日本透析医会研修セミナー
本日、朝早い新幹線に乗って、品川で行われた日本透析医会研修セミナー に参加してきました。
今回のお題目は、
透析医療における Current Topics 2013
「主題:合併症対策と進歩」
です。
写真は昼休み、総会が始まる前です。
45分の講演と15分の質疑応答です。
午前中は、
演題 透析中の危険な心電図異常
演題 透析患者の無症候性脳梗塞と予後
演題 導入時死因の第一位を占める感染症の現状
の3演題でした。
透析中生じることがある虚血性心疾患の心電図、そして電解質異常による不整脈、脳梗塞に対するワーファリンの投与について、そして肺炎を中心とした感染症の現状など、第一人者の先生方が最先端の情報を講演してくださいました。
午後からも、
演題 透析患者と運動療法:腎臓リハビリテーションの考え方
演題 透析患者における悪性腫瘍に対する治療戦略
演題 CKD-MBD 対策から:副甲状腺機能をどう管理するか
の3演題でした。
当院でも行っているエルゴメーターの話題もありました。悪性腫瘍については、がん薬物療法専門医である専門家のDrから最先端の治療について講義があり、CKD-MBD 対策については、今話題のFGF23についての話がありました。
集中して聞きましたので、最後はふらふらになりながら新幹線に乗りました。
今日覚えた知識を、明日の臨床で役立たてて行きたいです。
建築進行中
今日は午後から建築現場を再度見学しました。
数日前に見たばかりですが、どんどん工事は進んでおります。
透析室内では個室ブースの建築が始まったようです。
建物の外では、浄化槽を設置する為の深い穴を空けていました。
建物の基礎を作る時もビックリするほど深く穴を掘っていました。
しっかりした建物を作ってくれていると何時も感じます。
水野君(現場監督です。)ありがとう!
今後は、内装を中心に、細かい工事が続いていくでしょう。
完成まで、1ヶ月半です。
待ち遠しいですね。
福島県における透析患者の避難状況について
参議院議員荒井広幸さんが、本日15日の予算委員会「提言と質疑」で震災時の福島県における透析患者の避難状況について2回質問するとのことです。
時間は
13:57~14:10迄の(13分NHK)
17:04~17:16迄の(12分)
以上、急な話ですが、お時間の都合のつく方は是非ともご覧になってください。
足場が取れました。
建築の為に個室透析センターを囲んでいた足場が取れました。
『その全貌が明らかに!』
劇的ビフォーアフターみたいですが、内装はまだまだです。
2階の内装はかなり進んでいて、現在は1階の内装工事を中心に作業が行われています。
個室ブースの真ん中の通路です。
天井が高くなり、間接照明となっています。
もちろん床暖房は完備しています。
また、随時報告いたします。
身近にある放射性廃棄物
僕が住んでいるマンションの入口脇に置いてある除染後の汚染土です。
原発事故後2年近く経過してやっと除染が行われましたが、行き先が決まらないこのような放射性廃棄物が我が家の回りの至る所においてあります。
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「必要性と安全性と必ず(県外に)持っていくのでなければ議論に入れない。最終処分場の話もまだ出てない」(福島・双葉町 井戸川克隆 町長)
昨年夏の井戸側町長の発言です。
中間貯蔵施設については、大熊町の候補地で17日にボーリング調査が始まると新聞報道がありました。
線量の低い汚染度は、線量の高い場所に持っていくのが基本だと思います。県外の誰が引き受けてくれると言うのでしょうか。こんな事では、除染は一向に除染は進まないのですよね。
事故後1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超えるおそれがあるとされた「計画的避難区域」と、東京電力福島第一原発から半径20km圏内の「警戒区域」は除染特別地域として、国が除染の計画を策定し除染事業を進める地域となっており、これらの汚染土が新しくできる中間貯蔵施設に運ばれます。
我々郡山地区は、「汚染状況重点調査地域」となっています。
放射性物質汚染対処特措法に基づき、1時間当たり0.23マイクロシーベルト以上の地域について重点的に調査測定が必要な地域として指定されている地域です。
これらの地域は、市町村が主体となって除染をして、汚染土も自分達で仮置き場を決めなければいけません。
ちなみに、郡山の除染は『郡山市ふるさと再生除染実施計画』によって進められます。
http://www.city.koriyama.fukushima.jp/upload/1/3701_josenplan3.pdf
除染された汚染土は、市内に仮置き場を設置して保管する事になっていますが、なかなか仮置き場が決まりません。
郡山で仮置き場が決まらない大きな理由として、市街地の線量が高く、郊外の広大な土地の線量が低いという事があります。
以前、仮置き場として市が決めた地域の方々が大反対しました。
そこは、ゴミ処分場がある土地なので市では適切と考えましたが、線量が低い土地なのです。
その方達にしてみればもっともな事だと思います。
本来は、郡山や福島などの比較的線量の低い地域の汚染土も、線量の極めて高い場所に持っていってもらえれば助かると思います。
これは昨日クリニック裏の草むらで測った数値です。
1.234マイクロシーベルトでした。
草むらはほとんどの場所で1マイクロシーベルトを越えていました。
決してホットスポットではありません。
福島県の汚染はまだまだ続いています。
このような場所で我々が生活している事を全国の方に覚えていて欲しい、風化して欲しくないと常々思っています。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。