2017.03.22
一般

第32回ハイパフォーマンス・メンブレン研究会に参加してきました。

先週土曜日と日曜日に東京都の日本消防会館・ニッショーホールで開催された第32回ハイパフォーマンス・メンブレン研究会に参加してきました。

援腎会からは

O-08. ヘモダイアフィルタの膜面積と血流量の変化における除去性能の比較

医療法人援腎会 あさか野泌尿器透析クリニック 

伊東 健が発表させていただきました。

2017-03-18 13.27.17.jpg

伊東君お疲れ様でした。

今年も昨年同様に、たくさんの発表を行い議論しあう楽しい研究会でした。

これからもより良い透析医療が提供出来るように援腎会一同頑張っていきます。

2017.03.10
一般

援腎会の送迎についてホームページを更新いたしました。

援腎会の送迎サービスについてホームページを更新いたしました。

https://enjinkai.com/dialysis/transportation.php

すずきクリニックとあさか野泌尿器透析クリニックでは透析送迎バスを運行しています。

運行範囲は下記の範囲となります。

transportation_map.png

送迎はルート送迎になりますので、ご自分で送迎バスに乗り降りできる方を対象としています。

乗り降りがご自分で出来ない方は送迎の対象となりませんのでご了承ください。

送迎車は、月曜日から土曜日まで運行していますが、祝祭日、年末年始、お盆の期間は運休いたします。また、悪天候などで送迎を中止する場合があります。

 あさか野泌尿器透析クリニックでは須賀川方面の送迎も行っております。

ご希望の方はお電話頂ければ幸いです。

あさか野泌尿器透析クリニック

TEL.024-983-1560

2017.03.09
一般

BCPカードの作成

援腎会では、東日本大震災を経験して、その時に感じた事や思った事を多くの皆さんに伝えていきたいと思っています。

先日も北九州にお呼びいただき、震災についてお話させて頂きました。

今回は、災害対策のお話をちょっとしたいと思います。

皆さん、BCPをご存知でしょうか?

BCPとはBusiness Continuity Planの略であり事業継続計画を意味しています。

企業・病院が自然災害・大災害・テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。

災害マニュアルでは、災害等の被害を想定して患者の安全確保や被害を少なくするための必要な対策・措置を講ずるものであり患者を主体と考えています。

BCPは、事業を継続するためには第一にスタッフの安全確保・状況確認を行うことを優先し「スタッフ」に視点をおいたマニュアルともいえます。

今回我々援腎会では、以前からあった災害マニュアルだけでは不十分と感じ、スタッフが中心となり透析クリニックとしてのBCPの策定を行いました。

同時に、スタッフ携帯用の災害対策携行カード(以下、BCPカード)の作成も行ったのでご紹介します。

 

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三つ折りのカードで上が表面、下が裏面です。

よく「BCPカードとアクションカードは何が違うのか?」という質問がありますが、

アクションカードは、災害時におけるスタッフの「行動指標カード」であり、緊急時における職種別の初動対応を目的に作成されています。

今回、当院で作成したBCPカードはスタッフの安全確保・状況確認を目的に作成されていますので、BCPカードとアクションカードは全く別のものだと思います。

 BCPカードの主な運用方法としては、

①      災害時緊急連絡 メールでの確認

②      171「災害伝言ダイヤル」電話での確認

この2つを使用しスタッフの安否確認・状況確認を行います。

また災害時には、援腎会として活動を行う為、災害対策本部をすずきクリニックに設置し「あさか野泌尿器透析クリニック」のスタッフの安否確認も2つのツールを使用し行います。

スタッフには、カードの記載内容の説明だけでは、浸透させることはなかなか難しく患者さんと同様に半年に1回、災害伝言ダイヤル訓練と メールによる訓練を行っております。

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スタッフの安否確認方法手順でありますが、

①      携帯メール一斉送信・災害伝言ダイヤル(171)を利用

②      携帯メール一斉発信1時間後(未回答者)

③      携帯電話、自宅電話に連絡(未回答者)

の順番で連絡がとれるようにしています。

携帯メールでは、各スタッフからの安否情報を4桁の数字で返信してもらいます。

数字の意味は携行カードに記載してあります。災害伝言ダイヤルでは、スタッフへの指示を録音しており、メールを使用しないスタッフへの安否確認も兼ねています。

 

今までの災害対策ですと、どうしても患者さんや周辺医療機関との連絡ということに目が向いてしまっていましたが、これからはスタッフ間でもきちんと安否が確認出来る体勢を作っていかないといけないと考えております。

今後はBCPマニュアル・BCPカードを土台とし災害マニュアルの定期的な見直し、災害が実際に起きた際に、早急に復旧できるような環境づくりをしていきたいと思います!

 

 

2017.03.05
一般

第1回日本CKD-MBD研究会に参加してきました。

3月4日の土曜日、第1回日本CKD-MBD研究会 学術集会・総会に参加してきました。

この研究会は、過去に34回行われている腎と骨代謝研究会と27回の日本腎性骨症研究会が一緒になって出来た研究会と聞いています。

第1回といっても長い歴史のある会なんです。

 

透析患者の合併症として、二次性副甲状腺機能亢進症や骨粗鬆症は我々透析医にとってとても重要です。

1日の研究会でしたが、基礎研究から臨床研究まで大変勉強になりました。

僕自身も、ポスターセッションで

29. リン除去能を血流量から考える

と言う演題名で発表させて頂きました。

 

一応、自称透析オタクが、骨代謝のプロ集団に殴り込みってノリです。

透析患者では、高リン血症の管理は重要であり、CKD−MBDの基礎となります。

高リン血症を起こさない為には、

リンの摂取量を減らす

リンを薬で吸着する

そして、透析で除去するリンの量を増やす

と言う事になります。

 

今回の発表は、血流量を上げることでどの程度までリン除去量を増やすことができるのかと言う内容でした。

実際には、リン代謝の専門家の前でどこまで恥をかかずに発表出来るか、とてもドキドキしていましたが、どうにか質問にもお答え出来てホットしています。

IMG_2363.jpg

この研究会のプログラムでとても楽しみだったのが、自治医科大学分子病態治療研究センター 抗加齢医学研究部 黒尾 誠教授のご講演でした。 

『CKD-MBD における FGF-Klotho 内分泌系の役割』と言う演題名です。

 

皆さん、Klotho遺伝子ってご存知でしょうか?

老化に関係する遺伝子であり、klotho遺伝子が欠失してしまうと、多彩な老化症状をもたらすことが知られています。

klotho遺伝子をコントロールすることで、老化を制御出来る可能性があると言うとんでもない遺伝子なのです。

そして、Klotho遺伝子を発見したのが黒尾教授です。

遺伝子を発見後、全米で最多の現役ノーベル賞学者を擁するテキサス大学からリクルートされて、渡米していた方です。

ずっと渡米したままだと思っていたのですが、昨年自治医科大学の教授に就任されていたとは知りませんでした。

黒尾先生について書かれたページはこちらです。

老化を起こす遺伝子発見なんて、思いっきりノーベル賞受賞候補であると思います。

 

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そんな方が目の前で講演してくださると考えると大興奮でしたね。

 

お話の内容としてては、Klotho 遺伝子はリン代謝と密接な関係があり、リン酸が蓄積することで老化が起こること体内のリン酸値は、骨由来成長因子FGF23 とKlotho 遺伝子のコードするKlotho 蛋白によって調節されていること等でした。

研究会後の懇親会では、これまでお話する機会が無かった先生方とも交流できて、とても有意義な会になりました。

来年も演題出そうかなと思います。

 

2017.03.04
一般

投稿していた論文が日本透析医学会雑誌 に掲載されました。

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投稿していた論文が日本透析医学会雑誌 Vol. 50(2017) No. 2 に掲載されました。

ご指導頂きました皆様ありがとうございました。

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsdt/-char/ja/

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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