透析条件と痒みの関係
医療は日々是勉強です。
今日も製薬会社の方が透析者のかゆみについての資料を持って来てくれました。
伝えよう・共有しよう
透析患者さんのかゆみケア
昨年12月1日に愛知県で行われた第15回日本腎不全看護学会のセミナーで、長野県から透析患者のかゆみに関するアンケート調査の結果が発表されました。
44施設、1035名の患者さんを対象にかゆみに対するアンケート調査を行い、その結果の報告です。
かゆみの程度は、白取の分類を用いています。
重症度は0-4と分類されます。
4.(激烈なかゆみ) かゆくてほとんど眠れず、しょっちゅう掻いているが、掻くとますますかゆみが強くなる。
3.(中等度のかゆみ) かゆくて目がさめる。ひと掻きすると一応眠るが、無意識のうちに眠りながら掻く。
2.(軽度なかゆみ) 多少かゆみはあるが、掻けばおさまる。
かゆみのために目がさめることはない。
1.(軽微なかゆみ) 就寝時わずかにかゆいが、特に意識して掻くほどでない。よく眠れる。
0.(症状なし) ほとんどあるいはまったくかゆみを感じない。
かゆみは、日中夜間ともに通常透析よりはHDF、そしてオンラインHDFの順にかゆみの程度はよくなっています。
でも、オンラインHDFを行っていても重症基準3以上の方が10%程度いらっしゃいます。
第15回日本腎不全看護学会学術集会・総会 スウィーツセミナー1
講演1透析患者のかゆみに関するアンケート調査 長野県・東海地域からの報告
赤津サトミ 長野県腎不全看護連絡会 諏訪赤十字病院
次に、透析時間についても日中夜間共に透析時間が長ければ長いほどかゆみの程度は改善しています。
でも、やはり5時間以上の透析でも重症基準3以上の方が10%程度いらっしゃいます。
さあ、どうしましょう。
だったら、5時間のオンラインHDFをやりましょう。
と僕は思います。
もちろん、かゆみの原因は内因性のもの以外に外因性の原因もあり、透析を十分に行えば全てがうまくいくと言うことではありません。
でも、かゆみを無くすために出来るだけの事をしたいと言う気持ちが大切です。
当院でも、4時間オンラインHDFの方が痒みを訴えて4時間半、5時間にして痒みが治まりました。
しかし、よくなったのだから時間を短くして欲しいと言う希望があり、再度4時間半にしたところ、再び痒みが出てきてしまい、現在は再度5時間オンラインHDFに戻した方がいます。
今回は、痒みに限定した話になりましたが、あらゆる体調に関する事で透析時間延長はメリットがあると思います。
どうぞ、より良い透析を受ける事に貪欲になってください。
逢瀬川の桜 パノラマ撮影
郡山市の逢瀬川の土手沿いは桜の名所です。
4号線から西武自動車学校近くまで続きます。
僕も毎朝、逢瀬川を渡って来ています。
逢瀬川を渡るときの小さな橋には、両側にある桜並木が重なりあって、桜のトンネルのようになります。
今朝、この様子をiPod touchのパノラマで撮影しました。
手前にゴミ置き場があるのですが、編集で消す事もできるのですね。
今週いっぱいは、たくさん楽しませてくれると思います。
木曜日のクリニックお花見もいい条件でできそうです。
岩瀧酒蔵
土曜・日曜と福島市に行く用事がありました。
土曜日は帰りに昔の仲間と以前よく行っていた岩瀧に行きました。
自宅がすぐ近くで、大学の同僚と仕事が終わった後によく行っていたお店です。
長男が生まれてからは、一度自宅に帰り、お風呂に入れてから参加なんてこともありました。
おでんが有名ですが、菜の花のお浸しやからし菜などもお勧めです。
おでんでは、ニラ玉の大きなおでんは絶品です。
串揚げやホヤ刺しも美味しいです。
岩瀧酒蔵
住所 福島市宮町6-15
電話 024-522-5256
FAX 024-522-5256
営業時間 PM5:00~PM10:30
定休日 日曜、祝日
お花見ウォーキング
これは、昨日木曜日に撮影したものです。
逢瀬川沿いの桜も7分咲きから満開に近くなってきました。
逢瀬川は、内環状線から4号線まで、ずっと桜並木が並んでいて、満開の時は最高の場所になります。
これまで、援腎会すずきクリニックでは、患者さん向けの勉強会を数回行ってきました。
しかし、リクリエーションは行っていませんでした。
今回、せっかくすぐ近くに逢瀬川があり、川沿いの桜並木が素晴らしいので、それならスタッフと患者さんでお花見をしようと言うことになりました。
4月11日(木)の予定でしたが、先週の段階でほとんど咲いていませんでしたので、来週の18日に予定を延期しています。
ただ、今週になってどんどん桜が咲いてきていて、来週まで満開が続くかちょっと心配です。
まあ、お花見もしますが、お団子も食べますので、少し葉桜でもご愛敬です。
昨日は開成山公園に行きましたが、ひょうが降ってきました。
寒かったり暖かかったりしていますが、風邪を引かないように皆さん気を付けてください。
リライトカードが新聞に載りました。
http://www.minyu-net.com/news/news/0410/news7.html
福島県透析医会が日本透析医会から頂いた義援金を元に県内の希望する透析施設に配布した透析患者情報リライトカードについて、民友新聞から取材をうけて本日記事になりました。
リライトカードは、印字と消去で何度でも書き換えが可能で、免許証やキャッシュカードなどと同サイズで携帯しやすく、ポイントカードや病院の診察券などにも利用されています。
従来の透析災害用のリライトカードには、患者さんの氏名や連絡先、血液型などの情報に透析条件を追加したもので、災害時に提示すれば、別の医療機関でも安全でスムーズに透析治療を受けることができるように作られました。
福島県透析医会では、今回の災害時に実際に全く情報の無い患者さんの透析を行った経験から、透析条件については必要最小限として、災害だけで無く救急搬送された時に役立つように、禁忌薬や抗凝固剤の内服状況なども記載しているカードとしました。
これまで、透析情報リライトカードを採用している病院はありますが、全県単位で導入するのは福島県が初めてになります。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。