2010.06.27
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腎不全でもあきらめない―強く明るく生きる三二人の物語

先日、本屋さんで医学書コーナーを見ていたのですが、

『腎不全でもあきらめない―強く明るく生きる三二人の物語』

と言う題名の本を見つけて、面白そうなので読んでみました。

元NHKにアナウンサーで腎臓サポート協会理事長の松村満美子さんという方が書かれています。
腎臓サポート協会が、「そらまめ通信」と言う会報を出しているのですが、この中に「一病息災」と言うコーナーが有ります。
「一病息災」では、毎回松村さんが患者さんと対談した内容が書かれています。

今回の本は、「一病息災」に書かれた32人の対談を1冊の本にまとめたものです。
そして、追加として2007年時点での対談者の現状も書かれています。

まず、保存期で頑張っている方たち
そして、20年、30年血液透析を受け続けている方たち
腹膜透析を受けていたり、血液透析を併用した腹膜透析を受けている方たち
在宅血液透析を受けている方たち
腎移植を受けた方たち

30年以上透析を受けてきて、自己管理がしっかりできている方から、「自己管理が大切、分かってるんですけどね」なんて言っている三遊亭円楽師匠の話も出ていて、味わいが有りました。

円楽師匠も昨年亡くなられましたが、亡くなられた病気は癌ですし、しかも76才まで10年近く透析を受けていますので立派です。

皆さんのインタビュー記事が淡々と書かれていますが、読みやすいのでどんどん読んでいってしまいました。

異論反論有るかもしれません。
透析治療を選ぶときに、その患者さんにとってどれが一番いい治療法なのかはとても難しい問題です。

我々は、自分の治療法が一番と考えて治療を行っていますが、その人の立場、状況によっては違った透析方法がいい場合もあります。
治療法が決まって援腎会すずきクリニックに来てくれた方に対しては、私が考えるできるだけの治療を提供したいと考えています。

これから透析がはじまる方や、治療方法で迷っている方は、一度この本を読んでみてもいいかもしれませんね。

2010.06.27
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高透析量透析を行う上での問題点4

最も差が出たのが開始時のGNRIです。
それで、10ヵ月前の開始時GNRIが91.2以上と91.2未満で分けてグラフトしてみました。

そうしたところ、91.2以上では、13名中13名の全ての患者さんがGNRI91.2以上で栄養障害リスクなしでした。

しかし、開始時91.2未満の10名では、高透析量オンラインHDFを行うたびに栄養状態が良くなって、10ヵ月後にGNRI100まで上昇している人もいますが、10名中5名は10ヵ月後もGNRI91.2未満のままです。

つまり、高透析量オンラインHDFを開始する時点で注意すべき点は、GNRI91.2の栄養障害が有る患者さんの中には、栄養障害が改善しない方が半数に見られるので注意が必要だということになります。

今回は山田が提唱している透析患者のGNRIの判定で91.2未満を栄養障害リスクしている分類を用いました。

10ヶ月間高透析量オンラインHDFを行ってみましたが、栄養障害が見られない患者さんの栄養状態が悪化した方はいませんでした。
しかも、栄養障害リスクありの患者さんでも、リスク無しに改善した患者が半数に見られました。

これは、高透析量オンラインHDFを行うことで、レプチンなどの食欲抑制物質が除去されて、食欲が増して栄養状態が改善していくからだと考えます。

しかし、栄養状態が悪い方の半数は加齢や合併症のため元々食べられない方なので、栄養状態が改善しないのではないかと考えました。

高透析量オンラインHDFを行う場合は、栄養状態が改善しない患者さんががいないか注意深く観察して、危ないと思ったら透析方法の変更を検討する必要があります。

結語です。

2010.06.27
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ちゃんこらいぶ2010

行ってきました。ちゃんこらいぶ2010

6月25日金曜日に、行きつけのちゃんこ屋さんの相撲茶屋今泉で大至のちゃんこらいぶが有りました。

相撲甚句と歌を織り交ぜた歌謡ショーです。

座った席が目の前だったので、大至の歌う歌声にしびれていました。
歌唱力が違うと言う印象でした。
まあ、自他とも認める音痴の僕が評価できるかは別ですが。。。

相撲甚句の途中で拍子木を打っています。
またこれがしびれます。

ショーの合間の休憩で、大至に声をかけて、『やー、歌うまいですね。』と言っているお客さんがいました。
歌手のライブショーを聞きに来ている認識が無いのかもしれません。
でも、ちゃんこも美味しくて、お酒もついつい進んでしまう環境だったので、ご愛敬ですね。

また機会が有ったら、行ってみたいです。

2010.06.24
生活 / くらし
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‘もしドラ’ 読みました。

伊達市に当院と同じ日に開業した大泉ほんだクリニックというクリニックがあります。

そこの本田先生とは仲良しなのですが、本田先生のブログに、
‘もしドラ’買いました。
と言う記事がありました。

http://blogs.yahoo.co.jp/kahonda35/32886970.html

‘もしドラ’というのは、

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

と言う題名の書籍です。

しかも、表紙は、

なんです。
40過ぎたおじさんが買うのは、とても恥ずかしい本です。

でも、最近話題の本で、80万部売れていて、現在書籍売り上げランキング一位だそうです。
ビックリしました。

表紙を見るとちょっとという感じですが、内容は全く違います。
主人公のみなみちゃんが、病気になった親友の代わりに野球部のマネージャーになって、何をしていいのか分からず参考にするために買ったのが、経営の神様ドラッカーの『マネジメント』と言う本。

この時点でかなり無理が有るのですが、この部分は気にしないとして、この『マネジメント』を参考にしながら、やる気のない野球部を甲子園に出場できるまで強くすると言う物語です。

時々、『マネジメント』の引用が出てくるのですが、いきなり内容が難しくなって、読むのが大変になりますが、それ以外は分かりやすい内容で面白かったです。

ただ、表紙の女子高生やAKB48のメンバーがモデルとなっていると言うのですが、読んだ印象としては、主人公はとても実直で、ジャージが似合いそうな女子高生という感じでした。

内容も面白いし、売れているのは納得できる本でした。

2010.06.24
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高透析量透析を行う上での問題点2

患者さんの背景と方法です。

今回対象とした患者さんは、当院転院後にオンラインHDF開始してから徐々に透析量を上げて10ヵ月以上経過した23名の患者さんです。

性別は、男性20名、女性3名です。
送迎を開始してからは、女性の患者さんが多くなってきていますが、10ヶ月前はまだ行っておらず、このような男女の比率でした。

平均年齢は63.4歳で、日本透析学会が発表している年末患者の平均年齢は65.3歳とほぼ同じでした。
原疾患としては、糖尿病の方が14名、非糖尿病の方が9名で、糖尿病性腎症による腎不全の方が多かったです。
当院は、開院してまだ2年しか経過していませんので、転院時の透析歴も短く、28.65ヶ月でした。

方法ですが、オンラインHDF開始時から透析量を上げていきました。
それで、10ヵ月後のGNRIが栄養障害の範疇に入っている方をどのように見つけるかということに焦点を当てました。

それで、透析条件がどのように変わったかです。
透析時間は、透析導入してから間もない人が多いため、3.97時間でしたが、4.49時間まで延長しています。
3.5時間5名、4時間16名、4.5時間1名、5時間1名から、10ヶ月後は、3.5時間0名、4時間6名、4.5時間11名、5時間6名となっています。
総会での演題で現在の時間構成がでますが、5時間の方はそれほど多くありません。
本当は、5時間の方がもっと増えてくれるといいのですが、力不足です。

血流量は、シャントの問題で血流を上げる事が出来ない方や、高齢者はそれほど高くしていないので、平均226ml/minが285ml/minまでの上昇となっています。

当然、Kt/Vは、平均1.43から1.91まで上がっています。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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