います。
原発が爆発するとこんな状況になることを県外のたくさんの皆さんに知って欲しいと改めて思いました。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。