お知らせ
援腎会クリニックは、平成20年5月12日に開院して以来2年半となりました。
透析診療では、透析液清浄化に重点を置き、合併症をいかに軽減するかという事を目標にしてきました。また、泌尿器科診療では、痛みの少ない検査と丁寧で分かりやすい説明を心がけてきました。
開院当初は数名であった透析患者さまも、現在では50名を超える様になり、泌尿器科の患者さまもたくさんの方が来院される様になりました。
今後も永続的なクリニックを運営していく為に、社会的信用の高い医療法人とすることといたしました。
今後は、さらなる医療設備の充実と、職員の研修や教育を行い、これまで以上に郡山地区の人工透析と泌尿器科診療に貢献していきたいと考えております。
今後、援腎会すずきクリニックは、
医療法人 援腎会
クリニック名 すずきクリニック
となります。
今後ともよろしくお願いいたします。
かわせみクリニック
透析医が透析患者になってわかった
しっかり透析のヒケツ
―エビデンスに基づく患者さん本位の至適透析ー
を書かれた仙台社会保険病院の鈴木一之先生が、本日透析クリニックを開院されました。
場所は、
〒981-3133
仙台市泉区泉中央4丁目21-7
かわせみクリニック
電話:022-771-0681
とのことです。
東北の透析診療をリードしてきた鈴木先生のさらなる発展を祈念してご紹介いたします。
アロテックとアテレックとアレロック
喘息治療などに使われているβ刺激薬〝アロテック〟の国内販売が中止になったそうです。
頻脈、動悸などの心臓系の副作用のリスクが、喘息などの有用性を上回ってしまっていることが最近になって分かり、販売が中止になるそうです。
最初、その記事を見て、〝アテレック〟どうした。と思ってしまいました。
降圧剤で〝アテレック〟と言う薬があり、腎保護作用が有る薬と言うことで当院でもよく使っている薬が販売中止になったのかと思ったのです。
すぐに、〝アロテック〟であることに気づきましたが、非常にそっくりな名前ですよね。
さらに、抗アレルギー剤の〝アレロック〟も紛らわしいかもしれません。
名前が似ていて間違えやすい薬はいくつかあります。
また、「クスリはリスク」なんて言葉も有りますので、我々も十分気を使って処方していく必要が有ります。
過活動膀胱の臨床治験にご協力ください。
援腎会すずきクリニックでは、10月より過活動膀胱の臨床治験を開始いたします。
おしっこの回数が多い
突然、強い尿意が起こる
我慢出来ず漏れることがある
などの症状が有りましたら、是非来院ください。
何が大切なのか。
総合病院に通っている方は、何か有ったときに安心と言われる方が多いです。
3,4時間待って診察を受けているのはそのためなんだと言われます。
透析を受けている患者さんたちもそのような話をされます。
でも、そんなに受け身で良いのかなと思ってしまいます。
本日、ホームページの学会発表に今年の夏に発表した東北腎不全研究会のスライドを載せました。
DOPPSと言う世界的な血液透析における治療方法と患者の予後についての調査で、低透析量、高リン血症、高カルシウム血症、低アルブミン血症 、貧血とバスキュラーアクセスの方法が、透析者の死亡リスクの増大との重要な関連が有ることが分かりました。
そして、この6つの治療指標について日本人患者さん1805人を調査した結果が透析学会雑誌に報告されました。
今回の発表は、その結果と当院の治療成績を比べた発表であり、以前にこのブログにも載せています。
DOPPSに参加した1805人の血液透析患者さんの集計では、6つ達成が0%、5つ以上達成が1.7%前回であったのに対し、当院の6つの指標達成が36.7%、5つ以上達成が83.3%でした。
この治療指標が全てではありません。
ただ、当院の行っている透析が間違ってはいないと言えるのではないかと考えています。
当院で行っているのは、透析量を増やすため少しでも時間を延ばすこと。血流を上げること。そしてオンラインHDFです。
いわゆる〝しっかり透析〟だと思っています。
そこで、最初の話に戻りますが、透析治療を行っていく上で大切なことは、何か有ったときに安心ではなくて、何かが出来るだけ起こらないような透析を受ける事ではないかと思うのです。
受け身ではなく、どん欲に出来るだけたくさん透析を受ける事が大切です。
そのために今すぐ出来ることは、先ず30分の透析時間を延ばすこと、そして少しでも血流を上げる事ではないかと思います。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。