お花見ウォーキング
これは、昨日木曜日に撮影したものです。
逢瀬川沿いの桜も7分咲きから満開に近くなってきました。
逢瀬川は、内環状線から4号線まで、ずっと桜並木が並んでいて、満開の時は最高の場所になります。
これまで、援腎会すずきクリニックでは、患者さん向けの勉強会を数回行ってきました。
しかし、リクリエーションは行っていませんでした。
今回、せっかくすぐ近くに逢瀬川があり、川沿いの桜並木が素晴らしいので、それならスタッフと患者さんでお花見をしようと言うことになりました。
4月11日(木)の予定でしたが、先週の段階でほとんど咲いていませんでしたので、来週の18日に予定を延期しています。
ただ、今週になってどんどん桜が咲いてきていて、来週まで満開が続くかちょっと心配です。
まあ、お花見もしますが、お団子も食べますので、少し葉桜でもご愛敬です。
昨日は開成山公園に行きましたが、ひょうが降ってきました。
寒かったり暖かかったりしていますが、風邪を引かないように皆さん気を付けてください。
リライトカードが新聞に載りました。
http://www.minyu-net.com/news/news/0410/news7.html
福島県透析医会が日本透析医会から頂いた義援金を元に県内の希望する透析施設に配布した透析患者情報リライトカードについて、民友新聞から取材をうけて本日記事になりました。
リライトカードは、印字と消去で何度でも書き換えが可能で、免許証やキャッシュカードなどと同サイズで携帯しやすく、ポイントカードや病院の診察券などにも利用されています。
従来の透析災害用のリライトカードには、患者さんの氏名や連絡先、血液型などの情報に透析条件を追加したもので、災害時に提示すれば、別の医療機関でも安全でスムーズに透析治療を受けることができるように作られました。
福島県透析医会では、今回の災害時に実際に全く情報の無い患者さんの透析を行った経験から、透析条件については必要最小限として、災害だけで無く救急搬送された時に役立つように、禁忌薬や抗凝固剤の内服状況なども記載しているカードとしました。
これまで、透析情報リライトカードを採用している病院はありますが、全県単位で導入するのは福島県が初めてになります。
今朝の逢瀬川沿いの桜
毎日通勤で逢瀬川を渡ってきます。
今日はとても風が強かったです。
ジャケット一枚はおっただけでしたので、ぶるぶる震えていました。
今日の逢瀬川沿いの桜は3分咲きです。
実は、今年はスタッフ・患者さん達で、逢瀬川沿いの桜を見に行こうと言う話になっています。
最初は明日の木曜日の予定でしたが、なかなか咲かなかったので1週間延期していました。
でも、毎日どんどん咲いていくので、来週木曜日まで桜が散らないかちょっと心配になってきました。
市内他の場所では、桜が満開になっている所もありますが、逢瀬川沿いはまだそこまで行っていないので、来週なんとか大丈夫かなと思っています。
- 2013.04.09
- 一般
逢瀬川の桜が咲き始めました。
週末は荒れた天気でした。
月曜日の郡山は風が強かったです。
今朝、逢瀬川の桜がしっかり咲いているのを確認しました。
開成山公園などに比べ、少し咲くのが遅いかと思います。
来週木曜日には、透析患者さんとスタッフで逢瀬川の桜を見に行く予定です。
咲き始めたので、今週中には満開かと思います。
来週も木曜日まで満開ですと最高です。
甲状腺超音波検査講習会
4月7日の日曜日、県内の医師及び臨床検査技師を対象として行われた甲状腺超音波検査講習会に行って来ました。
この講習会は、県民健康管理調査の詳細調査である小児の甲状腺超音波検査で県内の医師が参画出来るようにする為の講習会です。
当院では、小児の甲状腺超音波検査を行う予定はありませんが、県内で診療を行っていく立場として、被曝による甲状腺癌についてしっかりした知識を得ることは重要と考えておりますので、参加してきました。
午前・午後と昼休みをはさんでの4時間の講演と、超音波検査の実践講習がありました。
内容としては、福島医大副学長の山下俊一先生が座長で、
1 甲状腺癌の病理・診断
2 小児期によく見られる甲状腺疾患
3 甲状腺超音波検診
4 県民健康管理調査の甲状腺検査の実情
について講演がありました。
講演の内容を箇条書きに書きます。
チェルノブイリでは、5000人の小児甲状腺癌が発生し、15名が死亡している。
しかし、癌が進行して死亡したことを確認したのは1名のみである。
多くの患児が他の原因で亡くなった。
手術合併症である両側反回神経麻痺による死亡や交通事故死、そして癌を苦にした自殺
チェルノブイリで甲状腺癌が発生した小児の平均被曝量は500mSVであることに対し、福島では最大でも50mSVであり、チェルノブイリがヨード欠乏な地域である事に対し、日本のヨード摂取量はWHOが必要としているヨードの10倍くらいあるため、癌が発生する可能性は低いのではないか。
広島長崎の外部被爆とチェルノブイリの内部被曝、どちらも100mSV以上の被ばくで甲状腺癌の発生リスクが高まることが知られている。
現段階で得られている福島の外部被曝線量は、大人も子供も含め3mSV未満が99%で、最大は25 mSV1名である。
また、内部被曝の調査でも汚染された食品のみを食べても年間0.244 mSV程度の被曝量と言う計算であり、内部被曝量はとても低い状況にある。
放射線被ばく後の甲状腺癌は、被ばく後から発生までの期間が異なることによって癌の形態が異なる。60年経過して変化が出てくる可能性もある。
小児期に被ばくするという事は生涯リスクを負うということになり、継続的な観察が必要である。
有病率と発見率は異なるものである。
これを同じとして話してしまうことは問題である。
これまでに報告されている小児甲状腺癌の発見時点でのサイズは、日本では4.1cmなのに対し、ベラルーシでは1.4cmである。
これは、ベラルーシでは小児甲状腺癌が甲状腺エコー検査で発見されるため、早期に発見されるためである。
韓国では、甲状腺癌が日本の14倍発見される。これは、韓国で甲状腺のスクリーニング超音波検査が普及しているためであり、治療の必要が無い甲状腺癌を見つけてしまうことが問題となっている。
甲状腺癌は、ラテント癌(何らかの原因で死亡した者への剖検により,はじめて発見される癌)が多く、フィンランドの調査では35%、日本では11-28%であり、その多くが10mm未満の微少乳頭癌である。
一般に小児甲状腺癌は15歳程度に多く発生する。
それに対し放射線被ばくによる甲状腺癌では、被曝年齢が0-4歳で発生しやすい
また、チェルノブイリで多く見られた甲状腺癌は乳頭癌亜型であり、多発性である。
今回、福島で見つかった3例の甲状腺癌は、15才くらいであり、3例とも一般的な乳頭癌である。
以上のことから、今回見つかった3名の甲状腺がは高精度の検診を行ったことによって、通常成人で認められていたような甲状腺癌が小さいうちに発見された可能性が高い。
これが福島の子供達のベースラインの甲状腺癌の頻度となる。
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印象に残った話を箇条書きにまとめました。
放射線被曝については、少しの被ばくでも問題だという意見から、この程度なら問題無いと言う意見まで、様々な意見が有ります。
僕は、郡山でも十分に子育て出来ると思っています。
ただ、所々線量が高い場所があり、どこでも遊んで良いと言う状況では無いと考えています。
放射線ヨウ素に関しては、郡山でも震災直後に空間線量がかなり高い時期がありましたが、これまでの調査からそれほど心配することは無い様です。
今回の講演では、福島で見つかった小児甲状腺癌が放射線被曝によるものよりも一般的な小児甲状腺癌の形態を示していることもわかり、安心出来ました。
このような機会がありましたら、また出かけて勉強してきます。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。