- 2018.02.10
- 一般
オンラインHDFでも長時間透析が評価されました。
日本の保険診療は公定価格制ですが、2年に1回診療報酬の改定が行われます。
今年は改訂の年です。厚生労働省が決めた診療報酬の価格を、中央社会保険医療協議会(中医協)に諮問して、中医協の答申に基づき診療報酬が決まります。
我々透析業界も2年に1回の診療報酬改訂に注目しています。
平成22年の改訂では、透析液の水質基準への取組が評価されました。
平成24年の改訂では、オンラインHDFが初めて正式な形で採用されました。
これまで、オンラインHDFには時間区分が無く、慢性維持透析濾過(複雑なもの)として扱われていました。
今回の改訂では、オンラインHDFにも時間区分が出来て、オンラインHDFは加点となりました。
.
.
ぐうたら臨床工学技士のしがない日々さんの記事から引用させて頂きました。
時間区分は透析施設の施設条件によって変わるようですが、詳細はまだ発表されていません。
.
.
慢性維持透析濾過加算についての記載です。
.
実は、当院では7割の患者さんが5時間オンラインHDFを受けています。
これまでの診療報酬では、オンラインHDFの点数が透析時間にかかわらずが一律で5時間透析より保険点数が低く評価されていました。
.
.
5時間以上の透析時間で行えばオンラインHDFまで行う必要は無いのではと言われることも有ります。
ただ、当院で5時間オンラインHDFを行っている方で一時的に5時間透析を行って痒みを訴える方もいます。
何より、援腎会では、 長時間透析、高血流、オンラインHDF をしっかり透析と主張していますので、5時間以上の透析でもオンラインHDFが優れていると言う考えを曲げることは出来ませんでした。
今回の改定では6時間透析にも150点という加算が付きました。
と言うことで、水質加算が減点になった部分を引いても、4月からは増点になりそうです。
これからも信念を持って、長時間透析、高血流、オンラインHDF のしっかり透析を続けて行きたいと思います。
これからも援腎会をご贔屓によろしくお願いいたします。
- 2018.02.07
- 一般
すずきクリニック混雑状況
火曜日と水曜日の午前中が混雑しております。
木曜日午前が比較的空いています。
- 2018.02.02
- 一般
フィラピーをお借りしました2
昨年11月16日に、台湾では90%以上の透析施設で導入されている、フィラピーをお借りしたと記事にしました。
前回は簡易版のシャントに特化したフィラピーでした。
シャントに対するフィラピーの特徴は
シャントトラブルを未然に防ぐ
シャント血管が穿刺しやすくなる
シャント血流量が増加する
などの効果があります。
前回お借りした装置で治療した数名の患者さんから、シャント痛が良くなったと言う話も聞いています。
今回は、本格的な末梢動脈閉塞性疾患(PAD)に効果あるシャントと下肢に使えるフィラピーをお借りする事が出来ました。
.
末梢動脈閉塞性疾患(PAD)が悪化して下肢切断しなければならなかった方も少なくありません。
少しでも下肢の血流状態が改善してくれたらと思っています。
- 2018.02.01
- 一般
動画で知る援腎会
クリニックのホームページで
「動画で知る援腎会」
と言うページがある事をご存知でしょうか?
平成24年9月に最初は
動画で知る「援腎会すずきクリニック」
と言うページをアップしました。
.
しっかり透析のすすめ
.
当院の透析に対する考え方をご紹介しています。
しっかり透析についての解説やその治療成績を中心に解説しています。
.
院内のご紹介
.
1階の外来部門から2階の透析部門までご紹介しています。
当院で可能な検査も分かるかと思います。
.
スタッフ募集
.
透析治療についての我々の考え方や試みについてご紹介しています。
その後
.
個室透析棟
.
援腎会すずきクリニックでは、平成25年7月に個室透析センターを増築しました。 個室透析センターの様子についてご覧下さい。
.
27年夏援腎会すずきクリニック女性外来cm
と言う動画も公開しています。
.
我々の考え方や院内の雰囲気が少しでも伝わったら良いなあと思っています。
まだ見ていないと言う方は、是非ともご覧になってください。
- 2018.01.31
- 一般
今週末、第2回日本透析機能評価研究会開催です。
.
以前このブログでもご紹介しましたが、2月4日の日曜日に東京中野にあるコングレスクエア中野で第2回日本透析機能評価研究会が開催されます。
.
12:35〜13:35 ランチョンセミナー
『透析排液採取は重要である~排液検査の意義と排液採取を簡便に~』
座長:山下 明泰(法政大学 法政大学生命科学部環境応用化学科)
LS-1 「排液は教えてくれる~何故除去量・漏出量を測るのか~」
鈴木 一裕(医療法人 援腎会 すずきクリニック)
LS-2 「透析排液採取における自動採液装置NISEの有用性」
種山 嗣高(医療法人 菅沼会 腎内科クリニック世田谷)
.
今回、ランチョンセミナーで透析排液のお話をさせて頂きます。
これまで、HDF研究会とHPM研究会を中心に透析排液を調べた演題を14回発表してきました。
発表内容については、ホームページの学会発表をご参照ください。
なぜ、排液検査を行ってきたのか、そしてどの様な知見を知り得る事が出来たのか、詳しくお話させて頂きます。
また、コラム的に
オンラインHDFでアルブミン漏出量を4g未満にした方が良いと言う根拠
高血流前希釈オンラインHDFにおける低分子量蛋白の通過について
排液検査にどのくらいのコストがかかるか?
など解説する予定です。
.
是非とも聞きに来てください。
是非ともたくさんの皆様のご参加を期待いたします。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。