2008.09.13
診療
仕事 / 職場

陽子線治療

10月にクリニックに近い南東北病院で、陽子線治療センターが開設されるとのことです。
それに伴い、昨日、陽子線治療のセミナーがありましたので行ってきました。

陽子線治療は、癌の治療法で、放射線治療の一部です。
通常の放射線は、皮膚の部分が放射線の量が最も多く、身体の中に入っていってから徐々に減っていきます。そのため、皮膚から癌の部分までと癌より後ろの部分にもかかってしまい、副作用が生じます。

これに対して、陽子線はエネルギーが強い部分を決められるので、その部分だけ強いエネルギーを出すことが可能だと言うことです。

そのため、通常の放射線に比べて副作用が少なくなり、副作用が心配で今まで強い治療が出来なかったものに対しても、強い治療が出来るようになったとのことです。

これまで一番よく用いられてきたのが前立腺がんの治療と言うことですので、泌尿器科には朗報です。
前立腺のすぐ後ろには大腸があり、大腸に放射線がかかると副作用が出る恐れがあります。
周囲への影響が少ない治療はとてもいい治療となるでしょう。

ただ、保険適応がなく、現時点では300万円くらいの費用がかかるようです。ただし欧米ではその3倍の費用がかかる治療で、設備投資を考えるとかなり安価な治療費だという話でした。

治療方法に選択肢が増えることはいいことだと思います。
この様な治療が、早く保険適応になってくれるといいですね。

2008.09.07
仕事 / 職場
生活 / くらし

健脳まつり

昨日は日曜日。
午前中、散歩がてら子供たちを連れてクリニックの前の公園に遊びに行きました。
クリニックに着いたところで、とある看板を見かけました。

ご近所のクリニックである、健脳会さとう脳神経クリニックさんでお祭りをやっていたようです。
これは、ちょっと見に行こうと言うことで、顔を出してみました。

まだ始まる前で準備中でしたが、子供たちはジュースをいただいて大喜びでした。
ついでに、サンコンさん?のマスクをかぶって記念撮影など行いました。

お祭りは大盛況だったようです。
午後にもう一度遊びに行きましたが、当院に通っている患者さんもいらっしゃり、ご挨拶させていただきました。

援腎会すずきクリニックも、地域に根ざしたクリニックを目指し頑張って行く気持ちを再認識いたしました。

 

2008.09.07
開業 / 病院経営
仕事 / 職場

福島交通バス

日曜日に、クリニックのポスターが貼られている福島交通バスを駅で見つけました。

郡山市内を走っているバスの後面に貼ってあります。
バスの後ろを走っている車に認知してもらう様なポスターです。
出来たばかりなので、まだまだ郡山の皆さんに知られていないクリニックにとっては重要なサインとなります。

2008.09.07
診療
その他(医療関連)

夜間頻尿について

前回夜間頻尿の原因に夜間多尿があることを記事にしました。
それで、今回は夜間頻尿について詳しく説明したいと思います。

夜間頻尿は、毎日1回以上排尿のために起きなければならない状態を言います。
症状は、加齢と共に増えていき、高齢者では半数以上の方が症状を有していると言われています。

それでは、夜間頻尿によってどの様な不具合が生じるのでしょうか。
まずは、睡眠障害をを生じることが上げられます。
そして、夜間転倒や目覚めた後のふらつきが起こり安くなります。
高齢者の転倒の3割近くは夜間トイレに行くときに生じると言われ、大腿頚部骨折の10%は夜間排尿時に起こると言われています。
著しくQOLを悪くする症状であると言えます。

原因としては、次の3つの場合があります。
1,膀胱容量減少
2,夜間多尿
3,1と2の混合

前立腺肥大症や過活動膀胱により1を生じている場合は、α1ブロッカーや抗コリン剤などの有用な薬があり、治療によって改善する場合が多いですので、是非とも泌尿器科の受診をお勧めいたします。

それで、夜間多尿ですが、睡眠中の尿量が1日尿量の35%を超える場合と定義されています。

原因としては、様々なものがあります。
まずは、高血圧や動脈硬化、心不全によりホルモンバランスが変化して夜間多尿となる場合。糖尿病や内服している薬による影響。睡眠時無呼吸症候群でも夜間多尿を生じると言われています。

治療としては、まずは水分の取りすぎを是正しましょう。
よくテレビの健康番組で寝る前の水分摂取が脳梗塞や心筋梗塞を防ぐと言われていますが、そのような根拠を示すデータは無いようです。
夜間の転倒のリスクなどを考えますと、夜間頻尿のある方ではお勧め出来ないような気もします。

夜間多尿の場合、夕食後の水分を控えることが有効です。特にお茶やコーヒーなどの利尿作用のある飲み物は避ける方がいいでしょう。

お薬ですが、少量の利尿剤を午後から夕方の早めの時間に内服することで、寝る前に尿を出してしまい夜間の尿量を減らす方法があります。
また、原因となる糖尿病や睡眠時無呼吸症候群の治療を行うことも重要です。

以上、夜間頻尿について徒然に書いてみました。
困っている方は、どうぞ泌尿器科を受診してみてください。

2008.09.07
診療
生活 / くらし

排尿記録を付けてみませんか。

援腎会すずきクリニックは、泌尿器科のクリニックですので、頻尿を訴えて来院される方も多いです。

超音波やオシッコの勢い検査、そして採血などの検査をしてお薬を出しますが、患者さんにお願いして家でやって来てもらう検査があります。
それが、排尿記録です。

コップをお渡しして、朝起きたときから次の朝起きたときまでの排尿の時間と尿量を記録してもらいます。

患者さんにとっては、仕事で出かけるときに行うのが難しく、ちょっと面倒な検査になりますが、排尿の状態を把握するには非常に大切な検査です。

まず、一日の全尿量が分かります。
本人は気づかなくても、頻尿の原因が水分の取りすぎだったという場合もあります。

そして、1回排尿量が分かります。
1回尿量が常に200ml以下の場合は、膀胱自体に問題があり、尿が貯められないことが考えられます。

そして、夜間頻尿で来院された患者さんでこの検査を行うと、夜寝ている間の尿量がかなり多い方がいらっしゃいます。
夜間多尿と言う状態で、夜間の合計の尿量が1日尿量の35%以上の場合と定義されます。

夜間多尿があると、ある程度の尿をためる能力が膀胱にあるのに、それ以上の尿が作られてしまい、夜中にオシッコに行くようになるのです。
高齢者の方では、半数以上の方に見られるとも言われています。

この様に、排尿記録は頻尿の診断には非常に有用です。
しかも、目盛りの付いた大きめのコップがあれば、自宅ですぐに行えます。
是非やってみてください。

 

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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