2008.10.11
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インフルエンザワクチンQ&A〜その3

今回は、第3回目です。

Q4 インフルエンザワクチンの副反応について教えてください。

予防接種後に見られる発熱、けいれん、発疹などの健康被害を予防接種の副反応と言います。
副反応には、重大な副反応と、その他の副反応が有ります。
一般的に薬物に伴うものは副作用ですが、ワクチンの場合副反応と言うそうです。

重大な副反応は、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)、急性散在性脳脊髄炎、ギラン・バレー症候群、けいれ、肝機能障害、喘息発作などが有ります。

平成18年の調査では、1,877万本のインフルエンザワクチンが使用されて(つまり4000万人くらいの方に使用されたと考えられます。)、これらの重篤な副作用は44件くらいであったようです。
つまり、重篤な副作用は100万人に一人くらいと言うことになるでしょうか。

アナフィラキシー様症状が出ると、命に関わってきます。
緊急の対応が必要となりますので、ワクチンの接種後は、少なくとも30分は院内に残っていただき、経過を見ることになります。

その他の副反応としては
・発疹、蕁麻疹、湿疹、紅斑、掻痒等の過敏症
・発熱、頭痛、悪寒、倦怠感などの全身症状
・発赤、腫脹、疼痛などの局所反応
などが有ります。

頭痛、発熱などの全身症状も5〜10%位で起こるようですが、一時的なものです。
接種部位の腫脹や発赤、発熱や倦怠感などは、10〜20%の頻度で起こりますが、頻度は高くても2,3日で消失します。

心配でしたら、接種した医療機関にお問い合わせください。

 

2008.10.09
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インフルエンザワクチンQ&A〜その2

今日は、『インフルエンザワクチンQ&A』の第2回です。

Q2 インフルエンザワクチンは毎年接種した方がいいですか。

インフルエンザワクチンの接種する株は、Aソ連型、A香港型、B型の3種類です。
国立感染症研究所で検討し、その年にはやりそうな株を選んで混合し接種していますので、毎年ワクチン液は異なるものが作られています。
そして、ワクチンによる免疫の持続も3〜4ヶ月程度と言われています。

このような事から、インフルエンザワクチンは毎年接種した方がいいと言われています。

Q3 それでは、接種の回数はどうでしょうか。

厚生科学研究によると、65歳以上の高齢者に対しては、インフルエンザワクチンを1回接種することで、重症化予防の効果があることが確認されています。

13歳から65歳未満の方は、2回行う方の数が少ないため、高齢者のような調査がされていないので確証はないのですが、高齢者より体力がある方たちですので、1回接種でも十分ではないかと考えられています。

13歳未満の小児には2回接種が行われていいます。
これは、成人では毎年のインフルエンザ暴露やワクチン接種による免疫の蓄積が有りますが、乳幼児ではこの免疫の蓄積が有りませんので、1回では不十分と言うことになります。

2回行う場合の接種間隔については、1〜4週間の間に受けなさいと言われていますが、免疫の獲得をよくするためには、出来るだけ3〜4週間の間隔で2回目を接種した方がいいと言われています。

2008.10.09
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インフルエンザワクチンQ&A〜その1

援腎会すずきクリニックでは、10月中旬よりインフルエンザワクチンの接種をいたします。
そこで、インフルエンザワクチンについての素朴な疑問を解消するため、『インフルエンザワクチンQ&A』として連載記事を載せたいと思います。

今日は、第1回です。

Q1 インフルエンザワクチンの接種はどのような方が行った方がいいですか。

米国では、『インフルエンザは身体的にも医療経済的にも負担の大きい疾患であり、ワクチンでしっかり予防すべきである』と言う考え方から、積極的にワクチンの接種を行っています。
どのような方が積極的にワクチンを接種した方がいいかについても書かれており、

1,50歳以上の成人及び高齢者
2,6ヶ月以上5歳未満の小児(来年からは19歳までに拡大する予定です。)
3,慢性疾患を有する6ヶ月以上の小児と成人
4,介護施設入所者
5,妊婦 (詳しくは産婦人科で相談ください。)

6,6ヶ月以上19歳未満のアスピリン常用内服者
7,医療関係者、介護従事者、保育施設勤務者、5歳未満小児の家族

と明記されています。
インフルエンザにかかった場合には重症化する可能性のある方は、接種しておいた方がいいということですね。

慢性腎不全で透析治療を受けている患者さんは、免疫能が低下していると言われています。

日本透析医学会ホームページには、我が国の慢性透析療法の現況というページがあり、年別死亡原因の推移についても記載があります。

死亡率というと、ちょっと引いてしまうかもしれませんが、日常的に気をつける事の参考にはなると思います。
このグラフを見ても分かるように、最近では糖尿病性腎症による導入が多いことや、高齢者の透析導入が多くなってきていることから、感染症が亡くなる方が多くなってきています。
ですので、その予防を行うことは非常に大切であると言えます。

透析患者さんには、特にインフルエンザワクチンの接種をお勧めいたします。

 

2008.10.09
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マックが砂の嵐に

先日、急にクリニックのマッキントッシュが起動時に砂の嵐状態になりました。
アイコンがある部分や、ソフトを立ち上げた部分は問題なく、パソコン操作には支障を来さないのですが、気味が悪く修理に出そうかと考えていました。

昨日、自宅のマックもOSのアップロードをした直後から同様な状態になりました。

これが、その画面です。
appleのサポートページを見てみると、OSを10.5.5へアップデート後、起動直後に画面が乱れる という不具合が他でも報告されているようで、ハードディスクの問題ではなさそうです。

使用しているiMacの画面がとてもきれいで、電子カルテの脇に置いて、検査の説明や病気の説明にも使用しています。
現在では、なくてはならない存在になっていますので、壊れたときの事を考えるととても不安です。

まあ、完璧なものはないですし、余裕を持って診療を行っていくことも大切です。
The Eagles のTake It Easyをちょっと聞きたくなりました。

2008.10.05
診療
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透析室のテレビ

援腎会すずきクリニックでは、長い透析時間がなるべく退屈な時間にならないように、無料のテレビを全台に設置しています。

よく透析室で見かけるアーム型のテレビもありますが、アームの部分が緩くならないか心配だったことと、透析中に血圧が下がらなく、ベッドを起こしていても大丈夫な透析を行いたいと言う思いがあり、卓上型のテレビを設置いたしました。

シャープ社製の同じ種類の卓上テレビを使っておりますので、リモコンも同じものです。
そのために、となりのテレビの方向にリモコンを向けてしまうととなりの方の画面が変わってしまいます。

これが、時々笑いの種になるのですが、先日、向かい側の誰もいないベッドのテレビが大きな音と共に突然付いた時は、かなりの爆笑状態となりました。
患者さんが、『リモコンどこにむければいいんだ〜。』と悲鳴を上げていらっしゃいました。

リモコンの周波数を変えるといいのではと言うお話も聞きましたが、全く門外漢ですので、よく分かりません。

1回に4時間、5時間かかる透析治療です。
なるべく退屈しない時間を過ごしていただきたいと考えています。
そして、透析中に身体が辛くないような治療であり、透析後の身体が楽になり、調子が良くなる様な透析を行っていければと考えております。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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