人工透析患者も食べられる「低カリウムメロン」
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これは朗報ですね。
「長時間透析・ 限定自由食」で有名なかもめクリニックでも、長時間透析をすることで、カリウムの高い食事を除いて家族とほぼ同じ食事を取ることが出来ると言っています。
カリウムの摂取量が少なくなって美味しさが変わらないというのでしたら、是非なんとか栽培方法を確立させて欲しいです。
透析クリニックが被災して 13
震災直後の透析室内の様子です。
当日は午後でしたので、透析室の半分を使用して透析を行っていました。
左側の写真が透析が終わったベット、右側が透析中の方達がいらっしゃったベットの写真です。
左の写真は、人がいなかったことも有り、大きくベットが動いてしまっていますが、患者監視装置(コンソール)のキャスターはフリーになっていましたので、倒れるようなことはありませんでした。
地震の時、キャスターを固定しておくと倒れやすいですが、ロックがないと揺れに合わせて動き転倒しなくなります。
透析ベットは、キャスターはロックしておきます。
透析ベットを床にしっかり固定してしまうと、患者さんがひどく揺さぶられ転倒する可能性が高くなります。
キャスターのロックをしている程度ですと、地震の時にベットがゴロゴロ動いて揺れを吸収し、患者さんはそれほど動かないそうです。
もう一つ、これはポイントです。
これまで当院では、コンソールの点滴を掛ける部分に鉗子を吊しておいていました。
今回の震災で、生食と一緒に吊してあった鉗子のほとんどが揺れによって飛び散ってしまい、緊急回収は飛び散った鉗子を拾い集めることから始まりました。
揺れを経験して初めて分かったことです。
震災後は、対策としてコンソール脇にマグネットフックを設置して、取りやすいが強い揺れがあっても散らばることはないように対策を取りました。
透析クリニックが被災して 12
RO装置はゲルセーフで固定してありましたが、最初の地震で45cm移動してしまい、漏水検知ラインもちぎれてしまいました。
配管はフレキシブルな配管を使用していましたので、特に問題無かったのですが、4月11日の大きな余震でさらに動き、配管に余裕がなくなってしまったため、急遽補修工事をしてもらいました。
メーカーに聞いたところ、他施設でもゲルセーフを使用していた施設では、RO装置の脚がちぎれてしまった施設がいくつかあったそうです。
補給工事として、RO装置は床に直接固定させました。
A・B溶解装置もゲルセーフを使用して動いてしまいましたので、RO装置と同様に直接固定しました。
セントラル供給装置は免震台の上に置いてありましたが、これほど背丈が高い装置ですが、免震装置のおかげで全く被害がなかったです。
こちらはお勧めです。
ちなみに、RO装置を乗せる免震台もあるそうです。
透析学会合同緊急企画 オンデマンド視聴
6月に横浜で日本透析学会が開催されました。
学会では、震災に対する特別企画
「東日本大震災と透析医療:被災地からの報告」
司会: 田熊淑男(仙台社会保険病院)
渡辺 毅(福島県立医科大学)
演者1 木村朋由(仙台社会保険病院腎疾患臨床研究センター)
演者2 大森 聡(岩手医科大学)
演者3 川口 洋(いわき泌尿器科)
演者4 荻原雅彦(雅香会おぎはら泌尿器と目のクリニック)
追加発言 渡辺 毅(福島県立医科大学)
「東日本大震災と透析医療:支援地からの報告」
司会: 内藤秀宗(内藤医学研究所)
山川智之(仁真会白鷺病院)
演者1 風間順一郎(新潟大学)
演者2 秋葉 隆(東京都区部災害時透析医療ネットワーク代表世話人/東京女子医科大学)
演者3 伊東 稔(清永会矢吹病院)
演者4 戸澤修平(クリニック198札幌)
と言う2つの緊急シンポジウムが行われました。
http://blog.m3.com/ennjinnkai/20110619/2
演者の皆さんが、経験された被災地での状況をとても詳しく話してくれました。
僕は、自分の発表があり、前半は途中からの参加になってしまい、前半が聞けなかったのがとても残念でした。
そうしたところ、とある方に透析学会の合同企画がオンデマンド視聴出来る事を教えて頂きました。
http://jsdt56.umin.ne.jp/ondemand/
是非、たくさんの方に聞いて頂きたいと思い、紹介させて頂きます。
透析クリニックが被災して 11
個々について詳しく説明します。
ゲルセーフは、GEL上に粘着性をプラスしたウレタン素材のステンレス板を使用して、衝撃や振動を90%以上吸収することができるものです。
以下、販売会社のホームページをご覧ください。
http://www.wmsnet.co.jp/gel.htm
多人数用透析液供給装置を上に設置した免震装置です。
こちらは耐震でなく、免震となります。
コンソールに設置してある地震検知装置の構造です。
難しくて仕組みはよく分からないので、詳細は東レメディカル社の方に聞いてくださいね。
地震が発生するとポンプが自動停止して透析が一時止まる仕組みになっています。
以上、当院の設備としての地震対策です。
次回は、実際に震災に逢ってこれらの装置が役だったかについてスライドに示します。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。