透析液清浄化
日本臨床工学技士会の出している透析液清浄化ガイドラインには、
透析用水生物学的汚染管理基準
ET活性値:50 EU/L未満 目標値 1 EU/L未満
生菌数:100 CFU/mL未満 目標値 10 CFU/mL未満
測定頻度:月1回以上測定
とあります。
当院でも、月に一回エンドトキシンと細菌の培養検査を行っています。
ET活性値:0.4 EU/L未満
生菌数:0.1 CFU/mL未満
でした。
結果をホームページの新着情報に毎月載せることとしました。
更新する事項がなくて、どうしようかと考えていましたので、載せてみます。
他にもいろいろ載せることを考えてみます。
MIA症候群
たまに、まじめな話。
MIA症候群をご存じですか。
Malnutrition〜栄養障害
Inflammation〜慢性炎症状態
Atherosclerosis〜動脈硬化
この3つの英語の頭文字をとって、MIA症候群と言います。
透析液を常にきれいな状態にしていないと、ダイアライザーを介して、エンドトキシンなどの外因性発熱物質が身体の中に入り込み、対抗するマクロファージがサイトカインを放出して炎症を身体の中に起こします。
炎症が慢性化すると、食欲を低下させ、低栄養になり、動脈硬化や心血管系の合併症を引き起こすと言われています。
だから、透析液は常にきれいでなければいけません。
しかも、ウルトラピュアな状態でなければ意味がありません。
透析液の清浄化以外にも、生体適合性の高いダイアライザーを使用すること、β2―マイクログロブリンなどの大きな分子量の物質が十分に抜けるような透析が必要となります。
そのためには、濾過透析、しかも溶質除去が大きい前希釈オンラインHDFが有効だと言われています。
質が高く、優れた透析を行うことが大切ですので、常にそのような透析を患者さんに提供できるよう心がけています。
ほるもん道場
週末、家族を連れて駅前のほるもん道場に行ってきました。
亀田店には数回入ったことがあったのですが、駅前店は初めてでした。
まだ、肉が来ていない時点での撮影で、網の上に乗っているのは、タマネギです。
炭火で焼くので煙が凄いですが、天井には煙を吸い込む煙突がありますので、あまり気にならなかったです。
と言うより、2歳の暴れん坊将軍に危険がないようコントロールしながら、美味しく食事をいただくという試練がありますので、煙くらい全く気になりません。
いつもなら、お肉を頼むと、お兄ちゃんが猛烈な勢いで食べまくってしまい、大人の分がどんどん減っていくのですが、ここは安いので、いくら食べても大丈夫。
ホルモン、蜂の巣など、安くて美味しいものがいっぱいです。
ついでに、ご飯、野菜が無料。
すごく幸せになりました。
車こすっちゃいました。
数日前の事でした。
普通に仕事から帰ってきて、駐車場に車を入れようとしたところ、宅急便の車が来ていたので、駐車場の前でよけて、その車を通しました。
駐車場に車をいれようとしたときに、そういえば買い物忘れた事に気づき、車を転回させて、駐車場から出ようとしたところ、壁に車をこすってしまいました。
やっちゃったという感じです。
凄く難しそうな車庫入れを簡単に行う人をよく見かけますが、たぶん、作り上げた一つのやり方があって、その通りに行うと簡単にできるけれど、はじめの入れ方がいつもと違うと凄く入れ辛くなってしまうと思います。
いつもと同じように車を出していればこんな事はなかったのですが。
クリニックの仕事は、患者さん個々に対する治療なので、なかなかそういう決まった仕事は少ないのですが、強いて言えば、透析のプライミング(透析装置に患者さんにつなぐ透析回路を設置して、回路内を生理食塩水で満たす作業)くらいでしょうか。
プライミングも、ただやればいい訳でなく、正確に早くと言う事が要求されます。そのためには、全く同じやり方で、統一してやる事が必要です。
開院当初は、僕も朝からプライミングを行っていました。
最近やっと、最後まで同じやり方で出来るようになっていましたが、新しい臨床工学士が勤めるようになり、お役ご免となっています。
でも、矢吹病院に見学に行ったとき、臨床工学士がプライミングをしているのを見たのですが、全く動きに無駄がなく、見ていて気持ちよさを感じました。
当院でも、頑張っていきたいです。
ずいぶんと話がずれてしまいましたが、今日の話題はこすったことでした。
それで、近くのオートバックスで聞いたところ、板金するのには、7-8万くらいかかると言われました。とりあえず、無料で、剥がれかけたバンパーの一部をボルトで再固定してもらい、現在に至っています。
どーしようかなーと考えていますが。。。
太田記念病院閉院
先日、新聞各紙報道で、太田記念病院が閉院という記事がありました。
新聞報道によりますと、
太田記念病院は、故太田三郎氏が1895(明治28)年に現在地に開院した太田医院が前身だそうです。
遙か昔の、大正初めに生まれた僕の亡くなったおじいちゃんが生まれるもっと前、100年以上前の話ですね。
今日は、毎週木曜日午後の記念病院での泌尿器科外来でしたので、昔から記念病院に来ている患者さんとはるか昔の話をしておりました。
今の建物は、70歳代の患者さんに聞くと50年前にはあったとのことでした。
やはり、建物の老朽化があり、今後も同じ建物で診療を続けることは難しくなっていたのだと思います。
今年の3月まで部長を務めていた病院ですので、寂しい気持ちです。
この長い歴史のある病院で、最後の泌尿器科部長を勤めさせてもらったことを、不思議な気持ちですが、ありがたく感じています。
援腎会すずきクリニックも、地域に根ざしたクリニックとして、歴史を刻んで行きたいですね。
明日天気にな〜れ!
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。