自施設とJSDTの年齢別透析指標の比較

JSDTとは、日本透析医学会のことです。
毎年、全国の各施設に対し、日本透析医学会統計調査委員会が患者さんの情報を調査して、「わが国の慢性透析療法の現況」として公表しています。
「わが国の慢性透析療法の現況(2008年12月31日現在)」に透析条件のデータが載っていました。透析時間については記載が無かったため、政金生人先生が書かれた『予後向上からみた治療戦略』から引用しました。
クリニックとJSDTの年齢別透析指標の比較を作成しました。
クリニックのデータは昨年11月のデータです。
当院は70名で、75歳以上の方が14名いらっしゃいます。
平均年齢は全国とほぼ変わり無しでした。
ドライウエイトは、全年齢でも75歳以上の方でも全国平均より大きく、痩せる病気と言われている透析者では、かなり良いデータだと考えています。
透析時間は平均で4.7時間、75歳以上でも4.6時間となっています。
血液流量は300ml/min以上の方がほとんどです。
そのため、kt/vは全年齢で平均が2.09となっています。
%CGRは、%クレアチニン産生速度の略で、筋肉量の指標と言われています。
透析百科によりますと、
%クレアチニン産生速度(すなわち筋肉量)は、Kt/VやnPCRなどの指標とは異なり、直接的に増大させることはできない。透析処方、食事療法、運動療法、そして合併症の治療など、透析治療の全てが総合的に効果をあげた場合にはじめて増大すると考えられる。すなわち、%クレアチニン産生速度は、Kt/VやnPCRのような患者の治療条件にかかわる指標ではなく、むしろ、個々の透析患者の治療成績を総合的に評価する指標と解釈すべきであろう。
と書かれています。
全年齢では、JSDTとほぼ変わらないですが、75歳以上では高値です。
基本的に前希釈オンラインHDFを行っていますので、β2マイクログロブリンは全国平均より低くなっています。
今回のデータについては、3月に行われるハイパフォーマンス研究会で発表する予定です。
唐突ですが、先にブログでお披露目としました。
- 2013.02.13
- 仕事 / 職場
増築工事
増築工事も着々と進んでおります。
基礎部分にコンクリートが流し込まれ、型枠が取れました。
既存施設は前病院で診療していた関係から基礎工事について記憶が無いのですが、今回の建物の基礎部分の深さに驚いています。
現場監督に聞いたところ、前回も同様の基礎だそうです。
一昨年の地震でもびくともしなかった理由はこれだけの基礎部分にあるのだと実感した次第です。
なお、この写真は13日に撮影したもので、既に地下部分は埋め立てられてしまいました。
現場監督に地下室として一部埋めないでと言っておけばよかったです。
完成までは、まだ長い月日がかかりますが、とても楽しみです。
リステルに行きました。
週末、猪苗代のリステルスキーファンタジアに行ってスキーをしてきました。

連休でもありスキー場は大混雑でした。
リフト乗り場には長蛇の列が出来ていました。
一時的ですが、とても長い行列になっていました。
リステルの雪は軽い雪でとても滑りやすく良かったです。
初心者の長男にスキーを教えるにもちょうどいい平坦な斜面です。
午前中、次男はママとベジフルランドでソリ遊びでした。
http://www.listel-inawashiro.jp/ski/gelande/course_10.html
午後からは、兄弟でかまくらを作りたいと希望あり、親子でかまくら作り頑張りました。

かまくらを作るのに1時間。
子供2人が入れる大きなかまくらになるまで更に1時間。
思いっきり遊びました。

さすがに僕が入るにはちょっと小さかったですが。
その後もスキーを満喫して楽しい時間を過ごす事が出来ました。

スキーの帰りは熱海の味噌屋さんで美味しい味噌ラーメンを頂きました。
相変わらず込んでいて、ポケベル持たされて40分ほど車で待機。店内でも出てくるのに時間がかかりましたが、美味しさは変わり無しでした。
ジェネリックについて
昨年よりクリニックで発行した処方薬の薬剤の記載に「変更不可」の記載がなければ、調剤薬局の判断で後発医薬品への変更が出来るようになりました。
先日、プレタールと言う薬を処方している患者さんから、急に薬の値段が高くなったと相談がありました。
当院では、プレタールOD錠100mgを処方していました。
薬価 は 173.4円で、1日薬価が346.8円、1ヶ月で10404円です。
この方は、3割負担ですので、1ヶ月のご負担額は3121円になります。
ただ、僕の方で「変更不可」の記載をしていなかったので、ある薬局からシロスタゾール錠100mgと言う後発品がでていました。
この薬の薬価が26.5円ですので、1日の薬代が53円。1ヶ月で1590となり、1ヶ月の自己負担は477円です。
たまたまこの患者さんが別の薬局に行ったところ、正規品のプレタールが処方となりました。
477円が3121円になったのでビックリして来院されました。
それで、現在は調剤薬局の判断でジェネリックに変更出来る事を説明し、処方箋に「変更不可」と書いていなかったので、以前もらっていた薬局ではジェネリックに変更していたが、今回の薬局は当院の処方通りにプレタールを処方したので間違ったと言うことではないと説明しました。
プレタールがジェネリックのシロスタゾール錠になって3121円の負担が477円になったのです。薬代が85%減ったと言う事です。
ここで、プレタールについて説明しますと、
血管内で血液が固まるのを防ぐお薬です。血栓症の治療に使う薬剤であり、適応は脳梗塞発症後の再発抑制と慢性動脈閉塞症に基づく潰瘍、疼痛及び冷感等の虚血性諸症状の改善となっています。
薬が効きすぎると出血したり、血が止まりにくくなることがあります。
また、頭痛や頻脈などの副作用が知られています。
ジェネリックは先発品と主成分が同等のものです。
主成分を同じに作ってあります。
しっかりした会社のジェネリックですと、先発品と同等の効果があるか調査もしてあります。
多分、15%の薬剤ですとそこまでの調査はしていないかと思います。
主成分は同じでも添加物などは違います。
先発品と同等の効果が得られるかは調査していなければわかりません。
効き過ぎればなかなか血が止まらなくなる可能性もありますし、副作用の頭痛や頻脈が出やすくなることもあります。
どちらがいいかは患者さんの判断になります。
問題なければいつもの薬が格安の値段でのむことが出来ますし、それがジェネリックの良さです。
ちなみにプレタールのジェネリックは26種類ありました。
尚、我々がどのジェネリックを使うか基本的に指定は出来ません。
- 2013.02.08
- 生活 / くらし
福魂祭
プロフィール

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。



