2019.05.13
一般

5月12日で援腎会すずきクリニックは満11周年となりました。

5月12日で援腎会すずきクリニックは満11周年となりました。

と言うことで、12年目に突入いたしました。

 

それで、5月12日に私はどうしていたかというと、11日から三重県尾鷲市に行っていました。

尾鷲総合病院で開催された『第23回腎臓セミナーin東紀州』でしっかり透析とオンラインHDFについて1時間ほどお話させて頂きました。

 

 

名古屋から特急で2時間半かかる場所と言う事もあり、学会等に参加するのは難しい環境でも地域の透析医療を守る為に頑張っている透析従事者の皆様

土曜日の夜にも関わらず、私の話を熱心に聞いてくださいました。

特に、血流の話については、明日からでも直ぐに効果が出る事でもあり、たくさんの質問を頂きました。

私も良い刺激を受けて良い週末を過ごせたなと思いました。

本日からまた新たな気持ちで、12年目を歩んでいこうと思います。

頑張ります。

2019.04.29
一般

透析中止の話 毎日新聞に違和感

以前、公立福生病院での透析中止に関してのコメントをブログに書きました。

 

その後、公立福生病院院長が東京都福祉保健局から受けた文書指導に対するコメントを出しました。

その中には

 

診療記録の不備を指摘されたが、「患者への説明が不十分だった」、「意思確認が不十分だった」等として指導がなされたと言う報道されたような事実は無い

医師が積極的に透析の見合わせの選択肢を示したり、患者の再開の求めにもか かわらず透析を再開しなかったと言う事実も無い

 

と書かれています。
実際に東京都福祉保健局が公立福生病院向けに行った指導内容はその通りの事が書かれています。

このことは当然毎日新聞も確認しているはずです。

 

にもかかわらず

4月24日に『透析中止 市民団体が公立福生病院に「死への誘導」中止を要請』

と言う記事を毎日新聞は出しています。

記事には、市民団体が「患者を死に誘導するのをやめる」よう求める松山健院長宛ての要請書を手渡し、「死を選択するような提起をすること自体が許されない」と言う指摘と、女性が中止撤回の意思表示をしたのに認めなかった点を「無視するのは断じて容認できない」と報じています。

 

市民団体が要望書を渡した根拠は毎日新聞の報道に書かれていた内容と一致しています。

ですので、毎日新聞は市民団体が要望書を渡したことを記事にする前に、報道した事に対して公立福生病院院長が反論した内容に対して再反論する必要があると思います。

話の内容をすり替えているだけで、取材して記事にした内容についての検証を全くしておりません。

今後、日本透析医学会が検証した結果を報告しますが、現状でも報道した責任はありますので、しっかり反論して欲しいと思います。

 

話は変わりますが、宗教上の理由で輸血を拒否される方達がいらっしゃいます。

出血が多量で命を落とす危険性があった場合でも、輸血をすれば我々は訴えられます。

同様に、透析治療は血管に針を刺す事で血液を抜いて綺麗にして戻す治療です。

本人の許可がなければ針を刺す事は出来ません。

もちろん、本人がきちんと判断出来ない場合はご家族に相談という事になりますがし、自殺願望がある方の場合には精神科医師の診察を受ける事を勧める必要があるかもしれません。

しかし、それも本人が同意しての話となります。本人が頑なに拒んだ場合には難しい場合もあります。
ただ、「患者を死に誘導した」などの点についてはきちんとした取材を元に記事としているのでしょうから、しっかりと反論すべきだと思います。

 

追伸)

日経メディカルが詳しくその当時の状況を書いています。

是非ともご覧になってみてください。

 

https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/report/t332/201904/560717.html

2019.04.21
一般

血液浄化学会と福島県腎協総会

今週末は忙しく過ごしました。

今週末土日は第46回日本血液浄化技術学会が東京お茶の水で開催されました。

私は若葉マークセミナーの座長を依頼されており、当院鈴木透析室長の鈴木はパネルディスカッションの演者を依頼されていましたので土曜日参加してきました。

 

 

血液浄化学会は透析に従事している臨床工学技士さんの学会ですが、私もこの業界にずっといますので、かなりたくさんの方々が知り合いで、居心地の良い学会でもあります。

 

 

鈴木透析室長は

PD2-6 「日機装社製ダイアライザ、ヘモダイアフィルタのここが一推し!(ユーザ編)」
~ FX180HDF の後希釈 OHDF 症例報告~濾過率コントロールを用いて~

と言う演題名で発表しました。

濾過率をコントロール出来る透析装置 DBB-100NXを用いてアルブミンのほとんど抜けない膜であるFX180HDFの使用経験について講演してくれました。

講演後には、やや厳しい質問も受けましたが、我々の考え方を十分伝える事が出来たかと思います。

研究会後の懇親会ではたくさんの同業者である友人達と楽しくお話する事が出来ました。研究会途中は時に厳しい意見の交換も行いますが、懇親会では皆楽しく話し合います。

出来ればその日は夜遅くまで語り合いたかったのですが、そのまま最終の新幹線で郡山に戻りまして、日曜日は福島県腎臓病協議会第 50固 定期代表者総会のランチョンセミナーに参加させて頂きました。

 

実は、来年2月に郡山で開催する第10回透析運動療法研究会の副会長を国際医療福祉大学病院の安藤康宏先生にお願いしています。

安藤先生の運動療法に対する取り組みはとても素晴らしく、STEC(Shimotsuke Therapeutic Exercise Circle下野運動療法勉強会)を立ち上げて透析治療を受けている方々と定期的に運動を実践しています。

その安藤先生に福島県の透析患者さん達向けの講演をお願いしたいと考えて、福島県腎協の事務局さんにランチョンセミナーの枠を頂きました。

私は、その司会という事で参加させて頂きました。

 

 

講演もとても勉強になりましたが、今回講演だけでなく実習も行っていただきました。

実習については、当院看護師で健康運動実践指導者の浜田が皆様にお手本を見せて行いました。

 

 

 

透析中を考慮して臥位で行える運動も教えて頂きました。

 

講演後は当院にて安藤先生や私、鈴木透析室長、浜田、事務長と第10回透析運動療法研究会の事前打ち合わせを行い、ビックアイの視察にも行ってきました。

我ながらハードスケジュールの土日だったと思います。

一息つける週末ではありませんでしたが、今週も1週間頑張っていきたいと思います。

2019.04.17
一般

逢瀬川沿いの桜も満開になりました。

最近、毎朝徒歩通勤で逢瀬川沿いの土手を歩きます。

桜もやっと満開となりました。

お花見ウォーキングの時はまだまだでしたが、満開の桜並木はやはり見事です。

 

 

小橋を渡ると桜のトンネル

朝からとても気持ち良い気分になってきます。

 

2019.04.15
一般

来月12日で当院も満11年となります。

週末、援腎会の開院記念祝賀会と新入社員の歓迎会を行いました。

本来は、5月12日の看護の日が開院記念日ですが、数年前から臨床工学技士(CE)や医療事務を中心に新卒入社のスタッフが増えてきており、今年からは歓迎会と一緒に4月に行う事にしています。

 

 

サプライズケーキも頂いて大変盛り上がった会でしたが、今年も2名のCEが入職いたしました。

 

援腎会のCEさんも開院当初は1名のみでしたが、11年経過して今年の新卒含めて13人になりました。

2施設有るとは言え、透析単独のクリニックとしては多いのではないかと思います。
そして、そのうち7名が女性です。

多くの施設が同一メーカーのコンソールを使用しているかと思いますが、援腎会では東レを中心にニプロ、日機装と各メーカーの特徴を生かした装置を取りそろえています。
透析支援システムが東レですので、東レの装置は連携が取りやすいですし、日機装はブラッドボリューム(BV)計、ニプロは間歇補充型HDF(IHDF)が充実しています。全ては無愁訴透析を提供する為にあります。

 

ドライウエイトがしっかり合っていても透析中に血圧が下がる方は多数いらっしゃいます。

若い方は少しの事では血圧低下はしませんが、高齢で痩せた方の場合は予備能力が無くちょっとの事で透析中に血圧が低下します。

まずは適正なドライウエイトにする事が一番大切な事ですが、それだけでは上手くいきません。

血圧が下がる事を予防する為に、毎回の様に点滴で昇圧剤を投与する方法もありますが、虚血性腸炎を起こすなどのリスクもあり出来るだけ避けたい方法です。

 

BV計は、透析患者様の血液量の変化を観察し、循環血液量の低下によって血圧低下を起こさないかを監視する装置であり、日機装の装置が現状では最も安定しています。

BV計の使用方法に関しては昨年の東北腎不全研究会で報告しています。

ホームページの学会発表をご参照ください。

 

ニプロ社製のIHDF対応コンソールはプログラムIHDFを行う事が出来ます。

IHDFは、透析膜を介して濾過・補充を断続的に行う新しいタイプの透析療法で、間歇補液する事で透析中の血圧低下を防止する機能があります。

プログラムIHDFは補液するタイミングと量をプログラミングする事でIHDFを行っても血圧低下が防止出来ないような患者さんの血圧低下にも有用です。

尚、プログラムIHDFに関しては今年のHPM研究会で当院CEの入谷が報告しています。

あさか野泌尿器透析クリニックでもすずきクリニック同様に透析メーカー3社のコンソールを完備して無愁訴透析を目指し頑張っています。

 

 

 

BV計にしてもプログラムIHDFにしても熟練のCEが操作する事で上手に使用出来ます。

これらの最先端装置を使うためには、CEさん達は無くてはならない存在です。
昨年学会発表した演題数も38演題でCEさん、看護師さんを中心に学会活動でも頑張ってくれました。
これからも援腎会スタッフ一同でより良い透析を目指し頑張っていきたいと思います。

もちろん、泌尿器科・内科診療も充実させていきます。

女性外来もあります。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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