高齢者の透析時間
透析の雑誌で『腎と透析』という雑誌が有ります。
2月号に、高齢者の透析時間に関する記載がありました。
非常にすばらしい内容でしたので、引用して記事としました。
透析時間が4時間未満の割合が、2000年で14.6%に対し、2007年で26.8%に増加しているとのことです。
透析患者さんの4人に1人は、透析時間が4時間未満だと言うことです。
これは、今年復活しましたが、診療報酬で透析時間の時間区分が無くなったことが影響していますが、それだけでは無いと思います。
一番の原因は、高齢者で透析導入となる方が増加しているからだと思います。
統計では、75歳以上の患者さんの割合が、2000年の14.9%にから2007年の24.3%となっています。
そして、この75歳以上の患者さんでは、透析時間が4時間未満が多く、2000年で28.0%だったのが、2007年で41.2%になっており、このことが全体の透析時間短縮に影響しているのでは無いかと考えられます。
それで、著者の方が書いているのは、
高齢者においては、摂食量も少なく、蛋白異化率値も低くて、3時間透析でも十分なKT/Vが確保される患者が多いと臨床現場では感じている。しかしながら、不十分な透析により食欲が亢進せず、いわゆるMIA症候群の状況を呈する患者も少なくない。
循環動態が不良で十分な透析を実施することが困難な高齢者ほど、小さいダイアライザで、血流を落として、ゆっくり4時間以上の透析をおこうなことも重要なのではないかと感じている。
と書いています。
当院では、高齢者でも可能な方は十分血流を取り、透析量を増やそうと考えていますが、高齢者なので、運動量や摂食量が少ないので透析時間を短くすることには反対で、ゆっくり時間をかけて透析を行うことに賛成です。
『十分な時間をかけてゆっくりと透析をすること』
どのような方に対しても、基本は変えていけないということが言えるのではないでしょうか。
なるきのタンメンと行田のフライ
先日、富久山町に有る『中華飯店 なるき』に行ってきました。
ここは、タンメンが有名なお店です。
麺が太くてモチモチで野菜いっぱいで美味しいのですが、子供の頃から食べ続けている妻は、細い麺の味噌ラーメンが大好きとのことです。
妻のソウルフードみたいなものでしょうか。
僕のソウルフードは、フライです。
フライと言っても、油で揚げるものではありません。
行田のフライ
で、検索してみてください。
子供の時は、母親が作ってくれましたが、現在は妻が時々作ってくれます。
行田市では、フライのお店が沢山あるそうですが、お店で売っているものは一度も食べたことが有りません。
一度は食べたいと思っています。
昨夜は、妻にフライを作ってもらいましたが、撮影禁止令が出たので、残念ですが、載せられません。
- 2009.02.15
- 診療
軟性膀胱鏡
当院では、膀胱の内視鏡検査では軟性膀胱鏡を使用しています。
最近、当院で採用しているオリンパス社から、軟性膀胱鏡のポスターが送られてきたので、お見せします。
以前より、膀胱内視鏡は硬性鏡と言って、硬い鉄の棒のような内視鏡が使われてきました。
女性ではそれほどではありませんが、男性ではかなり痛みが強い検査になります。
それが、最近では軟性膀胱鏡と言って、柔らかい形が変化する内視鏡が膀胱内視鏡検査でも普及してきました。
軟性膀胱鏡の利点は痛みが少ないだけでなく、膀胱の中で反転させて膀胱の入り口にある前立腺を見ることが出来ると言うメリットがあります。
巨大な前立腺の方の場合、硬性膀胱鏡では前立腺がじゃまをして膀胱内で見ることが出来ない場所が出てきますが、軟性膀胱鏡ではそのようなことはありません。
デメリットとしては、血尿が強い場合は観察が難しくなることが上げられますが、吸引器を取り付けることでかなり強い血尿でも内部を観察できるようになっています。
検査はなるべく痛みが少ない方がいいと思います。
膀胱内視鏡が必要な時には、是非とも軟性膀胱鏡をお勧めいたします。
今日は日曜日
最近、日曜日の午前中はうだうだしています。
開院して数ヶ月は、日曜日の午前中はクリニックに行って仕事をしていましたが、最近は日曜日はゆっくりになっています。
ドライブはあまり好きではないので、いつもの様にバスに乗って駅前に出かけ、一個お茶付き94円の薄皮饅頭をいただきました。
作りたてですごく美味しいんですよね。
お茶はおかわりできるように、急須まで付けてくれます。
すごくいいのですが、ちょっと恥ずかしい感じもします。
今回は電車で福島に出かけました。
高速バスもいいのですが、幼児でも料金がかかるので、新幹線と変わらなくなってしまいます。
JRは郡山ー福島の往復切符が1400円なので、とってもお得です。
電車の先頭から線路を眺めていましたが、子どもはこういうの大好きですね。
ただ、見せるのには抱っこをしていなければならなく、ちょっと辛いです。
福島に着いたら、以前記事にしたAXC(アックス)のキッズランドに向かいました。
ここは、一人500円で一日中遊べます。
イベントも有って、楽しいですよ。これは体操教室ですが、ビンゴ大会もありました。
今日もいい一日が過ごせました。
帰りは、疲れ切った子供を抱え、新幹線で帰ってきました。
徳洲会グループで病気腎移植の再開を検討
読売新聞のニュースですが、病気腎移植で問題になった宇和島徳洲会病院の徳洲会グループが病気腎移植の再開を検討している様です。
厚生労働省は07年7月、臓器移植法の運用指針を改正し、病気腎移植を原則禁止しましたが、医療機関の倫理委員会が安全面や患者の同意などを審査し認めた場合には、臨床研究として実施することができることになりました。
その上で、宇和島徳洲会病院や東京西徳洲会病院が臨床研究として行う計画のようです。
大学時代は、生体腎移植や献腎移植を行う立場にいました。
患者さんたちの中には、どんな腎臓でもいいから移植してほしいと言う方もいらっしゃるかと思います。
ただ、実現させるには難しい問題がいくつかあるのではないかと思います。
一つには、提供を受ける患者さんをどういう形で決めるかと言うことです。
しっかりと、公正に決める必要があります。
そしてもう一つは、摘出を受ける方の不利にならないような手術方法を選択しなければならないと言うことです。
『移植ありき』と言うことが決してあってはいけません。
たとえば、腎臓の摘出方法は病気の種類によって変えなければいけなく、病気腎移植ならその方法を移植するために適した方法に変えることはしてはいけないと思います。
今回は、皆が見ている中での移植になるでしょうから、外部の人が十分に納得した方法でないと難しいのではないでしょうか。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。